NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/5


足助夏まつり Asuke-natsu-matsuri 

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 毎年八月のお盆に、足助川(あすけがわ)の遊歩道の1400キロの区間に約7000本の蝋燭を灯す夏まつりが開催される。
 この夏まつりは八月四日から一五日まで足助の古い町並み一帯でおこなわれる「たんころりん」と平行して行われる。
 たんころりんとは、油の入れた陶器の碗に芯を浸し火を付け竹篭を被せた、円柱状の行灯である。
 名前の由来は、灯りの影がひょうたんに似ているからとも、油を入れる椀にひょうたんの底を使い、それが不安定でころがることからとも言われている。
 ひょうたんころりんと呼ばれ、それが略されてたんころりんやたんころと呼ばれるようになった。
 この足助の人たちが試行錯誤で作り出したたんころりんが町並みに沿って点々と灯される。蝋燭の灯りで、美しい黒壁、白壁や格子戸を持つ伝統的な日本家屋が濡れたように光り輝く。
 情緒あふれる足助の町並み、川辺の遊歩道、橋の欄干が淡い光で満たされ、川面に揺らめき幻燈的な夜を演出する。また花火大会も開催される。
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薬師谷渓谷 Yakushidani-keikoku 

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 薬師谷渓谷(やくしだにけいこく)は愛媛県宇和島の市街地から7キロぐらいのところに位置する。
 渓谷には谷に沿って900メートルほどのウッドデッキの遊歩道が設けられ、自然に富んだ景観を身近に堪能することができる。
 遊歩道を進んでいくと、岩戸の滝、磨かれた岩盤が続く千畳敷、積年の水の流れによって造りだされた大ひょうたん、小ひょうたん、流れる水滴が刻々と変化する様子が楽しめる雪輪の滝、橋の上から見下ろせる萬代(よろずよ)の滝など、様々な風景を見ることができ、森林浴と一緒に楽しめる。また、付近にはクロマツやアカマツ、ヤマビワ、ミミズバイなどの常緑広葉樹、カギカズラ、テイカカズラなどの蔓生植物も生息している。
 薬師谷渓谷には訪れる者を魅了する、自然が作り出した多くの芸術品がある。
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2007/6/27


蔦七沼 Tsuta-nana-numa 

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 蔦七沼(つたななぬま)は、青森県十和田市奥瀬に広がる7つの沼の総称である。
 蔦温泉北側の蔦野鳥の森と呼ばれる林の中に点在しており、この周囲にある蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪沼・赤沼の7つを合わせて蔦七沼という。
 ブナの原生林の中、これらを巡る遊歩道が整備されている。
 赤沼を除く6つの沼は蔦野鳥のの森中にあり、全てが遊歩道「沼めぐりの小路」で結ばれている他、バードウォッチャーのために「野鳥の小路」が併設されている。
 特に赤沼の透明度は18mで、神秘的な景観を覗かせる。ここには悲しい伝説も残されており、静寂とした水辺の小径を歩くにつれ、悠久のロマンに浸る事ができる。
 蔦七沼は、年間を通して様々な野鳥や渡り鳥が飛来し、優しい自然の景観に出会える、美しい景勝地である。
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2007/6/25


ヒサゴ沼 Hisago-numa Hisago Pond

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 北海道の中央にそびえる大雪山系の南に位置するトムラウシ山。その山から3kmほど下った場所にヒサゴ沼がある。
 満面に水を湛えたその沼の近くには化雲岳(かうんだけ)があり、両方からの登山者たちの憩いの場ともなっている。沼の名前になっているヒサゴとは、ひょうたんの意味だが、沼の形がその様に見えなくもない。
 アイヌ語で「花の多いところ」という意味を持つといわれるトムラウシの近くにあるため、このヒサゴ沼周辺も高山植物の宝庫となっており、シーズンになれば、沼周辺には様々な色の植物が咲き乱れる。
 沼のイメージからはかけ離れた水の青さと相まって、少し高台から見下ろせば、そこには絶景が広がっている。
 神々の山の息吹に触れ、この沼で休憩を取る。今まで巡ってきた山には霞がかかり、その澄んだ空気をまとった鏡のような水面と、その周辺を彩る無数の植物。そんな景色を見れば、例え耳元でひょうたんからこまが出るといわれても、目移りしそうにない。
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2007/6/4


大分 観音滝 Ooita kannon-daki The Kannon Waterfall

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 観音滝は大分、宮崎両県にまたがる標高1386メートルの夏木山に位置する滝である。
 観音滝から藤河内集落までの8キロにおよぶ藤河内渓谷の源流であり、高さ77メートル、幅2メートルの大瀑布。
 赤色の花崗岩の岩壁は時期によりその姿を変え、冬場に壁面や飛瀑が凍りつく氷瀑は圧巻である。
 藤河内渓谷は傾斜の激しい急流で典型的な上流型渓谷。流れにより生み出された甌穴群が多く渦巻状、瓢箪状、臼状、流線状の一枚板は登山客を飽きさせることがない。
 周囲の自然も春にツツジや新緑、秋には一面の紅葉と四季それぞれに鮮やかな景観を見せる。
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2007/5/23


毛利氏庭園 Mourishi-teien 

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 「毛利氏庭園(もうりしていえん)」は、旧萩藩主毛利氏により、大正五(1916)年に建てられた、総ヒノキ造りの壮大な邸宅及び庭園のことである。
 庭園はひょうたん池を巡る廻遊式で、四季折々の素晴らしい景観が楽しめる。
 広さは、庭園およそ84000平方メートル、本邸およそ4000平方メートルに及ぶ。明治・大正の建築・造園の技術の粋をつくし、かつ自然の美を配した雄大なものであり、当時の日本庭園・日本建築の頂点をゆくものとして高く評価されている。
 標高225mに位置する多々良山の南麓台地にある庭園からは、前面に開ける防府平野、視線をのばすと三田尻湾から瀬戸内海の眺めが見渡せる。
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2007/5/8


吾川のひょうたん桜 Agawanohyoutansakura Hyotan-zakura in Agawa

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 高知県吾川の山の斜面にひょろりと高く立つ、樹齢約500年、高さ約25m、根元周り8mのウバヒガンザクラ。つぼみが瓢箪の形に似ていることから「桜のひょうたん桜」、あるいは単に「ひょうたん桜」とも呼ばれている。桜の時期にはライイトアップされ、昼夜を問わず、その景観の素晴らしさにふれることができ、
 開花の前には、珍しい瓢箪型のつぼみが見られる。背の高い堂々とした桜の大木にまるで鈴なりの瓢箪がぶら下がるようであるのかもしれない。昭和28年1月、高知県の天然記念物に指定されている。
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2007/2/16


柄杓 Hisyaku Hishaku

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 柄杓は、昔から水を汲む用具として使われてきた。古くは竹の節を残して切ったものや、木幹のコブをくり抜いたものに柄を付けていたが、今では、金属製やプラスチック製が広く使われている。その大きさや用途は様々。
 曲物柄杓は、神社や寺院の手水舍か、風雅を好むたたずまいにしか見られなくなったが、昔は日常的に使われた。ヒシャクというのは、ヒサゴ(瓢箪)を二つに割って使った事に由来。ヒサゴが訛ってヒサクとなり、さらにヒシャクとなった。古くから凹んだ所には、神霊が宿ると考えられ、柄杓は聖なる容器として特別に扱われた。元旦の若水迎えは、年の暮れに用意した新しい柄杓を持って井戸や清水の流れる所に水を汲みに行く。この水を汲んで年神に供え、口を漱ぎ、雑煮を炊くのに使う。また、魔除けとして軒先にかけて流行病をふせぐ呪いとしたり、自在鉤に結びつけて火伏せのお守りにするのは、柄杓に特別な力があると考えられた事による。
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