NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/19


大原はだか祭り Oohara-hadaka-matsuri 

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 千葉県いすみ市大原地区では秋になると、全国屈指の勇壮な祭り「大原はだか祭り」が行われる。大原はだか祭りの起源は定かではないが、娯楽の少なかった江戸時代に、住民の意思疎通を図るために始まったとも伝えられている。
 大原・東海・浪花三つの地区の一八の神社の神輿が大原漁港に集結し、五穀豊穣漁が祈願される。その後勇ましい掛け声とともに神輿を肩にかついだ人々が水中を駆け巡りもみ合う、「汐ふみ」が勇壮に執り行われる。
 その後、全ての神輿は大原小学校へ約一km道のりを賑やかに移動する。こちらもまた見物の「商店街渡御」である。
 校庭に着いた神輿はまた、全力で駆け回る。やがて日が落ち、提灯に灯りが灯される頃になると、校庭は神輿と人で埋め尽くされ、神輿を投げては受け止めを繰り返し、最後に「大別れ式」という見所を迎える。「大別れ式」では哀愁を帯びた別れを惜しむ唄が唄われる。
 荒々しさと優しさの二面性を持った祭りは二日間に亘って行われ、多くの人で賑わう。
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2007/10/22


住吉の火祭り Sumiyoshi-no-hi-matsuri Sumiyoshi Shrine Fire Festival

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 住吉の火祭り(すみよしのひまつり)は、毎年1月の第2土曜に、勝部(かつべ)の火祭りとともに開催される祭りで、滋賀県の無形民族文化財に指定されている。
 今から約800年前、土御門天皇(つちみかどてんのう)が危篤となり、原因が三上山の大ムカデの危害によるとされた。そこで藤原秀郷が三本の弓矢を一度に放ち、大ムカデは頭が住吉神社に、胴体は勝部神社に、そして尾部は瀬田の唐橋近くまで飛び散った。この遺骸はそれぞれの地で供養され、焼き払われたことから、両社に分かれて祭りが行われるようになった。
 午前中に神社境内で神事が行われ、年寄衆の弓射式で祭りが開始される。夜には白と赤のふんどし姿の若者たちが蛇の頭に似せた約6メートル、重量約400キロの大松明をかつぎ込み、無病息災を祈願して奉火する。
 若者たちのかけ声は勝部では「御脳平癒」を意味する「ごーよ ひょーよ」なのに対して、住吉では「平癒」を意味する「へーゆ へーゆ」とそれぞれ違うのも特徴である。
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2007/9/27


今津とんど祭 Imazu-tondo-matsuri Imazu Donto Festival

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 日本海に浮かぶ隠岐の島の南端に今津(いまづ)地区がある。ここでは毎年一月一五日に、恒例の「とんど祭」が行われる。とんど祭は、正月飾りを燃やし、神聖な火に無病息災を願う平安時代からの行事で、地域によっては「どんと」あるいは「どんど」とも呼ばれている。
 今津では、早朝からカラフルな袋を持った住民が次々と浜に集まる。袋には御札やしめ飾りが収められていて、竹を組んで作った巨大な「とんど」に、順序よく丁寧に取り付けられて行く。最後に大きな吹流しが吊るされると、積み上げられたわらに火が付けられ、巨大な火柱となって燃え上がる。
 やがて燃え上がった竹が海に倒れ落ちるのを待ちかねて、東西二組に分かれた若者たちが、ふんどし一丁で厳寒の海に飛び込みこれを奪い合う。その後、竹は祝い事があった家に運ばれ祭りは終わる。
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2007/9/14


門川町 中山神社大祭 Kadogawa-cho Nakayama-jinja-taisai The Grand Festival at Nakayama Shrine in Kadogawa

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 中山神社は門川町(かどがわちょう)にあり、天安元(857)年、文徳天皇の時代に出雲大社から分霊したといわれる。
 この神社は大己貴命(おおあなむちのみこと)など四神を祀っている。大己貴命は大国主神(おおくにぬしのかみ)のことで、色好みの一面を持った神様で知られる。その昔、狭い参道で若い男女がすれ違うと恋が芽ばえると言われ、縁結びで有名になった。
 縁結びのご利益のほか、商売繁盛でも知られ、特に一月七日におこなわれる大祭では、年男や厄年を迎えた男の人などが、白鉢巻きに白足袋のふんどし姿で大きな掛け声を上げて、境内までの石段を一気に駆け上がる「裸まつり」が有名である。男たちは寒さの中、境内で冷水を頭から浴びて身を清め、家内安全や無病息災などを祈願する。
 昔から、男はふんどし姿、女は腰巻きで参拝していたといわれており、「中山さんは、良い神よ 着物がなければ、裸で良い 草履がなけりゃ、裸足で良い」という歌が残されている。
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2007/9/7


