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2007/10/24


格子状防風林 Koushijou-boufuurin Great Green Grid

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 北海道道東の根釧台地(こんせんだいち)にある「格子状防風林」は、そのスケールの大きさにおいて地球規模的で、北海道ならではの雄大なもの。北海道遺産にも登録されている。
 広大な大地にまるで方眼紙のように正方形の格子が描かれている。この正方形の一辺の長さは約3000m、幅は180mで、総延長は648kmにも及ぶ。平成十二年に宇宙飛行士の毛利衛さんがスペースシャトル・エンデバーから撮影した映像に、くっきりと区画された、この格子状防風林の全容が鮮明に映し出されたことからも、その規模の大きさが分かる。
 元々は周囲の酪農家と牧草地を風や雪から守るために造られたが、近年では野生動物の住みかや移動の経路としての機能も果たす。
 近年ではホーストレッキングや林内の動植物ウォッチングのメッカとしても人気だ。
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2007/6/18


江別のれんが Ebetsu-no-renga Ebetsu Bricks

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 北海道開拓時代に開拓使は内陸部を開発する際、建築資材に煉瓦を奨励した。道内では8地区、計17の工場で煉瓦が造られ、北海道庁「赤れんが庁舎」をはじめとする名建造物が建てられた。大正以降、煉瓦製造の中心となった江別の煉瓦は赤い色や褐色なのが特徴で、これは周辺地域の土壌に多く含まれる野幌粘土を原材料としているからである。煉瓦は鉄道のトンネルや橋、駅舎、学校、サイロ、民家、倉庫などに用いられ、北海道の近代化に貢献した。
 現在でも「歴史的れんが建造物保存活用事業」の一環として、市内に400棟を越える煉瓦造りの建造物が美しい姿で保存され、北海道遺産の一つとなっている。
 赤い煉瓦の色は青い空を背景に美しく映え、静かにたたずむ姿は、どの建物も趣きがある。
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2007/6/12


北海道大学 札幌農学校第2農場 Hokkaidou-daigaku Sapporo-nougakkou-dai2-noujou Farm No. 2 of Sapporo Agricultural College

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 札幌市の北海道大学構内に残されている「札幌農学校第2農場」は、1876年9月13日に札幌農学校の頃に開設されたもので、明治時代に建てられた木造の歴史的な建造物9棟が保存されている。これは、あの有名なウィリアム・スミス・クラーク初代教頭の大農経営構想に基づいて建てられたもので、「農黌園(College Farm)」という、「第1農場」と「第2農場」の2つの区域に分けられた施設であった。第1農場は農業教育の研究の為のもので、第2農場は畜産の経営を実践する農場として機能していた。
 1969年に国の重要文化財に指定され、しばらくは閉鎖されていたが、2000年に「模範家畜房(Model Barn)」と「穀物庫(Corn Barn)」が一般公開され、北海道開拓時代の農具や歴史資料などの展示を見る事が出来る様になった。その後、2001年に北海道遺産に登録された。
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2007/6/5


函館山 Hakodate-yama 

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 函館山(はこだてやま)は、北海道函館市の市街地西端にある標高334mの山で、陸繋島(りくけいとう)でもある。牛が寝そべるような外観から臥牛山(がぎゅうざん)とも呼ばれる。
 函館山とは、展望台のある御殿山をはじめとして薬師山、つつじ山、汐見山、八幡山、水元山、鞍掛山、地蔵山、入江山、エゾダテ山、観音山、牛の背山、千畳敷という13の山の総称である。
 山々は、いずれも100mから300mほどの標高で、北海道遺産となっている。
 明治三二(1899)年から太平洋戦争終了までは、津軽要塞として軍事機密化していた。
 晴れた日には眼下の函館市街はもとより、津軽海峡を挟んで遠く下北半島をも望め、夜間には市街に輝く街灯りと漆黒の海のコントラスト、イカ釣り漁船のランプが織り成す夜景が美しい。
 函館山は、香港、ナポリとともに「世界三大夜景」と称される、夜景で有名な山である。
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函館西部地区の街並み Hakodate-seibu-chiku-no-machinami 

