NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/12


名寄鈴石 Nayoro-suzuishi 

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 名寄鈴石(なよろすずいし)は、褐鉄鋼(かってっこう)という鉱物の一種で、昭和一四(1939)年九月に国の天然記念物の指定を受けた。
 約一〇万年前にできた丘陵や台地の土中に産出し、昭和五(1930)年に、名寄在住の弁護士で郷土史家の田中長三郎が発見した。
 核となる粘土などに、鉄分が殻のように巻き付いてできたと考えられる。鉄サビの固まりのような色で、ほぼ丸く、ピンポン玉からこぶしほどまでの大きさがある。
 振ると音がすることから「鈴石」と呼ばれるようになった。全国でも同様のものは、岐阜県の岩壷、奈良県の鳴石があげられる。
 中国の漢方では「石薬」として不老長寿の薬とされ、正倉院にも納められていた。
 名寄(なよろ)の由来は、アイヌ語で川のそばの国「ナイ・オロ・プト」がなまった「なよろ」からきている。語源のとおり、名寄市は西に天塩川(てしおがわ)、東に名寄川が流れている。
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2008/1/15


桔梗(キキョウ) Kikyou 

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 「桔梗(キキョウ)」は、キキョウ科キキョウ属の多年草で、秋の七草に数えられる。日本全国をはじめ朝鮮半島、中国など、一種類が分布している。
 丈は50~100センチメートルで、山野の草地など日本全国で見かけられ、日当たりのよい場所に生育する。
 花は茎の先端につき、青紫の花びらは5つに分裂した広い鐘形で、初夏から秋にかけて星形をした可愛らしい花を咲かせる。
 最近の園芸品種では、草丈が低い鉢植えに適したものや、二重咲きのもの、花の色も青紫以外に白やピンクなどがみられる。また、つぼみが風船が膨らんだような形をしていることからバルーンフラワーという英名がある。
 桔梗の根は昔から薬草としても知られている。太い根茎は、水洗いをして細根を取り除き、乾燥させた物が漢方の桔梗根として使われ、また生薬としても有名で、咳や痰、気管支炎などに効能があるといわれている。
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2007/11/22


辰砂(シンシャ) Shinsha 

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 辰砂(しんしゃ)とは、硫化水銀からなる鉱物である。
 銅紅釉(どうこうゆう)と呼ばれる事からも解るように、銅分の酸化によって得られる織部釉(おりべゆう)などの銅緑釉(どうりょくゆう)に対して、還元されて得られる様々な色合いを言う。
 辰砂という名前は、中国の湖南省辰州産のものが質が良く有名であった事による。
 日本でも弥生時代から産出され、古くは「丹(に)」と呼ばれ、水銀の重要な鉱石鉱物とされていた。
 魏志倭人伝の邪馬台国にも「其山・丹有」と記述されており、古墳の内壁や石棺の彩色、壁画に使用されていた。
 日本画などの岩絵の具の原料であり、陶芸ではこれに似た色の釉薬を「辰砂釉(しんしゃゆう)」というようになった。
 辰砂は、水銀の精製や赤色顔料として重宝される原料鉱物である。
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2007/1/23


桂樹舎 Keijusha Keijusha Paper Mill

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 山麓から湧き出る名水に恵まれた越中八尾は、江戸時代の元禄年間から良質の和紙作りが盛んであった。「八尾和紙」と呼ばれるその和紙は、丈夫で腰があるため、主に「富山の薬売り」の膏薬紙、袋紙、包装紙などに用いられたという。現在でも財布や手提げ袋などの加工品として使われている。
 「桂樹舎」は、この八尾和紙の伝統を守る製造所のひとつ。和紙展示館の「和紙文庫」を併設している。日本に限らず世界の紙を、「工芸品」という視点で選んだ品々に重点を置く和紙展示館だ。
 館内は4室に分かれ、紀元前1000年のパピルスをはじめ、紙の発展過程を紹介するとともに、日本の古写経から、江戸期以降に発達した和紙を材料とした加工品の生活必需品を数々展示している。
 隣接の製造工房では、和紙の製造工程の見学や紙漉き体験もできる。
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2006/12/20


徐福長寿館 Jofuku-choujukan Jofuku Museum of Longevity

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 今からおよそ2200年前、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて、ここ佐賀の地に「徐福」という人物が3000人以上の若者を伴いやって来たと言われている。「徐福長寿館」は、その「徐福伝説」にちなんだ健康と長寿に関する史料を展示する資料館である。
 敷地内には3万ヘクタールにもおよぶ広大な薬用植物園があり、フロフキをはじめ、500種、5万本の薬草木が植えられている。また、佐賀市の「千布(ちふ)」や、諸富町の「浮盃(ぶばい)」など、地名の由来を紹介する資料館も併設。日曜日には花とみどりの講演会が開催される。
 
 
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