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2008/2/21


狐色(キツネイロ) Kitsune-iro 

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 「こんがり狐色(きつねいろ)に焼けたパン」などといった、ほどよい焦げ目の形容詞としてよく使われている狐色は、文字通り狐の背色に似た黄褐色を言う。
 実際には狐の体色よりやや濃い茶色を表し、食べ物の美味しそうな焼き色の形容詞として使われることが多い狐色だが、日本では鎌倉時代以降から伝統色として親しまれてきており、現在でもやや黄色がかった薄茶色の狐色は、着物などの色名として使われているという。
 英国ではfox(フォックス)、中国では紅狐色(ホンフースー) という名前がつけられている。色の表現には共通するものがあるようである。
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2007/6/7


函館市旧イギリス領事館 Hakodate-shi-kyuu-igirisu-ryoujikan 

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 函館市旧イギリス領事館は、北海道の函館市にある洋館。白亜の壁と窓額縁がシックなビクトリア調の建物だ。
 函館では、初め称名寺を仮領事館としていたが、文久三(1863)年に元町のハリストス正教会の隣に領事館を新築し、数回にわたる焼失の後にこの地に再建した。現在の建物は、大正二(1913)年、イギリス政府工務省上海工事局の設計により竣工したものである。昭和九年まで領事館として実際に使用されていた。
 建物の内部では、函館港の開港当時の様子を映像やミニチュアモデルなどで展示。ビクトリア女王の肖像画や家具など、外国公館の雰囲気を再現している。館内には英国風ティールームもあり、薫り高い紅茶やスコーンなどで優雅なティータイムを楽しめる。
 昭和五四年には函館市の有形文化財として指定された。
 
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2007/6/5


函館西部地区の街並み Hakodate-seibu-chiku-no-machinami 

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 函館西部地区(はこだてせいぶちく)の街並みとは、北海道函館市の西部地区の事で、和洋をたくみに交えてデザインされた商家や住宅が建ち並ぶ街並みは、北海道遺産に選定されている。
 安政六(1859)年、函館は横浜、長崎とともに最初に開港した。近代日本の幕開けを告げた町であり、西欧文化に開かれた玄関口として栄えてきた。
 函館西部地区には、ベイエリアの赤レンガ倉庫群、函館ドックのような歴史的港湾施設、旧函館区公会堂やビザンチン様式のハリストス正教会復活聖堂に代表されるハイカラな洋風建築や旧英国領事館など、数々の華やかな建物が並んでいる。
 前には海、後ろには深い緑の函館山で、二十間坂、大三坂、八幡坂、基坂のロケーションを誇る。
 函館西部地区は、函館独特の異国的な空気を漂わせた、ロマンチックな街並みである。
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2007/5/10


dunhill イベントスペース Danhiru-Ibento-supesu Urushi wall, Dunhill event space

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 2005年、イギリスの老舗ブランド「dunhill」が主催した百貨店でのイベントで、壁面の素材として漆が採用された。
 短期間のイベントで使用するには、漆はとても高価な素材。しかし、漆でなくては表現できない特有の滑らかで艶やかな表情によって、通る人を惹きつけ誘い込む、まるでブラックホールのようなミステリアスな空間を演出したい−このことが漆を使用する最大の目的であった。
 表面には銀箔のラインがほどこされ、漆黒と銀のコントラストがモダンな雰囲気を醸し出している。
 制作をプロデュースしたubushinaは、このイベントに向け、約半年の歳月を要し漆を公共の場で使うという事に対して、多様な角度から検証し解決していく。このことが漆のもつ特性をより理解し、学ぶことにつながり、また新たなステップを踏み出している。
■dunhill
 イベントスペース
・アクリル黒漆塗り
・デザイン 尾谷憲一
■プロデュース
 ubushina 立川裕大
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
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2007/4/18


