NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/3


昆布刈石海岸 Kobukariishi-kaigan 

Jp

 昆布刈石海岸(こぶかりいしかいがん)は、北海道・浦幌町にある海岸道。十勝川河口から釧路方面へ続く道であり、江戸時代に開削された自然路の名残をとどめるものである。
 明治以前、漁業以外に産業のなかった北海道では、海岸のほかは道路の発達をみなかったという。山間部はアイヌの案内なくしては探検できず、川と海岸こそ十勝の唯一の道だったのである。
 昆布刈石海岸道は、風浪の激しい日には徒歩や馬でも通りにくい難所であったため、浦幌では文化二(1805)年に間道が開削され、十勝と日高、釧路を結ぶ幹線道路として重要な役割を果たすこととなった。
 昆布刈石海岸は、現在は砂利道として当時の名残をとどめるのみだが、広大な太平洋を一望できる景勝地として人気を集めている。海岸には昆布刈石展望台もあり、遥かに広がる水平線を眺望できる。
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2007/1/23


関宿の町並み Sekijyuku-no-Matinami The Streetscapes of Sekijuku

Jp En

 関宿の町並みは、三重県亀山市関町にある、東海道の往時の面影を唯一残す歴史的町並みである。
 関町は鈴鹿山脈の東麓にあり、古代には越前の愛発(あらち)、美濃の不破とともに三関といわれた伊勢鈴鹿の関が置かれていた。
 現在の町並みの基本構造は、天正年間(1573〜92年)に関盛信が付近の道路を改修し、新所と木崎の間に町(中町)を取り立ててできたものと考えられている。
 中町の町立てにより町並みは東に伸び、現在の規模に拡大し、やがて江戸時代の末期には東海道屈指の宿場となったのである。
 1984年、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される。地区内には国の重要文化財に指定されている関地蔵院がある。
 関宿の町並みは、かつての東海道中を偲ばせる、貴重な歴史的遺産である。
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