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顰(しかみ)は、古くは「獅噛」や「歯噛」とも表されてきた、能楽において大別して鬼神に分けられる木製の能面である。
その様は、獅子が悪鬼のごとく上歯と下歯で、ものを噛まんとする様を恐ろしいまでに刻み込んでいる。
俗に言う「しかめっ面」の語源でもあるその面は「大江山」「紅葉狩」や「土蜘蛛」など様々な作品に登場する人気者でもある。
獅子そのものは日本においては古来より聖獣として、また悪の象徴としても語り継がれている伝説の存在である。
それを人が、その仮面をつけて舞い、演じる。
穿った見方をすれば滑稽かもしれない。狂言においては動物が演じられる場合はむしろ笑いどころでもあることが多い。
しかし、この顰をつけて檜舞台にひとたび上がれば、見るものはそれを恐怖の対象と捉えると同時に物語に惹きつけられていく。
日本人の畏怖の存在に対する魅力が、そこには表れている。
その様は、獅子が悪鬼のごとく上歯と下歯で、ものを噛まんとする様を恐ろしいまでに刻み込んでいる。
俗に言う「しかめっ面」の語源でもあるその面は「大江山」「紅葉狩」や「土蜘蛛」など様々な作品に登場する人気者でもある。
獅子そのものは日本においては古来より聖獣として、また悪の象徴としても語り継がれている伝説の存在である。
それを人が、その仮面をつけて舞い、演じる。
穿った見方をすれば滑稽かもしれない。狂言においては動物が演じられる場合はむしろ笑いどころでもあることが多い。
しかし、この顰をつけて檜舞台にひとたび上がれば、見るものはそれを恐怖の対象と捉えると同時に物語に惹きつけられていく。
日本人の畏怖の存在に対する魅力が、そこには表れている。
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