NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/7


見内神社 Minai-jinja Minai Shrine

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 北海道礼文島の見内神社(みないじんじゃ)は、アイヌの娘を祀る神社である。創建は明治一四(1881)年。
 フェリーターミナルの香深港から車で約10分ほど東海岸を北上した香深井の海岸線にあり、鳥居が無ければ見落としてしまいそうな小さな赤い屋根をした神社である。車道から見ると建物の両脇に鳥居が配され、社殿は海を正面にしている。
 昔、アイヌ同士の戦いで、若き礼文の長カルシアルが北海道本土へ渡った。その妻はセレナは、戻らぬ夫をずっと海岸で待ち続け、とうとう岩になってしまった。その岩を見ると不幸になると噂が立ち、村人は岩を覆いで隠し「見ない」ようにしたので、ミナイカムイと呼ばれるようになった。
 今は、安産、病よけ、豊漁の神として厚く崇拝され、なかでも、安産の神として有名である。
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2007/5/22


うさぎの吊るし飾り Usagi no tsurushi-kazari Rabbit Hanging Ornament

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 つるし飾りは別名「つるし雛」とも言われ、江戸時代以来の伝承文化であり、伊豆稲取温泉に伝わる風習である。娘の幸せを一針の糸、古い端切れに託し、祈りを籠めたひな祭り。その雛壇の両脇に揺れる和裁細工が、雛のつるし飾りである。
 この風習は、九州柳川地区では「さげもん」、山形酒田地区では「笠福」、伊豆稲取では、雛のつるし飾り、通称は『つるし雛』と呼ばれており、この3地域のみが、歴史的な伝承の由来や雛細工の文献、写真等、口伝や資料を今に伝えているのだという。
 つるし飾りは、願い事をお飾りの形に託すのが大きな特徴で、110個の飾りにはそれぞれいわれがある。うさぎの赤い目には呪力があり、病気を治すと信じられており、神様のお使いとも言われている。
 季節ごとに、それぞれに合ったお飾りを増やしてゆくのも楽しい。お気に入りの小物は、暮らしを彩り、心を豊かにしてくれることだろう。
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2007/5/11


はこた人形 Hakotaningyo Hakota Dolls

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 鳥取県倉吉市に古くから伝わる張子の人形。300年の歴史を持つ伝統工芸品だ。こけしに似た、手足のない円筒形の張子は全国的にも珍しく、山陰では倉吉でしか作られていない。
 起こりは江戸時代の天明年間(1781〜89)。備後(現在の広島県)から行商にやってきた備後屋治兵衛という商人が、この地の女の子たちの素朴さに感動して作ったのがこの「はこた人形」の発祥とされる。
 昭和初期の頃までは「はーこさん」と呼ばれて、幼い女の子の遊び道具として親しまれていた。怪我や病気をしないで無事に育つという願いを込めた縁起物でもある。
 今も続く備後屋六代目の手ほどきによる、絵付け体験もできる。
 自分だけの「はーこさん」。どんな表情になるのだろう。
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