【笑(若)】 Shou, Warau (Jyaku, Wakai, Moshikuha) Laugh (Young; Maybe)
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笑うことは一体「竹」という植物とどういう関係にあるのでしょうかと疑問に思う人もいるかもしれません。生き物の中でも、笑うことは人間の特徴なので、この字もなにか人間の姿を写すものです。
今の部首「竹」になっている部分は身体の一部の両手です。巫女が笑いながらエクスタシーのような意識状態となって神のお告げを求め、手を振りかざして踊っている形です。つまり古代人は、笑うことは、人間を神に近づけると考えていました。
「笑」の字には甲骨文・金文がなく、初めて篆文にあらわれます。
甲骨文が残っている「若」の艸冠(くさかんむり)も手を表し、踊っている巫女が両手をあげている形です。「若」の「わかい」という意味は通常の巫女の年齢が若いことから来た意味でしょう。
また、「もしくは」という意味があるのは、神のお告げが伝わるかないかは確かではないことからです。のちに金文から「口」という祝詞の器の形が加わり、そこから現在の字形「若」に発展していきました。
■右 笑・篆文(てんぶん)
■左 若・甲骨文(こうこつぶん)
今の部首「竹」になっている部分は身体の一部の両手です。巫女が笑いながらエクスタシーのような意識状態となって神のお告げを求め、手を振りかざして踊っている形です。つまり古代人は、笑うことは、人間を神に近づけると考えていました。
「笑」の字には甲骨文・金文がなく、初めて篆文にあらわれます。
甲骨文が残っている「若」の艸冠(くさかんむり)も手を表し、踊っている巫女が両手をあげている形です。「若」の「わかい」という意味は通常の巫女の年齢が若いことから来た意味でしょう。
また、「もしくは」という意味があるのは、神のお告げが伝わるかないかは確かではないことからです。のちに金文から「口」という祝詞の器の形が加わり、そこから現在の字形「若」に発展していきました。
■右 笑・篆文(てんぶん)
■左 若・甲骨文(こうこつぶん)
- 名前
- 監修:白川文字学研究者『常用字解』英訳 日本思想史・哲学史研究者 シュミッツ・クリストフ
- HP
- http://nippon-kichi.jp/article_list.do?p=5332