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昭和十五(1940)年、輪島市に生まれる。平成11年に「沈金(ちんきん)」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
沈金は、漆芸の装飾技法で、漆の塗面に紋様を彫り、漆を摺りこんで金箔や金粉などを窪みに埋める石川県輪島市に伝わる伝統工芸である。
前史雄氏は、昭和38年金沢美術工芸大学美術学科卒業後、沈金の名工と謳われた父・前得二に師事、技の鍛錬に努めた。父から受け継いだ技法に磨きをかけ、従来の沈金の地味な趣を超えた絵画的な詩情を加え、親子二代にわたる技術の研鑽は見事に花開いたのだった。作品には静かな中にも深い思いや心象風景が描かれ、それが器の形とマッチしてえも言われぬ気品を醸しだす。
現在は石川県立輪島漆芸研修所の技術教育にも携わり、後進の指導にも尽力しているという。
沈金は、漆芸の装飾技法で、漆の塗面に紋様を彫り、漆を摺りこんで金箔や金粉などを窪みに埋める石川県輪島市に伝わる伝統工芸である。
前史雄氏は、昭和38年金沢美術工芸大学美術学科卒業後、沈金の名工と謳われた父・前得二に師事、技の鍛錬に努めた。父から受け継いだ技法に磨きをかけ、従来の沈金の地味な趣を超えた絵画的な詩情を加え、親子二代にわたる技術の研鑽は見事に花開いたのだった。作品には静かな中にも深い思いや心象風景が描かれ、それが器の形とマッチしてえも言われぬ気品を醸しだす。
現在は石川県立輪島漆芸研修所の技術教育にも携わり、後進の指導にも尽力しているという。
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