NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/7


ラルフ・キゲル Ralph Kiggell Ralph Kiggell

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 ラルフ・キゲル、英国出身。1960年、ザンビア生まれ。その作品において、東アジアからの影響を強く受けている木版画作家である。
 子供の頃から日本の木版画に興味を持ち、ロンドンの大英博物館で定期的に開催される浮世絵の特別展で、葛飾北斎や喜多川歌麿などの作品に触れる。1990年、木版画の勉強のために来日。木版画家の吉田遠志が設立した東京の吉田版画アカデミーで、遠志の息子で吉田博の孫でもある吉田司のもとで学ぶ。後に京都精華大学、そして多摩美術大学で現代木版画の技術を学ぶ。
 日本の木版画は、手作りの天然の素材を用いてすべての制作過程を手作業で行う。その繊細さがキゲル氏にぴったりとくるようだ。「手から木へ」そして「木から紙へ」という一連の流れには有機的な関係がある。まさに今私たちが生きているデジタル時代において、木版画は現代の芸術表現の中で特別な力を持つ重要な媒体であるとキゲル氏は考えている。
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2007/12/6


小泉の水祝儀 Koizumi-no-mizu-syuugi Mizushugi (Water Celebration) in Koizumi

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 加美町小泉地区に伝わる「小泉の水祝儀」は毎年二月ニ日に行われている。
 小泉の水祝儀は、前年結婚した夫婦とこの地区に住んで満一年以上経つ夫婦のための祝いの儀式である。家内安全や子宝、安産の祈願の意味も込められている。
 盛装した夫婦達が、講の人々が手を取り合って作る鳥居をくぐり抜け、会場に祀られた道祖神に礼拝する。そして講組織への加入資格を認めてもらうという。
 そして、参加者全員の額に墨で「水」の字を書き、冷酒を酌み交わして祝う。
 その後、集落の家々を回り、「火伏せ」の掛け声とともに柄杓で屋根に水をかける火伏せの行事を行うという。
 かつては県内各地で行われていた水祝儀だが、そのほとんどが廃絶したとされており、ほぼ旧態のまま伝承され続けている小泉の水祝儀は貴重な伝統文化である。
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2007/8/1


上町法印神楽 Kanmachi-houin-kagura Kanmachi Houin Kagura

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 上町法印神楽(かみまちほういんかぐら)は、宮城県登米市豊里町の稲荷神社例祭「まめからさん祭り」にて、毎年10月第2日曜日に行われている神楽である。県の民俗文化財民俗芸能に指定されている。
 江戸時代に、登米郡内の修験者である法印が神楽組を組織し、開墾完成と五穀豊穣を祈って祭礼等で舞ったのが始まりとされる。
 明治中期以降は神社の氏子等が引き継ぎ、伝承された。
 まめから祭りでは、舞台上での身体潔めの後、岩戸開き・道祖・魔王・産屋などの上町法印神楽が8時間にわたって奉納され、その後湯立て神事が厳かに行われる。
 その伝統的で見事な神楽に、観客からは歓声と大きな拍手が巻き起こる。
 上町法印神楽は、地元ではまめから明神と言われ、親しまれている稲荷神社の神事である。
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むらた町家の雛めぐり Murata-machiya-no-hina-meguri The Hina Festival of Murata

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 むらた町家の雛めぐり(むらたまちやのひなめぐり)は、宮城県柴田郡村田町にて3月の第4土、日曜日に行われる催事である。
 江戸時代後期、村田町は紅花の集散地として栄え、上方との紅花取引を通じて、都からさまざまな物品や文化がもたらされた。そのひとつが、商家に伝わる優雅な雛人形である。
 むらた町家の雛めぐりでは、享保雛・古今雛など上方文化を彩るお雛さまから、明治期以降の雛人形や色鮮やかな打ち掛け、現代雛まで多数を春弥生の商家の蔵や座敷に飾る。
 むらた町家の雛めぐりは、長い刻を経た今も大切に受け継がれ、多くの旧家が残る村田町ならではの、風情あるイベントである。
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2007/1/19


黒川能 Kurokawanou Kurokawa Noh Drama

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 山形県鶴岡市(旧櫛引大字黒川地区)に伝わる民俗芸能。国の無形重要民俗文化財に指定されている。
 黒川の鎮守、春日神社の神事能として、500年の歴史がある。
 他の芸能と大きく違うのは、中央五流を中心とした武士階級で洗練された伝承芸能ではなく、農民が中心となって演じ続けられ、上座、下座の二座に分割されているなど、黒川独特の古い芸態番組を残してきていることだ。
 現在、能役者は囃子役を含めて、子供から長老までその数約160名。能面230点、能装束400点、演目数は能540番、狂言50番あり、民俗芸能としては大変おおきな規模である。
 神社では年6回の演能、また他での演能依頼もあり10数回行なわれている。
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2007/1/15


包む Tsutsumu Wrapping

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 「包む」と書いて「つつむ」と読む。この「包」という漢字は、腹の中に子を身ごもっている女性の姿を描いた象形文字からきているそうである。
 従って、「包む」という言葉には母性的なやさしさが表れている。
 日本では「つつむ」と聞けば、風呂敷などを思い出す。1枚の布が自由自在に変化し、いろんな形でつつむという表現を表す。柔軟な七変化のやわらかさ、やさしさを感じるものである。
 「包む」と書いて「くるむ」とも読む。「つつむ」は「霧につつまれる」などにも用いられるが、「霧にくるまれる」とは使わない。「くるむ」は「つつむ」をより身の回りに特化した言葉である。その意味は「巻くようにものをつつむ」となり、風呂敷はもちろん、「衣」という表現とマッチする言葉だ。
 日本の昔からの作法では、包装紙で「つつんだ」プレゼントを風呂敷に「くるんで」相手の下へ運ぶと、2倍のやさしさにつつまれるのかもしれない。
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