NIPPON Kichi - 日本吉

2007/1/31

奈良 面 Nara Men Kogakumen Masks

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 奈良の「面」は、正倉院、法隆寺、東大寺、春日大社に現存する伎楽面・舞踊面などの優れた古楽面、室町時代に完成された能、狂言面を鑑賞用に作られたもの。現在では模造品を土産物店で手軽に購入できる、奈良の伝統工芸品である。
 古楽面は、飛鳥時代に仏教とともに仏教美術のひとつとして日本に伝えられた。最初は伎楽と共に「伎楽面」、続いて雅楽の「舞楽面」、そして大衆に功徳と法悦を与えるための行事に用いる「行道面」が伝来した。その後、日本で能楽や狂言が発生し数多くの種類の面が生み出され、その古楽面の多くが奈良の社寺や正倉院などに残されている。 
 時代の推移とともに、奈良の古楽面は衰退の危機に陥ったが、近代の古典ブームの再来により、鑑賞用の室内装飾品として高い評価を得、今では広く百貨店などでも扱われている。また、奈良には、能・狂言にも使い得る木彫の面を制作する作家も活躍しているという。

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住所
奈良県
名前
奈良 面




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