乙川祭り（おっかわまつり）は、愛知県半田市乙川の八幡社境内にて毎年３月２０日頃に行われている祭りである。半田各地域の山車祭りの先陣を切って開催される祭りで、この乙川祭りから５月の潮干祭まで、半田市内は祭り一色に染まる。
　名古屋城（慶長一七＜１６１２＞年完成）建築時、天守石垣の工事を担当した大名、加藤清正は、乙川村から産出した大石を荷車様の車に乗せて名古屋まで賑やかに運んだといわれ、この故事が乙川祭りの始まりとされている。
　普通、多くの山車は「組」の名の下に地区が山車を運営管理するが、乙川では「山」と呼び、旧来からの血縁で構成されているのが特徴となっている。
　神社奉納時の、豪快な坂上げの様子から「けんか祭り」の異名が付いている。