猿ヶ石川 Saru-ga-ishi-gawa The Sarugaishi River

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 猿ヶ石川(さるがいしがわ)は岩手県中南部を流れる川である。
 北上川水系の一級河川であり、流路延長73キロ、流域面積952平方キロメートルとされる。
 岩手県遠野市と花巻市の境に位置する薬師岳(標高1645メートル)を源とし、小烏瀬川、早瀬川、小友川などの支流が合流する。
 途中には、柳田国男の「遠野物語」で知られる民話のふるさと・遠野、レジャーが楽しめる田瀬湖や泣き相撲が有名な花巻市東和を通り、宮沢賢治が名付けたイギリス海岸付近の北上川に流れこむ。
 また、アユ、ヤマメ、ウグイ、イワナなどの漁場・釣り場としても有名である。
 猿ヶ石川源流域は、高山植物の宝庫・早池峰国定公園の一部であり、大小さまざまな滝などの、美しい渓谷美が見られるのも特色である。
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2007/4/6


鹿児島 異人館 Kagoshima Ijinkan 

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 鹿児島の異人館とは、鹿児島県鹿児島市吉野町にある旧鹿児島紡績所技師館の通称である。国の重要文化財に指定されている。
 明治維新の目前、文久二(1862)年、薩英戦争で敗れた薩摩は、優れた西欧の技術と工業化を学ぶ必要があることを痛感し、使節と留学生を英国に派遣した。
 慶応二(1866)年、及び翌年に、6人の技師と工務長が英国から薩摩にきて、日本最初の紡績工場の稼動に協力した。
 異人館は、この工場の技師達の宿泊施設として造られたもので、日本の初期西洋建築物の代表にあげられている。
 白ペンキ塗木造2階建てのモダンな西洋館で、学術的にも重要な遺物となっており、館内には当時を物語る写真や資料も数多く展示されている。
 鹿児島の異人館は、幕末の先進地薩摩を象徴する建物である。
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2007/4/4


牛ノ戸焼 Ushinoto-yaki 

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 牛ノ戸焼は、鳥取県鳥取市河原町で焼かれる陶器。170年余の歴史を持つ県指定伝統工芸品だ。
 天保年間(1830〜1844)に因幡国(現鳥取県)の陶工・金河藤七が陶器窯を開窯。その後天保八(1837)年に石州(現島根県)の小林梅五郎親子に継承され、以後二代、三代と水壷や徳利、すり鉢といった日用雑貨を焼いていた。
 四代目の頃からは、民芸運動を行っていた吉田璋也氏や、イギリスの陶芸家バーナード・リーチ氏達との交流により、民芸品の制作の方向に進む。現在は、六代目の小林孝男氏が伝統の技を受け継いでいる。
 牛ノ戸焼の最大の特徴は、緑、黒、白などの釉薬(ゆうやく)を組み合わせて生じる染め分けの美しさ。あたたかく、素朴な味わいがありながら、どこかモダンなセンスを感じさせる。
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2007/3/14


鶴丸城 Tsurumaru-jyou Tsurumaru Castle Ruins

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 鶴丸城(鹿児島城)は、鹿児島県鹿児島市城山町にあった城である。県指定史跡となっている。
 慶長6(1601)年、関ヶ原の合戦に敗れ、家督を譲られた島津家久が築城した城である。
 「人をもって城と成す」という精神に基づいてつくられた、天守閣のない質素な城であった。
 鶴丸城の名は、城の形が翼を広げた鶴に似ていた事からである。
 鹿児島は災害の多い地であり、鶴丸城は幾度も焼失・倒壊し、そのたびに立て替えが行われた。
 幕末の薩英戦争当時は、イギリス戦艦から奥御殿に砲弾を何発か打ち込まれている。
 明治4(1871)年、焼失を最後に、再建されなかった。
 現在、遺構として石垣や堀、西郷隆盛の私学校跡地などが残されている。また、城趾には歴史資料センター「黎明館」、県立図書館、市立美術館などが建っている。
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