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2008/1/22


群青色(グンジョウイロ) Gunjou-iro Gunjyou Color

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 青の集まりという意味を持つ群青色(ぐんじょういろ)は、中国から入った顔料の名に由来しており、青色や紺色とは違ってやや紫味を含んでいる。紺青(こんじょう)とも呼ばれる深く濃い青色のことである。
 天然の群青で最上のものは「瑠璃(るり)」から作られたと言われる。瑠璃は英名をラピス・ラズリといい、当時はとても稀少な鉱石であったという。瑠璃以外では藍銅鉱のアズライト粉末が原料に使われている。
 群青色は日本画の鮮やかな青色を表すためには欠かせない色とされており、桃山時代の豪華な障壁画などにも多く見られる。また、江戸時代の屏風絵や反物などにもその濃厚な青色が惜しみなく使われている。
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2007/11/22


文様 七宝(シッポウ) Monyou Shippou 

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 七宝(しっぽう)とは、同じ円を円周の四分の一ずつ重ねていく和文様である。
 和文様とは、平安時代以来、公家の服装・調度品や装飾に用いられた形、色、構成などに独自の優美な様式を持つ図柄の総称である。
 同じ大きさの輪を互いに交錯させて規則正しく繋げた図形で、四方に広がって無限に続いている。
 縦横に広がるので「十方」ともいい、仏教でいうところの金、銀、瑠璃、玻璃(はり)、しゃこ、珊瑚、めのうの七種の財宝、つまり七宝と音が似ているところから転訛したものとされる。
 七宝の円形は円満を表し、吉祥文様の一つで、そのイメージが定着して宝尽くしの一つに数えられるようになった。
 文様・七宝は、刺繍や友禅染の図案の中で空間を埋め、華やかな色彩を加える役割を果たしている、伝統的な和文様である。
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2007/11/9


七宝焼き Shippou-yaki 

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 七宝焼き(しっぽうやき)とは、日本伝統の工芸技法である。
 陶磁器のように土を焼くのではなく、土台に金、銀、銅などの金属を用いてその表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を施し、短時間で焼成する。
 七宝焼きは中近東で生まれ、シルクロードを通って中国から日本に伝わったとされている。
 かつては刀装具や釘隠し、襖の引き手などの装飾に使われていた。しかしその技術は各家の秘伝であり、万人に広まることはなかった。
 京都の平田道仁(ひらたどうじん)が、江戸時代初期に朝鮮半島の工人に七宝焼きの技術を学んだと言われている。また、江戸時代後期には尾張の地で梶常吉が独力で七宝焼きの技法を解明し、「近代七宝」が始まったとされる。
 七宝焼きは、金・銀・瑠璃・しゃこ・めのう・赤珠の七種の宝石の美しさを表現したと言われる伝統的な工芸品である。
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2007/7/10


オコタンペ湖 Otakonpe-ko Lake Okotanpe

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 オコタンペ湖は北海道千歳市西部に広がる、周囲5kmほどの小さな湖だ。
 恵庭岳の火山噴火により、ここから南の支笏湖へと注いでいくオコタンペ川を噴火物が堰き止める形で誕生した堰止湖である。
 湖面標高も574mと比較的高く、周囲はエゾマツやトドマツなどの原生林に覆われうっそうとした雰囲気をかもし出している。
 また、東雲湖、オンネトーと共に北海道三大秘湖に数えられる湖でもあり、季節や天候によって微妙に変化する湖面の色と相まって、その神秘性をいっそう高めている。
 湖とその周辺が支笏洞爺国立公園の特別保護地区内にあるため、湖畔に下りることはかなわないが、近くの展望台から見えるオコタンペ湖はまさに絶景である。
 雄大な恵庭岳の裾野に広がる広大な原生林に抱かれた、コバルトブルーやエメラルドグリーンに変化する湖面を眼下に見やれば、神秘の湖というのも納得の光景を楽しめる。
 季節によって色を変える湖面と原生林。ここにくれば、大自然の七変化を見ることが出来る。
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2007/5/23


