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2008/3/6


雲海 Unkai 

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 雲海(うんかい)とは、山間部の冷却状態によって発生する濃霧のような自然現象である。
 山や航空機など高い高度から見た時に、雲の上に山々が浮かんでいるように見える事からそう呼ばれている。
 秋~初冬にかけての時期に霧が発生し、高台から見ると山の上だけが島のように飛び出たように見える。
 雲海が発生するにはいくつかの条件が必要で、前日の夕方まで降雨があり、夜間から晴天となって明け方の放射冷却で冷え込み、無風状態になった時によく発生する。
 国内では、宮崎県の国見ヶ丘、霧島・高千穂峰、岡山県の弥高山、京都府の大江山、兵庫県の盃ヶ岳、熊本県の阿蘇、大分県の湯布院などが名所とされている。
 雲海は、雄大で神秘的な、自然の景色である。
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2007/7/23


オホーツク海の流氷 ohotsuku-kai-no-ryuuhyou Drift Ice on the Okhotsk Sea

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 北海道のオホーツク海は、冬になると流氷に覆われることで有名だ。
 厳寒期には海面の80%が流氷に覆われる。流氷が出来始まるのは、11月中旬頃、サハリンの北、アムール川河口付近の海上。誕生した流氷は、どんどん成長しながら北風と海流に流され、2000kmの旅をして、1月中旬頃に網走の沖合いに姿を現す。
 オホーツク海は、アムール川からたくさん真水が流れ込むため、海面近くに塩分の薄い層が出来る。塩分の薄い海水は凍りやすいため、流氷が成長すると言われる。
 この遠い北の海で生まれた氷が豊富なプランクトンを運んでくるため、毛がにやサケ、マス、ホタテなどの海の幸をはぐくむのだという。
 見渡す限りの白い大氷原と波の音のしない、静まり返った時間。オホーツク海の流氷は、自然の神秘が生み出す詩情あふれる世界である。
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2007/6/13


くろくまの滝 Kurokuma-no-taki Kurokuma Falls

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 くろくまの滝(くろくまのたき)は、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町にある、幅が15m、落差85mの滝である。日本の滝百選に選ばれている。
 世界遺産の白神山地を源とする赤石川支流にあり、県内屈指の規模を誇っている。
 熊が立ち上がった姿に見える事が、名前の由来といわれている。
 周囲はブナの原生林に囲まれ癒し効果も高く、滝の近くの駐車場まで車で行く事ができる。
 豊かな水量が流れ落ちる様は豪快であり、新緑時や紅葉時は絶景となる。大自然を肌で感じたい人には、特にお薦めのスポットとなっている。
 滝は滝ノ沢を経て珍しい金鮎や幻の魚イトウのいる赤石川に合流する。
 くろくまの滝は、荘厳で豪壮な、迫力ある滝である。
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2007/2/16


紅枝垂地蔵桜 Beni-shidare-jizou-zakura Beni-shidare-jizo Cherry Tree

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 国指定天然記念物で推定樹齢1千年の三春滝桜の娘といわれ、推定樹齢は400年の枝垂れ桜。根回りは6・3メートル、目通り幹囲は4・1メートル、高さは約16メートルある。
 地上から2・5メートルのところから一本の大枝が西へ14メートル程伸び、それより2メートル上のところから11本の大枝が四方に直径18メートルも広がっている。滝桜を中心に多くの子孫が確認されているが、山峡の空に羽を広げる様はこの地蔵桜が筆頭だろう。この桜の下には、地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命、夭折の難を逃れる為、この地蔵に願をかけたと言われている。
 開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、四方に伸びた太い枝から、薄紅色の小さな花がほとばしるかの様に咲き競う。
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石部桜 Ishibe-zakura Ishibe Cherry Tree

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 中世会津の領主・葦名氏の重臣、石部治部大輔(いしべじぶだゆう)の館の庭にあった遺愛の樹と伝えられている事から「石部桜」と名付けられた。いまは、館の名残は残っていないが、桜の周囲は田んぼに囲まれているので、遠くからでもすぐ分かる。
 樹は地に伏した基幹から、8本の幹が立っていて、エドヒガンなのでソメイヨシノより開花が早い。開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、満開時、競う様に咲く景観は大変に素晴らしい。「杉の糸桜」、「大鹿桜」、「虎の尾桜」、「薄墨桜」などの会津五桜の一つであり、推定樹齢600年は県内でも有数のものである。会津若松市の天然記念物で、福島県緑の文化財に指定されている。
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2007/2/13


猪苗代湖のしぶき氷 Inawashiroko-no-shibukikoori Splash Ice of Inawashiro Lake

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 厳冬期に天神浜から南側の林を抜け、長瀬川の河口に向かうと、自然が作る氷の芸術がみられる。
 これは湖水が強い西風にあおられて、岸辺の樹木に氷着したもので国内では極めて珍しい現象だ。「樹氷」に勝るとも劣らない美しさで、見飽きることはない。
 猪苗代湖を渡る強風で波が荒れ、そのしぶきは時に高さ5m程のしぶき氷を作る事があると言う。因みにこの猪苗代湖を渡る風が余りに強いので、天神浜には防風林が植えられている。強い寒波が入ると、その防風林にもしぶき氷が出来る事があり、このしぶき氷がまとまって見られるのは、ちょうど消波ブロックの無い100メートル程の範囲。
 このほか、湖面や渚では流氷や「御神渡り」に似た氷の隆起などのさまざまな氷の変化を見ることができる。
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2007/2/9


塔のへつり Tou-no-hetsuri 

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 大川羽鳥県立公園、大川ラインの一番の景勝地。百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し見事な景観を創った(へつりとはこの地方の方言で危険な崖のこと。
 塔が並んでいるようにみえることから「塔のへつり」という名前になったといわれる。
 また、釣り人などがこのような場所の少ない足場を頼りに川沿いなどを進む事も「へつりをする」と呼ぶ。
 昭和18年に国の天然記念物に指定。藤の咲く頃の景観が美しいことから藤見公園という別名がある。
 展望台からの景色や、釣り橋を渡りながら見上げたり、といろいろな楽しみ方ができる。
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2007/2/8


金明孟宗竹 Kinmei-mousouchiku 

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 大分県野津町の岩瀬地区には少し変わった孟宗竹(もうそうちく)がある。金明孟宗竹(きんめいもうそうちく)と言い、国内でも4ヶ所にしか生息していない貴重なもの。
 最大の特徴は、竹自体や葉に縦に節が入っていること。岩瀬地区には、全体に黄金色をし、一関節ごとに緑の縦のラインが入っている「キンメイチク型」と関節全体に黄色と緑の細いラインが入っている「縦縞型」が生息。この両方の孟宗竹が揃っているのは全国的にも珍しいのだとか。
 金明孟宗竹は、孟宗竹の突然変異で発現するとされ、県の天然記念物に指定されている。岩瀬地区には何百本も生息しており、黄金色に輝く色の美しさや見栄えのする大きなサイズから、公園や庭園での観賞用に人気を集めているという。
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