NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/11


土瓶 Dobin 

Jp

 土瓶(どびん)とは、湯を沸かすために用いる道具の一種で、基本的に陶磁器できたものの総称である。同じ用途で、金属でできたものは「やかん」と呼ばれる。
 やかんのように直接火にかけられるものもあるが、磁器製の場合は急須の代わりとして用いられ、陶器、磁器にかかわらず急須より比較的大きいものが多い。
 その形状はやかんや急須とほぼ同じで、湯をためておく胴部に注ぎ口がつき、胴部の上に熱を伝えにくい竹や籐などを用いた持ち手が付く。
 茶の湯では急須のように容器の中で茶をたてることはせず、主に茶碗に湯を注いで茶をたてるため、土瓶が用いられている。
 ただ、取っ手が胴の上部につく上手(うわで)のものは、それが急須であっても土瓶と称することもある。
 保温性のよい陶磁器でできた土瓶は、火を通しすぎることなくお茶の味を引き立ててくれ、茶の湯の名脇役として茶室をはじめ、様々な場面で活躍している。
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2007/1/29


齋藤明(人間国宝) Saitou Akira Akira Saito (Living National Treasure)

Jp En

 大正九(1920)年生まれ。
 平成五(1993)年、重要無形文化財「鋳金(ちゅうきん)」の保持者(人間国宝)に認定される。
 鋳金(ちゅうきん)は、金属が高温で熔けるという性質を利用した技法で、熔かした金属を、鋳型(いがた)に流し込んで冷却し、固まったのち型から取り出して仕上げる。
 師でもあった父(鋳金師齋藤鏡明氏)を10代で亡くし、家族を養うために鋳金工房を継ぎ、実務を積みながら手さぐりで修行を重ねる。戦争で全てを喪失し、一からの出発の中で恩師と出会い、さらに技に磨きをかけた。
「簡素でいて堂々とした、宇宙のような広がりを感じさせる作品を創りたい。」2種類の金属を使った「吹き分け」という技法で独自の境地を開いた。八十代のいまもなお現役として。力強く迫力ある作品を造りつづけている。
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2007/1/15


鉄瓶 Tetsubin Iron Kettles

Jp En

 鉄瓶は日本の代表的伝統工芸品のひとつである。
 1500度にもなる、溶かした金属を製品の型となる鋳型に鋳込む技術を「フキ」という。熟練した技を必要とする作業だ。
 古来より伝わる技法を継承し、手づくりの物を今でも製品化している。岩手県の盛岡市で作られる、「南部鉄瓶」などが有名である。
 実はこの鉄瓶、ちょっとしたブームになっている。
 現代人は「鉄分不足」だそうである。5人に1人は貧血症または、準貧血症になっているという。鉄瓶で沸かすお湯は、鉄分補給に効果的であるという。
 また、この鉄瓶で作ったお湯で飲むお茶やコーヒーは、通の人ならその味の違いがわかるものだ。
 海外においても、鉄瓶で沸かしたお湯の味が評価を得ている。
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