NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/1


茶筅 Chasen Chasen

Jp En

 茶筅(ちゃせん)は、緑茶、特に抹茶を点てるのに使う茶道具のひとつ。湯を加えた抹茶を茶碗の中でかき回して均一に分散させ、泡を立てるための道具である。
 茶道の流派や宗匠たちの好みにより使う種類が異なり、形、穂立ち、素材、流派の好みにより約120種にも及ぶ。大きく分けると濃茶用、薄茶用の2種類になる。濃茶用には、穂が荒くて数が少ない「荒穂(あらほ)」を、薄茶用には竹を細かく割った穂が細く、数が多い「数穂(かずほ)」を用いる。
 茶筅の持ち方には作法がある。利き手ではない方の手は、抹茶碗が滑らないように支え、利き手で茶筅を持ち、人差し指と中指と親指の3本で茶筅の竹の部分を握るのが正式な作法だという。筆の正しい持ち方が決まっている「書道」にも似た様式美がここから感じられる。
 茶筅は、茶道の文化に欠かせない、大切な道具のひとつである。
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2007/5/10


楽茶碗 Rakuchawan 

Jp

 楽茶碗は、一般にろくろを用いず、手づくね或いは型造(かたづくり)によって成形し、内窯(うちがま)と呼ばれる小規模な窯により低火度で焼成された軟質陶器。桃山時代に千利休の趣向を反映して、京都の長次郎が始めたと言われている。
 茶道の世界ではよく「一井戸、二楽、三唐津」と言われる。「二楽」の「楽」は、楽焼のことである。赤・黒の二種類ある。中でも黒楽茶碗は、茶道では第一の格とされ、濃茶に合う茶碗として有名だ。
 楽焼は、茶道が確立した秀吉の時代を中心に茶人に人気が出、茶碗の代表のひとつとなった。厚口でダイナミックな形、でこぼこのある素朴な地肌が特徴だ。どっしりとした重厚感も魅力のひとつである。
 楽焼は、四百年以上も茶人に愛されてきた、手作りゆえの良さが活きる一級品である。
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