NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/26


鏝絵 Kote-e Kote-e Plaster Relief Carving

Jp En

 日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフ。左官職人が鏝で民家や土蔵の壁に漆喰によって施された彫塑。
 絵柄は、説話や物語、身近な動物や空想上の獣などが取り上げられ、庶民の祈りや願いが込められている。
 鏝絵という名称は比較的新しく、「伊豆長八」こと入江長八の漆喰彫刻をさして鏝絵といったのが始まりとされ、昔は漆喰細工、鏝細工、壁絵、泥絵などと呼ばれていた。
 幕末から明治にかけて生まれた職人たちが、激動の近代を駆け抜け、競い合うかのように生み出していった漆喰彫刻。そこには見えざる熱き想いと、気高い職人魂を感じる。
 一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。毎年「全国漆喰鏝絵コンクール」が、長八の故郷、松崎町で開催されている。
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2007/1/12


江戸指物 Edosasimono Edo Sashimono Woodwork

Jp En

 江戸指物は、釘を使わずに木と木を組み合わせて作る家具・調度類であり、華奢さで粋を表現するのが特徴である。
 江戸時代、徳川幕府は多くの職人を全国から呼び寄せて、神田・日本橋周辺に、職人町をつくり手工業を発達させた。
 江戸時代の中頃には、大工職の仕事が細分化された。その一つが指物師である。
 指物の仕事は、組手を見せず、金釘を使用せずに鏡台、茶だんす、硯箱などの木工品を丈夫に、美しく組立てるものである。
 朝廷用、茶道用が発達した京指物に対し、江戸指物は武家用、商人用、歌舞伎役者用が特徴とされる。あまり装飾的になることを避け、すっきりとした造形と堅牢な作りで江戸の粋を表現する。
 江戸指物は、「粋」を好む江戸っ子が生み出したものであるといえるだろう。
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