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 函館西部地区(はこだてせいぶちく)の街並みとは、北海道函館市の西部地区の事で、和洋をたくみに交えてデザインされた商家や住宅が建ち並ぶ街並みは、北海道遺産に選定されている。
 安政六(1859)年、函館は横浜、長崎とともに最初に開港した。近代日本の幕開けを告げた町であり、西欧文化に開かれた玄関口として栄えてきた。
 函館西部地区には、ベイエリアの赤レンガ倉庫群、函館ドックのような歴史的港湾施設、旧函館区公会堂やビザンチン様式のハリストス正教会復活聖堂に代表されるハイカラな洋風建築や旧英国領事館など、数々の華やかな建物が並んでいる。
 前には海、後ろには深い緑の函館山で、二十間坂、大三坂、八幡坂、基坂のロケーションを誇る。
 函館西部地区は、函館独特の異国的な空気を漂わせた、ロマンチックな街並みである。
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静内二十間道路の桜並木 Shizunai-nijukkendouro-no-sakura-namiki 

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 静内二十間道路(しずないにじゅっけんどうろ)は、北海道日高郡新ひだか町静内田原・御園にあり、その桜並木は日本の道百選、さくら名所百選、新日本街道樹百景、北海道遺産などに選定、認定されている。
 道幅が二十間(約36m)ある桜の並木が直線で7kmにわたって続くことから、この名がついた。
 宮内省の御料牧場を視察する皇族の行啓道路として造成されたのがはじまりとされている。
 大正五(1916)年から3年をかけて近隣の山々の桜が移植され、整備された。
 毎年5月にはこの美しい桜を一目見ようと、全国各地から20万人もの花見客が詰めかける。
 近くには花のトンネル等もあり、多くの観光客で賑わう。
 静内二十間道路の桜並木は、日本屈指と言われる名所である。
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ワッカ原生花園 Wakka-gensei-kaen Wakka Wild Flower Garden

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 ワッカ原生花園(わっかげんせいかえん)は、北海道北見市常呂町栄浦に広がる花園である。
 オホーツク沿岸の網走国定公園に位置し、日本三大湖の一つサロマ湖の畔にある自然の宝庫で、北海道遺産に指定されている。
 ワッカとは、アイヌの言葉で「飲料水」あるいは「湧き水」を指すとされる。
 サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州には「ワッカ花の聖水」と呼ばれる湧き水があり、良水に恵まれていることから名付けられたとも言われる。
 幅は200~700m、全長約20kmに及ぶ砂州は、日本最大の海岸草原である。
 森・草原・砂丘・湿地が混在し多様な生態系を形成し、帰化植物も含め300種以上の草花が咲き、野鳥が生息している。
 ワッカ原生花園は、龍宮街道とも呼ばれる色鮮やかな自然の景勝地である。
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2007/6/4


旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋) Kyuu-kuroiwake-juutaku(Kyuu-misumai-tuukouya) Old Kuroiwa Residence

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 旧黒岩家住宅(きゅうろくいわけじゅうたく)は、北海道札幌市南区簾舞にある古民家である。昭和五九(1984)年、札幌市の有形文化財に指定されている。
 明治五(1872)年、旧簾舞通行屋(きゅうみすまいつうこうや)は、有珠新道の開通に合わせて、旅行者などの宿泊・休憩施設として建てられた。
 その後、黒岩家3代にわたる住宅として使用されてきたが、昭和五九(1984)年、札幌市が譲り受けた。
 現在の建物は、通行屋であった旧棟と新棟からできており、新棟は、馬小屋や納屋など当時の開拓農家の様子と簾舞の歴史資料が展示されていて、郷土資料館として一般公開されている。
 平成一七(2005)年、旧黒岩家住宅は、新たに北海道遺産に選定された。
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