瑠璃光寺五重塔 Rurikouji-gojuunotou 

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 瑠璃光寺の前庭に位置する国宝・五重塔は、時の将軍・足利義満と戦って戦死した大内義弘の霊を弔うため、義弘の弟・盛見が建てたものである。
 室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに、大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものとされ、明治36年に国宝に指定された。
 塔の高さは31.2メートルで、屋根は檜皮葺となっている。 2層には手すりがあるが3層以上にはないことや、初層内にある、仏をまつる場所「須弥壇」が円形であるなどの特徴がみられる。
 背景に山が迫り、桜や紅葉、雪景色の映える姿は、全国でも最も美しい五重塔といわれている。
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2007/2/26


毘沙門沼 Bisyamon-numa Bishamon-numa Pond

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 「五色沼湖沼群」最大の沼で、標高770メートルに位置し、面積は約10万平方メートル、水深は最も深い所で13メートル。透明度は浅く4〜5メートル程。
 晴れた日には美しい青白色に見え、季節や天気、太陽の位置によって赤・青・緑・コバルトブルー・エメラルドグリーンに変化する。エメラルドグリーンに見えた時は最高で、一目でその美しさに目を奪われる。
 強酸性の沼。色の元は沼の底に沈殿する珪酸アルミニウムの微粒子に太陽光が当たり、光が散乱して様々な色になる。また、沼には水生植物が生息しており、これが水温の上昇とともに緑になる。これに太陽光が当たり、水中の微粒子にも当たると角度によっては赤くもなり青くもなる。鏡の様になった時は、また格別で磐梯山や新緑、紅葉が映る姿は感動的である。
 「瑠璃沼」が水源とされ、沼自体からも涌き水がある。この沼の水は川を下って猪苗代湖へ流れ込む。
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五色沼 Gosiki-numa Goshiki-numa

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 1888年に、磐梯山は大噴火を起こし周辺に大きな被害をもたらした。噴火は山の北斜面を大きく吹き飛ばし、土石流が川を堰き止め、磐梯三湖(桧原湖、小野川湖、秋元湖)や名の無い小さな沼等の湖沼群を形成した。裏磐梯高原はこの噴火で出来た大小約300の湖沼群が点在する標高約800メートルの美しい高原。
 磐梯山の北側山麓の湖沼群のうち桧原湖、小野川湖、秋元湖に挟まれて点在する毘沙門沼、赤沼、深泥沼(みどろぬま)、竜沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼等、大小40余りの湖沼群を総称して「五色沼」と言う。正しくは「五色沼湖沼群」。  
 中でも五色沼自然探勝路沿いの10数ヶ所の沼を巡る約3キロのコースが裏磐梯の観光名所として人気がある。コバルトブルー、青色、銅色等の水をたたえた沼は神秘的で四季を通して美しい風景に満ち、「魔女の瞳」とも呼ばれている。
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2007/2/9


瑠璃沼 Ruri-numa 

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 明治二十一(1888)年に起きた磐梯山(1819m)の水蒸気爆発により出来たと言われる湖沼群、五色沼のひとつ。
 大きいものには、秋元湖、小野川湖、桧原湖があり、それらに挟まれた、桧原湖の南東にある数十の湖沼群・地域が五色沼と呼ばれる。
 その中でも、酸性度の強い沼が独特の色味を見せることから、五色沼の名の由来。
 いろんな色を見ることができる「深泥沼」、目をひくようなきれいな「青沼」、五色沼最大面積を誇る「毘沙門沼」、視界を遮る木々が多く、冬以外は見えにくい「竜沼」、鉄サビの成分で赤くなる「赤沼」、1本の柳が立っているのが特徴の「弁天沼」、「フナ・ウグイ・ワカサギが生息し、冬はワカサギ釣りを楽しめる「柳沼」。
 そして五色沼で一番透明度がある「瑠璃沼」である。
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