NIPPON Kichi - 日本吉

2007/7/25

白磁 Hakuji Hakuji White Porcelain

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 白磁(はくじ)とは、白い胎土(たいど)に透明の釉薬をかけ、高温で焼き上げたものを指す。これに対して、少量の鉄分を含んだ釉薬をかけて作る陶器を青白磁(せいはくじ)と言う。
 白磁は、6世紀後半の中国・北斉の時代に生まれた。唐の時代に白磁が青磁をしのぐ流行を見せ、10世紀には庶民の間に広まり、生活感を持ちながら洗練されていったという。
 日本の白磁は、中国や李朝白磁の影響を受けて発達。江戸時代に日本で初めての白磁・伊万里焼が誕生した。無地の白磁ではなく、色絵のカンバスにされることが主だったという。明治以降には宋白磁や李朝に憧れた作陶家たちの手で、白磁の技法が発達、普及していくことになる。
 上質な土でも、鉄粉などが出やすいという点などから真っ白に焼き上げることは大変難しい。そのため、有名な柿右衛門窯でも、鉄粉が全くない白磁は、赤絵の付いたものよりはるかに高価で希少なのだとか。

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白磁




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