NIPPON Kichi - 日本吉

記事数4件: 1~4 件表示          

2007/7/31


南部の火祭り Nanbu-no-hi-matsuri Fire Festival of Nanbu

Jp En

 山梨県西部を流れる富士川。その富士川で江戸時代中期頃から始まったとされる、盆の送り火や川供養、稲を害虫から守る虫送りの意味を込めた郷土行事が南部の火祭り(なんぶのひまつり)だ。
 一時期は途絶えていたが、昭和六三(1988)年に復活。投げ松明や灯ろう流し、百八たい、大松明の4つの行事を主とした祭事で、富士川流域における夏の風物詩を今に伝えている。
 高さ十数mの竿の上に設けられた、藁で作られた蜂の巣めがけて松明を振り回し投げ入れる投げ松明で祭りは幕を開ける。
 大松明では燃え盛る松明と低く響き渡る僧侶の読経のコントラストが見るものを幻想の世界へと誘い、百八たいは富士川の両岸で約2kmに渡って設けられた、人間の煩悩に見立てた百八基の松明に、夜八時になると同時に点火、まるで川が燃えているような壮大な風景を見せてくれる。
 夏の夜に繰り広げられる炎の饗宴は、見るものに忘れ経ぬ感動を与えてくれる。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/20


とうろう流しと大花火大会 Tourou-nagashi-to-daihanabi-taikai Lantern Floating and the Great Fireworks Display

Jp En

 とうろう流しと大花火大会(だいはなびたいかい)は、福井県敦賀市松島町の松原海岸にて、毎年8月16日に行われる名物行事である。
 昭和二五(1950)年、旧盆に、戦没者の霊を慰めるために始まったとされる。
 大花火大会は、名勝「気比の松原」をバックに、水上花火やスターマインなどが、日本海側最大級の1万2000発が打ちあがり、ダイナミックに繰り広げられる。
 また、大花火大会にあわせ、僧侶の読経の中、赤・青・黄色の3色の灯籠約6000個が松原海岸にいっせいに流される。
 近年ではレーザーや音響を駆使した大規模な舞台設定も行われ、打ち上げ花火に始まり、キャラクター花火など、技巧を凝らしたものもある。
 とうろう流しと大花火大会は、水と光と音が調和した、厳かでありながらも神秘的な催し物である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/4


門昌庵 Monshou-an 

Jp

 門昌庵(もんしょうあん)は、北海道八雲町にある寺社。江戸時代に松前藩のお家騒動の舞台となった地として有名である。
 その昔、延宝年間(1673~1681年)の松前藩主・矩廣の代のとき、松前家の菩提寺住職・柏厳和尚が悪臣たちの悪巧みにより、熊石に流されてしまった。柏厳和尚はそこで庵を結び、読経三昧の日々を送っていたという。しかし、悪臣たちの手は熊石まで届き、和尚は処刑されてしまった。その時、川が逆流するなど数々の奇怪な現象が起こり、祟りを恐れた藩は和尚の首を庵のそばに手厚く葬った。そしてこの庵を和尚の号を取って「門昌庵」と名づけ、以降松前藩は供養を続けたという。この事件を俗に「門昌庵事件」という。
 赤い色が鮮やかな門昌庵の山門は、およそ400年前に豊臣秀吉が松前藩5代藩主・義広に下賜された桃山別殿の裏門だったが、後に14代藩主・章広が庵に寄進したとされる。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/26


庭月観音灯籠流し Niwatsukikannon-Tourounagashi Niwatsuki Kannon Lantern Floating

Jp En

 灯籠流しは、毎年8月18日に山形県鮭川村で、庭月観音の前を流れる鮭川で行われる。
 この庭月観音は、打ち止めの霊場である。最上三十三観音三十三番札所として、多くの巡礼者が訪れる。
 庭月観音灯籠流しは江戸時代から続く旧盆の行事、毎回、県内外から多くの人々が集まる。
 仏式としては東日本一の規模の庭月観音灯籠流し。夕日が沈む頃、川堤に百余りの灯籠が灯され、読経と御詠歌が奉詠される。響き渡る御詠歌にのって、鮭川の川面に先祖供養の灯籠が一つ一つ流れ始める。やがて数千の灯となり、鮭川をゆったり流れる様は幻想的である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数4件: 1~4 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter