NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/25


宮島焼 Miyajima-yaki 

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 宮島焼(みやじまやき)は、広島県廿日市市に伝わる伝統工芸品である。
 別名、神砂焼(しんしゃやき)・お砂焼(おすなやき)・厳島焼(いつくしまやき)とも言われ、その名の通り宮島の砂を入れて焼き上げられているのが特徴とされる。
 天明寛政(1781~1801)頃、賀茂郡の人が厳島神社の砂をお守りとして旅行し、無事帰宅を果たした。彼は村に帰ってから、この砂を神社に返した。
 砂をただ返すだけではもったいないと感じた彼は、この砂を使って幾つかの土器を作り、厳島参拝の際に神に供えた。これが宮島焼の始まりであるとされている。
 萩焼(はぎやき)に似て清楚な雰囲気を持ち、固く焼き締められているので強度があり、ゆっくりと色が変化していく。色はグレーの砂の色のものや黄土色が中心となっている。
 宮島焼は、厳島神社ゆかりの伝統的な陶器である。
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2008/1/30


薩摩川内市 トンボロ Satsuma-sendai-shi Tonboro 

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 海岸と島が近い場合、波の流れに相殺が起こり、間に波の静かな部分ができ漂砂が堆積することがある。それはやがて海岸と島を結ぶ砂州にまで成長し、そのまま陸続きとなる細長い低い地形をつくる。
 この現象を陸繋砂州(りくけいさす)、またはイタリア語で「沿岸流によって出来た陸地」という意味でトンボロと呼ばれる。
 鹿児島県薩摩川内(せんだい)市里村には北海道函館市、和歌山県串本町と共に日本三大トンボロと呼ばれる地形がある。南北に約1500メートルの長さで、最大幅1000メートル、最小幅250メートル、高さ2・3メートル。
 薩摩川内市のトンボロは、波の相互作用に加えて夏季の東南からの台風と冬季の北西からの季節風が訪れることにより砂の堆積がなされたものといわれている。
 このトンボロの上に里町の中心街が出来ており、静かな漁業地区となっている。
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2007/12/25


飯豊山麓 鳴き砂 Iidesanroku Nakisuna 

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 山形・福島県との県境に立つ飯豊山麓(いいでさんろく)にある中津川地区遅谷は、県内でも屈指の豪雪地帯で、山から流れる豊かな雪解け水に育まれたブナの天然林が広がっている。自然豊かなこの地区には、それを象徴するかのように鳴き砂と呼ばれる砂がある。
 鳴き砂の主成分は石英だとされている。きれいな水や空気の中で充分洗われた石英の砂粒のみが「鳴く」とされているため、鳴き砂が確認されている地域は環境が美しい証でもある。
 「日本の音風景百選」にも選ばれている飯豊山麓の鳴き砂は、歩くと「キュッ、キュッ」という不思議な音がする。全国には約三〇ヶ所の鳴き砂が海辺に確認されているが、それがなぜ海から遠く離れた山里に存在するのかは今も謎に包まれている。この謎を解明するために、この地区が海に面していたのではないか、という仮説が立てられているという。
 五〇〇万年前の太古にまでさかのぼる鳴き砂のロマンに、人々は今も魅了されている。
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2007/12/7


春国岱 Syunkuni-tai Shunkunitai

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 北海道東部の根室半島にある「春国岱(しゅんくにたい)」とは、海流に乗って堆積した砂が積もってできた小さな丘の名前で、オホーツク海と風蓮湖(ふうれんこ)を隔てている細長い砂州のことをいう。海に浮かぶ森のようにも見え、長さが8キロメートル、幅は1・3キロメートルもある広い砂州である。
 自然の風景をそのまま残している場所として、学術的にも知られている。砂の丘の中央には、国内で砂丘に自生する唯一のものとしてアカエゾマツの純林があり、またハマナスの群落が3キロメートルにわたって存在するなど、植物が豊かに成長する環境が整っている。
 海岸沿いは湿地となり、タンチョウの繁殖場所には絶好の場所となっており、また海の魚を捕るためオジロワシも生息している。
 生態としては決して安定した環境とはいえないが、厳しい環境ながら人の手がほとんど入らず、自然が豊かに残されていることが、恵まれた環境として成り立つ最大の理由であるといわれている。
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2007/10/5


