NIPPON Kichi - 日本吉

記事数3件: 1~3 件表示          

2008/2/7


御簾 Misu 

Jp

 御簾(みす)とは部屋と部屋の間の柱と柱を水平につなぐ長押(なげし)に掛けて、仕切りや目隠しをする用具のことである。
 古代から用いられ、はじめは神域や神聖な場所との境のために使用されていたが、その後、貴族や身分の高い人の住居の仕切りや装飾用として広まっていった。
 御簾は真竹や女竹を細長く削り、色染めした後、赤糸でまとめ、帽額(もこう)と呼ばれる果紋(かのもん)を織り込んだ美しい布で縁を囲んだものである。巻き上げて束ねて留めておくことができるように、裏に鉤(こ)と呼ばれる鉤爪が付けられている。鉤は総角(あげまき)結びの飾り紐で固定するようになっている。
 竹の編む時は絹糸を使い、葵を形取って竹を編み上げる葵あみ、六角模様を形取って編み上げる亀甲あみや、二本一組のラインで竹を編み上げる八重あみなどがある。
 『源氏物語』では、登場人物の心の機微を表現するアイテムとしてよく登場する。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/8


銅水瓶 Dou-suibyou 

Jp

 全国で重要文化財工芸品として指定されている水瓶。
 愛知県実相寺、滋賀県宝厳寺、奈良県東大寺、広島県尾道市などで保存されている。
 愛媛県上町、実相寺の銅水瓶は、鎌倉時代から南北朝時代に作られたものとされている。
 水瓶はもともとは僧侶が仏道修行に必要とする用具のひとつであった。その後供養具として仏前の献水に用いられるようになった。
 実相寺の水瓶の特徴は、朝顔形の口、細くくびれた頸、卵形の胴、基部に蓮華を飾った注口などで紐状の飾りを周囲に施されている。
 材質は「鋳銅製」で色は黒色である。
 全国にある水瓶の形は、微妙に違い、またそれによって用途も様々である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/9


京刃物 Kyo-hamono Kyoto Knives and Swords

Jp En

 平安時代から伝わる高度な技を継承する京刃物。製造工程の全てをひとりの職人の手作りで行い、その質の高さ、切れ味の良さでは他の追随を許さない。
 日本に刃物が伝わったのは4世紀だが、それは刃物というより刀剣と言った方が適切で、古事記や日本書紀などに記されている。平安時代には三条宗近を筆頭に数々の名工が現れ、技術を全国に伝えたという。時代の推移とともに日用品としての刃物類も作られるようになり、刀鍛冶、農鍛冶、刃鍛冶と大きく三分化され、さらに需要に応じて細かく細分化、高度な専門性を持つようになる。京都で刃物の技術が発達したのは、原料や用材が近くに恵まれていたことと、京扇子、京料理、西陣織などに欠かせない道具として精密さを求められたからである。
 現在京刃物は包丁、鋏、鋸、鎌、彫刻刀など、日用品から専門職の道具まで多種多様な製品が作られ、その質の高さには定評がある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数3件: 1~3 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter