NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/25


注連飾り(東北地方) Shimekazari(Touhoku-Chihou ) Shimekazari (Tohoku region)

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 注連飾り(しめかざり)とは、神社などに用いられている神域と外界とを隔てるための注連縄(しめなわ)がもとになっているといわれている。
 新年を迎えるにあたり玄関先などに吊るされ、外部から災いや厄が家の中に入るのを防ぐ魔除け・結界として、また新年に向け不老長寿や五穀豊穣などの様々な願いを込めて飾られてきた。
 東北地方の注連飾りには、紙垂(しで)や、橙(だいだい)などと一緒に、餅・昆布・松葉・魚などの食べ物を飾る風習が多く残されているという。
 昆布には「よろこんぶ」などのめでたい意味、魚は一家の無病息災を祈るほか、家格や大漁を誇示する意味などが込めれていることもあったという。
 このように食べ物を飾りつけることで、旧年中の豊作への感謝と、また新年も実り多き年であるよう、五穀豊穣を願う気持ちが込められているのかもしれない。
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2008/3/21


ヒーブル・オンジェイ hiiburu onjei Ondrej Hybl

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 1977年生まれ。大蔵流狂言茂山千五郎家修業生。チェコ、パルドヴィッツェ出身。2000年、国立カレル大学大学院哲学部入学。2002年、国費留学生として同志社大学大学院国文科に入学。狂言師、茂山七五三氏に師事する。2005年、同大学修士課程修了後、大阪大学大学院文学研究科博士課程文化表現論に進学、在学中。同年EXPO2005国際博覧会において「チェコ共和国を代表しての働き・活躍」に対しチェコ政府代表より表彰される。
 日本の伝統芸能である狂言の世界に強い関心を持ち、チェコ人初の狂言修業生になったオンジェイさん。
 狂言は人を笑わせる技術だが、安売りの笑いではない、人に対して優しいユーモアなのだという。
 人が本気で笑う時、そこに国境はなくなる。狂言が世界遺産になったということは、この地球にいる人たち全てにとって貴重な財産だということ。狂言は日本の古い文化に強く繋がっていて、世界の人も豊かにする可能性がある。と氏は語る。
 
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2008/2/15


初代 林家木久扇・二代目 林家木久蔵 Shodai HayashiyaKikuou Nidaime HayashiyaKikuzou Hayashiya Kikuou I Hayashiya Kikuzou II , Ragkugo Storytellers

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 林家木久扇(はやしやきくおう)1937年東京生まれ。61年、三代目桂三木助逝去後、八代目林家正蔵門下へと移り、林家木久蔵となる。72年に真打ち昇進。65年に『笑点』のレギュラーとなる。全国ラーメン党会長、落語協会理事などを務めている。07年、木久蔵の名を長男に譲り「木久扇」を名乗る。
 林家木久蔵(はやしやきくぞう)1975年東京生まれ。玉川大学文芸部芸術学科卒業。父である林家木久蔵の門下となり、96年に前座入り、林家きくおとなる。その後、二ツ目を経て、07年に二代目林家木久蔵として真打ちに昇進。
 2007年、東京・上野の鈴本演芸場を皮切りに、落語界史上初のダブル襲名披露興行をスタートした林家木久扇、木久蔵親子。先代が生きている間に名前を継ぐという今までにない試みとなった。
 「型にはめて守るのでなく、攻めることが、落語のようなやわらかい芸でも大事なことだ」と両氏は語る。その言葉の中には日本文化の伝統を維持し、発展させていくためのヒントが隠されている。
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2007/7/30


椙本神社 春の大祭 Sugimoto-jinja Haru-no-taisai 

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 いの町の椙本神社(すぎもとじんじゃ)は、1200年という長い歴史があると伝えられている。地元では「伊野の大黒様」と呼ばれ親しまれており、商売繁盛・家内安全・縁結びに御利益があるとされている。
 土佐古来三大祭りの一つとなっている春の大祭では、名野川神楽、獅子舞等の奉納が行われるが、大黒様の舞の後、大黒様といっしょに「わっはっはっ」と大声で笑うと福を得ることが出来ると言われており、境内は福々しい笑い声に包まれる。神楽の後「幸福への御縁」のお札をいただくことができるが、参拝客が殺到するという。
 また、神社内で手作りされている、笹に井草を細かく編んだ小さな俵や小判形の短冊などを結び付けた「古式福俵」も、「大黒様の福を家に持ち帰る」という意味が込められ、大変人気がある。
 椙本神社の春の大祭は毎年旧暦の1月22日に行なわれているが、現在の暦にすると1月から3月の間で毎年変わることになる。
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2007/6/18


能面 猩々 Noumen Shoujou Shoujou Noh Mask

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 能の演目「猩々」で専用に使われる男系の面で、中国の伝説上の生き物を表している。酒に酔っているところを表現する為に、全面に朱の彩色がされている。目尻を下げ、微笑みを湛えた表情には妖精の妖しさを感じさせ、笑いの要素が少ない能面の中で非常に特殊な面である。
 その昔、金山に住む孝行者の高風が、富貴の身になるという夢のお告げで酒売りになり、その店は繁盛したという。ある日、店に毎日訪れ、いくら呑んでも顔色の変わらない不思議な客の素性を高風が訪ねると、唐土の海に住む酒の好きな妖精「猩々(しょうじょう)」だと告げて去っていった。驚いた高風は、酒壷を供えてほとりで待っていると猩々が現れ、ともに酒を酌交しあったという。その後、酌めども酌めども尽きる事のない不老長寿の酒を与えてもらうというおめでたい曲である。
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2007/6/8


能面 黒色尉 Noumen Kokushikijou Noh Mask Kokushiki-jo

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 能は室町時代に完成をみるが、この黒色尉(こくしきじょう)は、能が大成する以前、翁猿楽で用いられた翁面類のひとつである。その他には白色尉(はくしきじょう)、肉色尉(にくしきじょう)、父尉(ちちのじょう)、延命冠者(えんめいかじゃ)がある。
 この翁面の類はいずれも豊かな笑いの表情をたたえており、下顎を切り離して紐で繋いでいる「切り顎」や目、眉の造作に、他の面とは違う大きな特徴がある。特にこの黒色尉は、下あごが長く張っていることや、口を大きく開いて笑う表情がポイント。五穀豊饒を祈る神の面とされ、白式尉に近い造形ではあるものの、黒色で野趣に富み、庶民的な力強さを感じさせる面である。
 「翁」では、シテの翁が白色尉または肉色尉をかけ、三番叟(さんばそう)がこの黒色尉をかけて「鈴ノ段」を舞う。
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2007/6/4


能面 顰 Noumen Shikami Shikami Noh Mask

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 顰(しかみ)は、古くは「獅噛」や「歯噛」とも表されてきた、能楽において大別して鬼神に分けられる木製の能面である。
 その様は、獅子が悪鬼のごとく上歯と下歯で、ものを噛まんとする様を恐ろしいまでに刻み込んでいる。
 俗に言う「しかめっ面」の語源でもあるその面は「大江山」「紅葉狩」や「土蜘蛛」など様々な作品に登場する人気者でもある。
 獅子そのものは日本においては古来より聖獣として、また悪の象徴としても語り継がれている伝説の存在である。
 それを人が、その仮面をつけて舞い、演じる。
 穿った見方をすれば滑稽かもしれない。狂言においては動物が演じられる場合はむしろ笑いどころでもあることが多い。
 しかし、この顰をつけて檜舞台にひとたび上がれば、見るものはそれを恐怖の対象と捉えると同時に物語に惹きつけられていく。
 日本人の畏怖の存在に対する魅力が、そこには表れている。
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2007/5/1


和仁久幸 Wani Hisayuki 

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 岐阜県、飛騨高山地方に伝わる伝統工芸品「一位一刀彫(いちいいっとうぼり)」の伝統工芸士。号は壱仁。
 昭和十六(1941)年生まれ、平成八(1996)年伝統工芸士に認定。飛騨一位一刀彫協同組合専務理事。
 一位一刀彫は江戸時代末期、飛騨の木工名人、松田亮長が飛騨特産のイチイの木を用いて根付彫刻を作ったのが始まりとされる。
 木目と削り跡を生かす技法が特徴、材料のイチイの木の外が赤く、中が白い事を生かした色合いの変化も作品に生かされている。氏の作品は優しい笑顔のものが特徴であり、「表情がいい」と評判が高い。
 「お客様が喜んでくれるのがうれしい」と笑い、伝統の技で新たな作品を刻み続けている。
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