NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/15


本郷溜池 Hongou-tameike Hongo Storage Reservoir

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 本郷溜池は奈良県宇陀市、淀川水系本郷川に位置する溜池である。
 音羽山水源の本郷川をせき止めて取水した農業用の溜池。
 大宇陀町西部、北部の農耕地の水不足に備えたもので、総貯水量は30万立方メートル。
 奈良盆地は古くから溜池農業が主体で、明治以前から多くの溜池や井堰が作られて来た。本郷溜池は昭和十(1935)年に築造された新しい溜池である。
 水面にかかる展望テラスがあり、周囲を一望することが出来る。へらをはじめ多くの魚が自生しており、釣り客も多く訪れる。
 本郷溜池周遊道は桜の見所であり、四月には満開の桜が水面に映り周囲を桜色に染める。
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2007/2/6


大分 円形分水 Ooita Enkei-bunsui 

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 大野川の支流の大谷川から熊本県内で取水し、延長13キロメートルの水路によって竹田市の180ヘクタールの耕地を潤す音無井路は1898年に竣工している。
 この井路をめぐりたびたび水争いが起きた為、1934年に「12号分水」と呼ばれる円形の分水施設が竣工された。当時旧宮砥地区内部で水不足で争いが生じ、その対策として耕地面積に応じて3地区に比例分水出来る様にしたのがこの施設。大谷川取水□から2キロメートルに亘るトンネル水路を通った水がサイホン方式で、円形の中央から沸き上がる。円形は二重で、内外を仕切る壁には等間隔に小窓が設けられ、中央に湧き上がった水は小窓を通って外側の円形溝に流れ込む。
 外側の円形溝は仕切りで3分配しており、小窓の数や小窓に設けられた蓋、仕切り板の高さにより分水量が調整される。現在は石造りからコンクリート造りに改修され、水利争いを合理的に解決した施設として近代化遺産に評価されている。
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2007/1/26


緒方井路 Ogata-iro Ogata Iro Watercourse

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 大分県緒方町の町中を通る農業用水路。正保二(1645)年の緒方上井路、寛文十一(1671)年の緒方下井路の開削により現在の緒方井路が形づくられた。
 「井路」は江戸時代中期から1960年代後半まで造られ、田畑を潤すライフラインであり、「緒方五千石」と呼ばれた岡藩を支えた。
 一時期は生活排水などで水が汚れたが、1985年から下水道、浄化設備の整備で水質も改善され、1990年代初頭からはホタルも飛び交い、夏場は「プール」としても利用されている。
 「井路」と水車が織りなす光景は「水の郷」ならではのものであり趣深い情緒を醸し出している。
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