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2008/7/9


甲冑 Kacchu 

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 甲冑(かっちゅう)とは、戦闘において身を護る防具の事である。
 時代によって変わるが、甲は鎧(よろい)、冑は兜(かぶと)の事をさし、鎧は、身体のうちに胴体に着用する防御具の総称であり、兜は頭部の防具事で、鉄・金銅・皮革などで作られる。
 日本甲冑は構造によって九つの形式に分けられるとされ、上古に用いられた短甲・挂甲・綿甲冑、中世の武家政権時代に用いられた大鎧・胴丸・胴丸鎧・腹巻・腹当、近世江戸時代に用いられた当世具足がその形式とされる。
 日本の甲冑は、世界の防具と比較しても彩りが豊かで美しい事で知られており、その取り扱いにあたっては、素材が多種多様にわたる事や、兜・胴を中心に各部分をつないで組み立てる事から、構造上の理解が必須となっている。
 現代では、工芸品的、歴史資料的性格も持っている。
 甲冑は、鎧・兜をはじめとした日本伝統の防具である。
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2008/7/7


鉢金 Hachigane 

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 鉢金(はちがね)とは、激剣闘争を行う時、前額部に来る相手の剣を防ぐ為に自分の頭部にまきつけて用いた金属または鉄板の事で、額の兜、あるいはヘルメットともいえる存在である。
 手ぬぐいなどの布でくるんで額に鉢巻状に結んで使用したもので、鉄のはちまきである事からこの名が付いたと言われている。
 鉄製のため、少々の衝撃では傷はつかないという。
 ただ額を防御するためだけではなく、目に血が入るのを防ぐのにも効果があるともされている。
 その防具の性格から、幕末の戊辰戦争の兵士や新撰組などで使用された事で知られ、現在も実際に使用されたものが多くの残されているという。
 鉢金は、鉢巻などに縫いつけて、もっぱら前頭部を保護する、簡略な兜の一種である。
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2008/3/12


名寄鈴石 Nayoro-suzuishi 

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 名寄鈴石(なよろすずいし)は、褐鉄鋼(かってっこう)という鉱物の一種で、昭和一四(1939)年九月に国の天然記念物の指定を受けた。
 約一〇万年前にできた丘陵や台地の土中に産出し、昭和五(1930)年に、名寄在住の弁護士で郷土史家の田中長三郎が発見した。
 核となる粘土などに、鉄分が殻のように巻き付いてできたと考えられる。鉄サビの固まりのような色で、ほぼ丸く、ピンポン玉からこぶしほどまでの大きさがある。
 振ると音がすることから「鈴石」と呼ばれるようになった。全国でも同様のものは、岐阜県の岩壷、奈良県の鳴石があげられる。
 中国の漢方では「石薬」として不老長寿の薬とされ、正倉院にも納められていた。
 名寄(なよろ)の由来は、アイヌ語で川のそばの国「ナイ・オロ・プト」がなまった「なよろ」からきている。語源のとおり、名寄市は西に天塩川(てしおがわ)、東に名寄川が流れている。
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2008/3/5


信州そば切包丁 黒打ち仕上げ Shinsyu-sobakiriboucyou Kurouchi-shiage Shinshu Soba Knife Kurouchi-shiage

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 蕎麦好きも極まってくると、お店に食べに行くだけでは飽きたらず、やはり自分で打ちたくなってくるものだろう。
 打ち立ての蕎麦の香り、歯ざわり、のどごしは、日本人だけが知っている至福の世界。その瞬間に出会うため、心と魂を込めながら自分で蕎麦を打ってみたい。そう思い立ったら、やはり使ってみたいのが、職人が鍛えた本格的なそば切り包丁である。
 信州の工房で鍛え上げられた黒打ち仕上げは、表面の黒い部分を残して、刃の部分だけを研いだもの。鋼は安来鋼白紙、麺を細く切るのに適した片刃。650gの重量があり、押切りがしやすい。価格は抑えているが、プロでも使える本格派である。
 台所に、こんな「道具」をさりげなく置いておきたい。
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2008/2/21


飴釉 Ameyuu 

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 艶やかなべっこう飴のような、深みのある色合いの「飴釉(あめゆう)」は、鉄分を主成分とする鉄釉の一種で、飴色に発色することからその名がついた。陶器作成の際に用いる伝統的な上薬のうちのひとつである。
 酸化焼成でも還元焼成でも飴色になるが、酸化の場合は明るく、還元ではやや黒っぽく焼き上がるという。
 鉄分の加減や厚みによって発色の濃淡が変わるため、ひとつとして同じ色はないが、その反面、大変味わい深い色調が楽しめるといわれている。飴色の他に薄飴、濃飴、飴黒など数種類ある。
 飴釉を用いた焼物では石川県金沢の大樋焼(おおひやき)や福島県会津本郷町の会津本郷焼などが有名である。
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2008/1/17


天目釉 Tenmokuyuu 

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 天目釉(てんもくゆう)は、中国より伝わった、五%以上の鉄分を含んだ黒色の釉薬である。
 天目という名前の由来は中国浙江省の天目山から由来している。天目山の禅寺で修行した日本の僧が、茶碗を持ち込んだのが日本での始まりと伝えられている。
 国宝にも指定されている七色に輝く虹彩を放つ「曜変天目」をはじめ、水中に浮かんだ油のような斑点模様の「油滴天目」、稲の穂先のように流れる縞模様の「禾目天目」、本物の木の葉を貼り付けて焼く「木の葉天目」などその種類は多く、産地、時代、釉調、文様、釉色等で分類されてる。
 東洋最古の釉薬ともいわれ、主に茶碗に使われながら茶道の歴史と共に今に受け継がれ、愛されている。この釉薬が生み出す茶碗には、二つとして同じ色調のものがない。その偶然性と希少性ゆえに、今も昔も陶工たちの探究心を揺さぶる釉薬である。
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小杉焼 Kosugi-yaki 

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 小杉焼(こすぎやき)は富山県射水市で焼かれる陶器。以前は射水郡小杉町という地名だったことから、それにちなんで名付けられた。
 江戸時代後期に地元の陶工、高畑与左衛門が開窯した。与左衛門は相馬をはじめ、瀬戸、美濃、京都など各地の窯元を訪ねては研鑽を積み、帰郷して陶窯を開くと、酒器、茶器、花器、祭器などあらゆる生活雑器を焼いた。
 中でも、銅や鉄の釉薬(ゆうやく)を用いて滑らかな艶を持つ、瓢徳利(ひさごとっくり)や鴨徳利が特に知られている。また、青磁(せいじ)も多く焼かれ、その質の良さから「小杉青磁」と呼ばれ、高く評価された。
 しかし、明治時代後期に衰退して廃窯。昭和時代に二回、再興が試みられるも、第二次世界大戦の勃発で復活には至らなかった。その後、昭和四五(1970)年に池上栄一氏が再興に成功。「小杉焼栄一窯」と命名し、伝統の中にも現代風のデザインを採り入れた作品を焼き続けている。「これまでの小杉焼にない新しい色を出したい」と、氏は情熱を燃やす。
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2008/1/15


青磁釉 Seijiyuu 

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 澄み渡る空のような、透明感のある薄青色に焼きあがる青磁は、中国で生まれ、人々を魅了し、日本でも古来より重宝されてきた。
 青磁の青色を出す青磁釉の原料になるのは灰で、中国の陶工が、焼成中の器の表面に燃料用の薪の灰が降りかかって化学作用を起こしたことからヒントを得た。と伝えられている。
 原料になる植物灰に、僅かに鉄分を加えた釉薬を使い、高い温度で還元焼成したものだけが青磁と呼ばれるという。釉薬に含まれる鉄分の加減で色が複雑に変化するため、安定した色を出すのは非常に難しいとされているが、それはまた作品の面白さにも繋がっている。産地や時代ごとに色合いに変化が見られ、青磁の奥深さが感じられる。
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