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富山県老谷の「大ツバキ」は老谷の奥深く、山峡の開けた高台の雑木林の中に立つ巨木。幹回りは最大3.87メートルもあり、単独樹幹では日本でも屈指の巨木だと言われている。
枝張りは、東西に7.9メートル、南北に11.0メートルの広がりを持ち、その面積は約51平方メートルにもおよぶ。天空に向かって縦横に伸びる枝ぶりはきわめて神秘的で、枝と枝が絡み合うかのように接合・癒着している様はまるで木の精が宿っているかのように荘厳だ。
このような枝ぶりになったことについて古くからの言い伝えが残る。その昔、池田城に仕えた武士が無実の罪で打ち首になった。その妻は悲しみのあまり死んでしまったが、墓標の代わりに植えられたツバキが不思議なほど成育がよく、池田城主を恨むかのように枝を固く交差させた。やがて池田城は落城したが、これと前後してツバキの成長は遅くなった、というものである。
枝張りは、東西に7.9メートル、南北に11.0メートルの広がりを持ち、その面積は約51平方メートルにもおよぶ。天空に向かって縦横に伸びる枝ぶりはきわめて神秘的で、枝と枝が絡み合うかのように接合・癒着している様はまるで木の精が宿っているかのように荘厳だ。
このような枝ぶりになったことについて古くからの言い伝えが残る。その昔、池田城に仕えた武士が無実の罪で打ち首になった。その妻は悲しみのあまり死んでしまったが、墓標の代わりに植えられたツバキが不思議なほど成育がよく、池田城主を恨むかのように枝を固く交差させた。やがて池田城は落城したが、これと前後してツバキの成長は遅くなった、というものである。
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