NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/11


上神焼 Kazuwayaki Kazuwa Ware

Jp En

 鳥取県倉吉市を代表する焼物に、「上神焼(かずわやき)」がある。鳥取県指定郷土工芸品である。宝暦年間(1750年頃)に開窯されたといわれる。
 倉吉の地の土は鉄分が多く、焼くと黒っぽくなるのが特徴。そして元来、上神焼の代表的な釉薬は独特の深みのある赤い色である。黒の地に赤の釉薬。焼きあがった上神焼は、えんじ色に似た落ち着いた赤で、食器としても花器としても使う人を温かく包んでくれるような、ぬくもりのある色だ。
 最近では、赤以外にも白地にブルーと緑のコンビで涼しげな食器や、釉薬の色を生かした紫の味わいのあるもの等、新鮮な作風の作品も作られるようになった。
 大地や空をガラスの中に閉じ込めたような、こっくりとした存在感のある器たちである。
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2007/1/30


三輪壽雪(人間国宝) Miwa Jusetsu Jusetsu Miwa (Living National Treasure)

Jp En

 三輪壽雪(みわじゅせつ)氏は、明治四十三(1910)年に山口県萩市に生まれる。昭和五十八(1983)年に萩焼きで重要無形文化財保持者(人間国宝)となった。
 中学卒業後、兄・十代休雪に師事し、萩焼を代表する窯のひとつ「三輪窯」の家業に励む。昭和四十二(1967)年に、十一代休雪を襲名した。兄に続き人間国宝に認定された後、自ら「壽雪(じゅせつ)」に改名し、九六歳の今なお現役の陶芸家として活躍している。
 兄・休雪が探求し、萩焼に新境地をもたらした「休雪白」・純白の藁灰釉を引き継ぎ、自身の作陶に展開させて確立してきた。萩焼四〇〇年の伝統を継承しながらも古典の真似に終わることなく、茶陶という分野に独創性あふれる豪快な作風で新たな境地を切り開いた壽雪芸術。独自の世界観に、ファンも多い。
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