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2007/2/13


猪苗代湖のしぶき氷 Inawashiroko-no-shibukikoori Splash Ice of Inawashiro Lake

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 厳冬期に天神浜から南側の林を抜け、長瀬川の河口に向かうと、自然が作る氷の芸術がみられる。
 これは湖水が強い西風にあおられて、岸辺の樹木に氷着したもので国内では極めて珍しい現象だ。「樹氷」に勝るとも劣らない美しさで、見飽きることはない。
 猪苗代湖を渡る強風で波が荒れ、そのしぶきは時に高さ5m程のしぶき氷を作る事があると言う。因みにこの猪苗代湖を渡る風が余りに強いので、天神浜には防風林が植えられている。強い寒波が入ると、その防風林にもしぶき氷が出来る事があり、このしぶき氷がまとまって見られるのは、ちょうど消波ブロックの無い100メートル程の範囲。
 このほか、湖面や渚では流氷や「御神渡り」に似た氷の隆起などのさまざまな氷の変化を見ることができる。
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2007/1/29


暘谷城址 Youkoku-joushi The Remains of Yokoku Castle

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 慶長七(1602)年、日出藩初代藩主、木下延俊が細川忠興の援助を受け築城した暘谷城(ようこくじょう)の城址。
 暘谷城は元々は日出城(ひじじょう)、青柳城、浮津城とも言われたが、三代藩主木下俊長が中国古書「淮南子」の「日は暘谷より出でて咸地に浴す」より引用して暘谷城と名前を変えた。
 現在、城跡は日出小学校として使用されているが、鬼門櫓、御裏門などの一部は移築され現存している。
 周辺は城下公園として整備され、別府湾が一望できる眺望として親しまれている。
 城址下の海岸、城下海岸を名前の由来に持つ有名な「城下かれい」は真水の湧くこの一帯を生息地としている。
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2007/1/26


十六羅漢岩 Jyuuroku-rakan-iwa Jyuroku-rakan-iwa

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 山形県飽海郡遊佐町にある大規模な石彫りの像。水産庁の「歴史文化財産百選」に選ばれている。
 十六羅漢岩は、山形県と秋田県の両県に跨る「鳥海山」では、昔、火山活動が活発な時期があり、火口から出た溶岩が日本海まで流れ着き、その後、固まった安山岩に人物の彫刻を施したものである。
 1864年、海禅寺の寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師の供養と安全祈願のため考えたもので、地元石工たちに5年の歳月をかけて彫らせたものである。
 人物像の数は、22体で、そのうち16体は羅漢と呼ばれる像であり、その他は観音、釈迦像など。
 厳しい日本海の荒波、風や雪にさらされ、風化が激しい。そのせいか、時代の歴史を感じるとともに、守り神の神秘を深く感じさせるものである。
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2007/1/24


間垣 Magaki Magaki

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 石川県輪島市の門前町あたりの西保海岸沿いに見られる、軒先より高い竹の垣根。
 西保海岸は、高さ八〇メートルにもおよぶ絶壁や巨大な岩礁がある秘境であり、冬の日本海から、強烈な季節風が吹き付ける。
 間垣は、その風から家屋を守るためのもの。
 高さは約五メートルに及ぶ。ニガ竹を隙間なくぎっしりと並べて垣根を作る。夏は涼しく、冬は暖かいのが、間垣の特徴。そこには、自然と一緒に生きる、能登の人々の生活の知恵を感じることができる。
 毎年十一月に入ると、冬の厳しい風に備え、間垣の修繕が行われる。秋の終わり、冬の到来を告げる風物詩である。
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2007/1/23


生地中橋 Ikuji-nakabashi Ikuji-naka Bridge

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 富山県の黒部漁港に架かる、日本初の方持式旋回橋である「生地中橋(いくじなかばし)」。
 現在の生地中橋はじつは四代目。初代は大正年間に建設。二代目は昭和初期に、三代目は昭和30年代に架設されたものだ。三代目は昇降式可動橋として造られたが、施設の老朽化に加え、漁船の大型化に対応するために航路の拡張計画に合わせて架替を行い、昭和56年に完成したのが現在の方持式旋回橋である。
 橋の大きさは長さ38.4メートル、幅7メートル。漁船通過時には、重さ307トンもの橋が片側を基点に78度回転して漁船を通す。多いときには一日に15〜20回稼動することもあるという。
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2007/1/22


夫婦岩 Meoto-iwa The Meoto-iwa (Husband and Wife Rocks)

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 夫婦岩とは、三重県度会郡二見町にある二見興玉神社の、境内磯合にある二つの岩の事である。
 仲睦まじい夫婦が語り合っているかのように二つの岩が並んでいる事からこの名がつけられた。夫婦岩は、古来より日の出遥拝所として知られており、晴れた日には遠く富士山を望み、絶景となる。
 沖合660mの海中には興玉神石(沖の石)があり、夫婦岩はその鳥居と見なされている。沖の石は降臨する神の依代であり、常世の国から神が寄りつく聖なるところと言われてきた。
 男岩は高さ9m、周囲40m。女岩は高さ4m、周囲9m。両岩を結ぶ大注連縄は、長さ35m。
 5月〜7月、特に夏至の前後は、ふたつの岩間から美しい日の出が見られる。
 夫婦岩は、夫婦円満・縁結びの象徴としても知られ、多く人々が訪れる景勝地である。
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二見興玉神社 Futami-okitama-Jinjya Futamiokitama Jinja

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 二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)は、三重県伊勢市二見町江にある神社である。境内の磯合に夫婦岩がある事で知られる。
 祭神は、猿田彦命と宇迦御霊之神(神宮外宮豊受大神の別名)。
 明治四十二(1909)年、猿田彦命を祀る興玉社と宇迦御霊之神を祀る三宮神社を合祀した。その際に二見興玉神社と称するようになった。
 古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしであった。やがてそれに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受けるようになった。今でも、神宮式年遷宮のお木曳やお白石持ちへの参加者は浜参宮を行う。
 二見興玉神社は、伊勢神宮に関連する村社・別表神社であり、日本の神話と歴史、美しい風景を持つ神社である。
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2007/1/12


魚垣 Nagaki Nagaki Fishing Enclosures

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 魚垣(ながき)は、沿岸に石を積み上げ垣としたもので、潮の干満を利用した漁法である。
 石垣よりも海面が上にある時に魚がこの内側に入り、干潮と共に海面が石垣よりも低くなると、魚は逃げ場を失い面白いように捕獲出来るという仕掛けになっている。
 沖縄・九州のほか、ポリネシア、東南アジアなどでも見られる漁であるが、日本では現在、特に沖縄の伊良部島・佐和田の浜と、小浜島の南岸が代表的である。
 特に小浜島のものは、幅12m、長さ1200mにも及ぶ世界最大級の魚垣である。昔、琉球国王に仕えた島出身の女官のために築いたと言われている。
 長い年月が経って、多くは崩れてしまったが、今も利用されているものもある。魚垣は、遊び心をくすぐる伝統の漁法である。
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