NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/6


鞘 Saya 

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 鞘(さや)とは日本刀の刀身を納める筒のことをいう。
 鞘の先端である部分、刀身の先の部分が納まる個所を鐺(こじり)といい、鞘の口の部分を鯉口(こいくち)という。大刀の鞘には刀を帯に巻くためのひも、下緒(さげお)が取り付けられている。
 昔から鞘の条件は常に丈夫であることとともに、美しさも要求されてきた。そのため、漆を薄く何層にも重ねて塗り、そして固めるという大変手間のかかる作業を繰りかえすことで、独特のぬるりとした光沢と頑丈さを備えた鞘が作られてきたといわれる。また、その表面には美しい文様なども描かれ、材質も皮、木、獣の角、布、金属などが巧みに利用されてきた。
 日本刀が世界に誇れる芸術作品と言われるのは、刀身の美しさだけでなく、伝統工芸ともいえる鞘の素晴らしさにもあることを、見過ごすことはできないだろう。
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2007/12/25


出雲日御碕灯台 Izumo-hinomisaki-toudai 

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 日本一の高さを誇る、出雲日御碕燈台(いずもひのみさきとうだい)は、島根半島のほぼ西端、日本海に面する岬に立つ。岬周辺は、大山隠岐(だいせんおき)国立公園の一部となっており、日本海を臨む景勝地としても知られている。
 出雲日御碕燈台は「世界灯台一〇〇選」にも選ばれるほど歴史的価値が高いとされている。また、文化財的にも価値が高いとされており、海上保安庁によってその価値はAランクに位置づけられ、保存処置が講じられている。
 着工は明治三三(1900)年で、三年後に初点灯したという。レンガと凝灰質砂岩で造られた、頑丈な燈台は一〇〇年以上、風雪に耐え続けている。
 螺旋状の階段を使って上まであがることができる。そこからの日本海の眺望はまさに絶景である。
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2007/10/9


尾鷲わっぱ Owase-wappa Owase Wappa

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 尾鷲わっぱ(おわせわっぱ)は、三重県尾鷲市に伝わる伝統工芸品である。
 江戸時代初期から、弁当箱として庶民の間で広く愛用されていたとされる。
 尾鷲のある紀伊の国は、木の国とも言われ、古くから良質の木材の産地として知られていた。
 この地方の良質のヒノキを利用して作られてきたわっぱは、その頑丈さと、ヒノキや漆に殺菌効果があり、またわっぱの形状が蒸気を外に出す働きがあるので、夏でも食品が痛みにくく、冬は冷めにくいという特色から弁当箱として親しまれてきた。
 機械化が難しく、45工程にも及ぶ行程を経て全て手作りで作られる品で、大変丈夫で何十年も使用できる。
 尾鷲わっぱは、美しく堅牢で、独特の風合いを醸し出す、伝統の弁当箱である。
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2007/4/27


土佐古代塗 Tosa-kodai-nuri 

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 土佐古代塗(とさこだいぬり)は、明治の初期にそのもとを発し、その後幾多の工夫改良が加えられ現在に至る。
 その特徴は、丈夫であるということで、通常の漆器の下地は、漆に砥粉やのりをあわせて作るが、古代塗は漆のみを厚めに塗り、乾かないうちに地の粉を蒔く「蒔地法(まきじほう)」を取り入れている。
 この方法は細工が難しく手間がかかるため、現在取り入れているのはこの土佐古代塗のみとなっており、職人もまた、ただ1人だけとなっている。
 一般に「鮫肌」といわれるザラザラ感のある表面で、これが木を覆って、土佐古代塗の最大の特徴である丈夫さ、頑丈さが形成されている。
 指紋や傷が付きにくいので扱いやすく、普段の生活の中で使用する本格漆器としての最大の利点となっている。
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