松沢山光明院 火まつり Matsusawa-yama-koumyou-in Hi-matsuri Fire Festival at Matsuzawayama

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 宮城県の最南端の町、丸森町は阿武隈山地に囲まれた、自然豊かな町である。また、歴史的な遺稿や文化が数多く残る町でもある。
 その町に、本山修験宗「松沢山光明院(まつざわやまこうみょういん)」が今も残る。ここに古くから伝わる例祭、「松沢山の火まつり」があり、毎年四月二九日に奉納されている。
 鳥海山の山伏から伝わった儀式とされる「火まつり」は、「火渡りの儀式」とも呼ばれ、心身の罪・悪行・病気・災難などを焼き捨てるため、山伏や一般参拝客が祈りながら裸足で火の上を渡るというものである。
 夕暮れの境内に張られた結界、その中央の護摩壇(ごまだん)に点火されると、勢いよく赤々とした炎が夜空に燃え上がる。その周りには祈祷を唱える山伏達が鎮座している。
 火が下火になり、灰が平らにならされると、まず山伏衆による火渡りの儀式が始まる。その後、一般の参拝者達による儀式が行われる。危険も伴うため、皆の表情は真剣そのものであるという。
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2007/8/14


天下祭 Tenka-sai Tenkasai Festival (Naked Festival)

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 天下祭(てんかさい)は、愛知県豊田市の松平東照宮にて毎年2月に開催されている裸祭りである。
 南北朝時代に天下太平を願って始められたとされるが、明治時代に一度姿を消し、近年裸祭りとして復活した。
 松平東照宮は、徳川家の祖である松平氏発祥の地として知られている神社で、松平親氏を祭神として祀っている。
 東照宮の産湯の井戸は、初代親氏の頃より霊験ある井戸として知られ、家康誕生のとき岡崎城までこの水を運び、慣習に従い産湯とされた事が世に知られている。
 天下祭に奉仕し、その水で清められた「水玉」と呼ばれる、木製の玉に触れる事で厄が落ちると信じられており、毎年下帯一つで裸男の厄男たちが激しい競い合いを見せ、会場一帯は熱気に包まれる。
 祭りでは、他に出店や露天もあり、戦陣鍋、花餅作り、大絵馬奉納、和太鼓、棒の手等が行われる。
 天下祭は、裸男たちの勇壮で豪快な祓い神事である。
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2007/8/1


どんと祭裸参り Donto-sai-hadaka-mairi Naked Parade of Donto Festival

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 どんと祭裸参り(どんとさいはだかまいり)は、宮城県の神社にて行われる行事である。
 どんと祭は、1月14日の小正月に、天神社、神明社、八幡神社、金刀比羅神社、青麻神社の五つの神社にて行われている。
 祭りでは、正月の松飾りやしめ縄、古神符などを神社に納め、御神火で燃やして商売繁盛、無病息災を祈る。
 裸参りは、どんと祭の最中に鳥追い棒を持った白サラシやパッチを身に着けた100名前後の若者たちが「ヤー、ホイホイホイ」のかけ声とともに町中を練り歩き、神社に参詣するもの。
 裸参りがいつ頃から始まったのかは定かではないが、250年程前の記録が残されており、この時代の「酒杜氏」が、醸造安全、吟醸祈願を願って参拝したのが始まりと言われている。
 どんと祭裸参りは、酒杜氏の古式の神詣に習い、盛大に神送りをする神事である。
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2007/7/31


ヤッサ祭り Yassa-matsuri Yassa Festival

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 ヤッサ祭りは、毎年9月29日に群馬県の(旧)月夜野町(つきよのまち)の若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)で行われる例祭である。
 裸で数珠つなぎになった男衆が、下帯姿で社殿の柱によじのぼり、「ヤッサ、モッサ、シンジュウロウ」と声を掛け合いうねり歩くことから「ヤッサ祭り」の名が付いたと言われる。
 祭りの起源は定かではないが、かつてこの地が水害に遭った際、若者たちが数珠つなぎになって人々を救ったという説や、400年前に名胡桃城(なぐるみじょう)の合戦の折に、大木新重郎という武士が村人を救おうと腰ひもを掴ませて誘導した、という説などがある。
 祭りでは男衆が歩きながら押し合いへし合いし、寝そべるなどを数回繰り返した後に社殿の大鈴をもぎ取る。見事にもぎ取れたら、その年は豊作になると言われている。
 ヤッサ祭りは400年の伝統を持つ、素朴で勇壮な祭りである。
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