NIPPON Kichi - 日本吉

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2006/12/22


吉野川 Yosino-gawa The Yoshino River

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 吉野川(四国三郎)は、吉野川水系(一級水系)の本川であり、愛媛県西条市に頂を有する瓶ケ森(標高1896m)より湧き出で、高知県を横切り、徳島市で紀伊水道に注ぐ清流である。
 全長194km、流域面積は3750平方キロ米。日本三大暴れ川の一つであり、その流れは徳島県民の心の象徴とも言われている。
 高知、愛媛、徳島が関係するため、かつては三土地川(みどちがわ)とも呼ばれていた。讃岐山脈と四国山地に挟まれた下流域では徳島平野を形成している。四国山地を横切る箇所は日本における先行谷の代表例であり、大歩危・小歩危と呼ばれる景勝地でもある。
 四国三郎という渾名の由来は「ヨシが河原に多く繁る川」からだと言われている。四国四県を網羅するその水系は数多くの水害の歴史を持つが、同時に流域の生命線として、人々に多大な恩恵を与えている。
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2006/12/18


吉田美統 (人間国宝) Yoshida Minori(Ningen-kokuhou) Minori Yoshida, a Living National Treasure

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 1932年石川県は小松市、九谷焼の赤絵金襴手を得意とする窯元、錦山窯に生まれる。
 高等学校在学中より陶芸技法を学び始め、1951年には家業の錦山窯三代目を継ぎ伝統的な上絵付けや金襴手の技法を深め、工芸デザインの習得に努めた。
 1972年、人間国宝・加藤土師萌の釉裏金彩の作品に触発され、器胎に金箔や金泥などを用いて文様を描き、その上から釉薬をほどこして焼成する釉裏金彩の技法による作品製作に取り掛かり、その後も試行錯誤を繰り返しながら技の練磨に努めた。下地となる色釉の表し方、金箔の扱い方等に創意工夫が加えられたその独特な技法は、金彩の世界に新生面を拓くと共に、洗練度・完成度を高め、吉田美統はその第一人者とされる。
 2000年には日本伝統工芸展で保持者賞、翌年に紫綬保証褒章受賞、人間国宝の認定を受ける。
 金箔と地色の組み合わせから生まれる品格のある美しさ、草花文等の表現に見る雅な世界は、優美な芸域にまで高めたものとして高く評価されるものである。
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2006/11/29


水屋の匠 久遠 Mizuyano-takumi Kuon Mizuya's professional Kuon

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 「水屋の匠 久遠」は、水屋家具を専門とした家具工房。「水屋」とは、様々な説があるが、古くは茶の湯において茶人がお客さまをもてなすための準備をする部屋のこと、そして江戸時代になると台所(水廻り)に置いてある家具を指すようになった。その代表に「水屋箪笥」がある。久遠のデザインは日本人の暮らしに合うように設計されているとともに、家具の仕上げ塗装にもこだわりが光る。「久遠仕上げ」「水屋仕上げ」のふたつの仕上げ手法があり、どちらも塗り、乾燥を繰り返すことで何年も使い込んだような味わいを醸す。また、使い込むことで風格と独特の味わいが出るのが特徴だ。木材は、タモ、ナラの二種類の無垢材を使用。強度が強い上、木目の美しさが魅力的な木材である。久遠は昔から日本人の暮らしに根付いていた伝統的な製作技法をベースに、現代のライフスタイルに合わせた家具・インテリアのデザイン、設計、製作を一貫して行う日本でも数少ない家具製作所だ。目指すのは、「百年の時を刻む家具」。世代を超えて家族の成長を見守るぬくもりが、そこにはある。
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