NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/6/14


筒描藍染 Tsutsugaki-aizome Tsutsugaki Aizome (Tsutsugaki Indigo Blue Dyeing)

Jp En

 島根県の出雲・松江・米子を中心とする、ふるさと伝統工芸品に指定されている風呂敷。
 明治以前より藍染をする紺屋は各地にみられたが、明治40年頃から次第に化学染料(建染染料)が普及。昭和25年には、筒描藍染を行うオモテ紺屋(糸を染めるカセ紺屋に対する呼称)は出雲地方において、紺屋59軒の内、オモテ紺屋のみ4軒となった。
 現在は、筒描藍染技術保持者として島根県指定無形文化財に認定されている、長田紺屋1軒を残すのみとなった。
 オモテ紺屋が染めた筒描藍染は大正時代までは嫁入支度として、定紋を入れ藍染で染めあげた。風呂敷もそのひとつであった。
 何度も染を繰り返し完成する。図柄は、のりを塗って染まらないようにして、高瀬川でゆっくりと洗われる。
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2007/1/30


小宮康孝(人間国宝) Komiya Yasutaka Yasutaka Komiya (Living National Treasure)

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 大正十四(1925)年生まれ。
 昭和五十三(1978)年、重要無形文化財「江戸小紋」の保持者(人間国宝)に認定される。
 染工場に生まれた氏は、小学校卒業とともに父、康助氏(江戸小紋の人間国宝)に弟子入り、父親の技術を徹底的に習得した。修行の中で、優れた小紋染をするためには型紙や染料の研究が必要と感じ、独自にその研究に没頭。やがてその努力は実を結び、彼の作品に独特な細かい柄が霧のように散ったような紋様、色鮮やかな小紋染めの製作に成功したのだった。
 氏の作品は江戸小紋の最高峰とも、お茶をたしなむ人なら知らない人はいない、とも言われる。しかし、氏は「小紋染めは自分の力だけではいいものはできない」と謙虚に語る。型紙職人など、分業スタッフとのコラボレーションにより、最高の品質が生まれるという。
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