NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/25


精霊船 Shara-bune Sharabune

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 隠岐西ノ島町の浦郷(うらごう)、美田(みた)両地区に古くから伝わる「精霊船(しゃーらぶね)送り」は、お盆の伝統行事として隠岐の夏の風物詩になっている。毎年八月一六日の早朝に行われ、竹と麦わらを組み合わせて作った船に、子供たちが仏壇の供え物を持って乗り込み、盆歌を歌いながら沖合いに出て先祖の霊を送る。
 船は五、六人が乗れる大型の帆船で、帆には色紙に「なむあみだぶつ」などと書いて作った無数の盆旗が結ばれる。青い海を色鮮やかな盆旗に彩られた船が静かに滑り行く様は、華麗さの中にも哀愁が漂う。先祖の霊を乗せた精霊船は、地域の老若男女に見守られながら、やがて海の彼方へと消えて行く。
 昔は家ごとに小船を作り、供え物を乗せて海に流す慣わしだったが、明治中頃になると、集落ごとに大型の精霊船を作るようになったという。船の模型は町自然民俗資料館で見学できる。
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2007/1/9


長崎 精霊流し Nagasaki Syourounagasi Nagasaki Shourounagashi

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 精霊流し(しょうろうながし)は、お盆の間に、この一年で亡くなった人の霊を精霊船に乗せて川や海に流す事で「西方浄土」に送る、長崎の伝統行事である。
 起源については諸説あるが、代表的な所では、航海中や長崎に来て亡くなった中国人の菩提を弔う為に行なわれた、中国の「彩舟流し」が伝わったと言われている。
 長崎では、初盆の家では大型の精霊船を作り、大人が数人がかりで担ぎ、銅鑼や爆竹を鳴らしながら流し場まで運ぶ。また、銅鑼に合わせて「どーいどい」という掛け声をあげながら進む。以前は実際に海へ流されていたが、現代では環境問題から海には流さない。
 中国の影響が色濃く出ている行事である。爆竹の騒音がすさまじいので多くの人は耳栓をしており、有名なさだまさしの歌とは大分イメージが違うと言われる。
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