日振島沖の島 Hiburi-jima-oki-no-shima 

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 日振島(ひぶりじま)は愛媛県宇和島の西の海上に浮かぶ小島である。日振島の入り江は非常に美しく、磯釣りのメッカとしても人気が高い。近年、開発が盛んに行われ、そのため隣接する沖の島も同時に脚光を浴びるようになった。
 沖の島はその日振島の北端から、約600メートル程に存在する無人島で、入り江に蓄積された砂州の結合によってできた島であり、標高70メートルの小高い山になっている。
 島には県指定天然記念物であるハマユウが群生し、夏には5000株もの花が島を覆い、幻想的なその風景は見ごたえがある。
 かつてこのハマユウは害虫によって壊滅的な打撃を受けたが、地元の中学生らによる熱心な世話により回復、現在の美しい光景を取り戻しこととなった。
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2007/7/9


姿見ノ池 Sugatami-no-ike 

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 姿見ノ池(すがたみのいけ)は、北海道上川郡東川町の旭岳山稜上にある面積0・5ヘクタールのエメラルドグリーンに染まる池である。池のほとりの丘に立つと旭岳を映す鏡となることが名前の由来となっている。無風の時には、その美しい雄姿がくっきりと水面に見てとれる。
 噴気をあげる旭岳が間近に迫り、標高差は700mほど。旭岳山頂部が噴火により崩壊し、火口のくぼ地の一部に水が溜まってできたと言われている。
 周辺は高低差がある砂地で、エゾツガザクラ、ミヤマリンドウ、キバナシャクナゲ、チングルマ、エゾコザクラ、メアカンキンバイなどの群落が広がる。
 姿見ノ池は、気軽に歩ける散策コースもあり、周辺では高山植物・秋には紅葉を楽しめる景勝地である。
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2007/5/9


多鯰ヶ池 Tanegaike Tanegaike Pond

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 鳥取県の鳥取砂丘の南側にある周囲3.37キロ、最大深度17.3mの堰止池。堰止池とは、砂丘の砂や川の堆積作用などにより、谷や川が堰き止められてできた池のことである。
 蛇の化身の美女伝説「お種の伝説」が残る神秘的な池だ。昔、国府町に住んでいた裕福な長者のもとに雇い入れられた使用人「お種」が実は蛇の化身であり、毎夜蛇体になっては多鯰ヶ池にある柿の木から柿を取っては使用人仲間に振舞っていたというもの。ある日正体を知られてからはその夜限りで長者のもとを去り、鯰ヶ池の主になってしまったそうだ。
 鯰ヶ池では、6月には睡蓮の花が咲き乱れる。お種の生まれ変わりかと思わせるような白く可憐な花だ。また、この池はバス釣りスポットとしても有名で、釣り愛好者達で賑わいを見せる。
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2007/5/7


竜串海岸 Tatsukushikaigan Tatsukushi Coast

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 高知県土佐清水市にある竜串(たつくし)海岸。足摺岬の西、24kmに渡って岩のオブジェが豪快に並ぶ。海中に向かって、大小の竹のように並んで、飛び出している姿は串目をそろえたように見える。まるで龍を串刺しにしたような景観から「竜串」と名付けられたと云われている。
 竜串には、砂岩層の発達した約2000万年前の竜串層(三崎層群)と呼ばれる砂岩・泥岩互層が分布しており、比較的風化しやすいこの砂岩層には、激しい風や波の浸食作用によって、今のような岩肌ができた。
 「大竹小竹」・「しぼり幕」・「らんま石」・「かぶと石」・「鯉の滝登り」などの奇岩・奇勝が点在する波の彫刻美術館である。
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