NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/11


紙垂 Shide 

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 注連縄(しめなわ)や玉串、祓串、御幣などにつけて垂らし、特殊な裁ち方をして折った紙を「紙垂(しで)」という。「四出」とも表記され、単に「垂」と書かれる事もある。
 かつては木綿(ゆう)などの布が用いられていたが、現在は奉書や美濃紙、半紙などの紙が使われており、裁ち方・折り方は伊勢流、白川流、吉田流などの代表的な流派の他に、神社による伝統の裁ち方・折り方もある。垂らされる数によって二垂、四垂、八垂などと表わされ様々な形式があるが、いずれも白衣を着用して身を清めた上で、心を落ちつけ紙垂を作り上げる。
 注連縄に垂らして用いる時は、神域や祭場などの聖域と外界とを隔てるものとして、玉串、祓串、御幣などに用いた時は祓具としての意味を持つなど、それぞれの用途が存在する。
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2007/9/11


波伝谷獅子舞 Hadenya-shishi-mai 

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 波伝谷獅子舞(はでんやししまい)は、宮城県南三陸町の戸倉波伝谷地区に昔から伝わる伝統行事であり、春祈祷との別名も持つ。
 執り行っているのは、契約講と呼ばれる相互扶助による寄り合いの人々である。
 毎年の三月第二日曜の早朝から行われる、この地区独特の邪気祓いの儀式であり、かつては旧暦の二月一五日に行われていたものである。
 儀式当日の早朝から、獅子頭を朝日に直面させて遥拝した後、東の村境へ移動してお札を竹に挟んで立て、御幣を飾った榊を先頭に地区の家々を巡りはじめる。
 家主は必ず豆腐を一丁用意しておき、訪れた獅子はこれを噛んで吐き出し、酒で清める。
 そうして家々を回り、西の村境に到着すると、海岸に榊を立てて太鼓を打ち鳴らして石を投げつける。獅子はこの時、大きく口を開いて邪気を吐き出し、榊が倒れると同時に口を閉じる。閉じられた口は翌年まで、絶対に開かない。
 頑なに閉じられた口は、派伝谷に邪気を寄せ付けない、強い意志を物語っている。
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2007/6/20


県祭 Agata-matsuri 

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 京都府宇治市の、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祭神とする県(あがた)神社の祭礼。毎年、6月5日から6日の未明にかけて行なわれている。
 別名「暗やみの奇祭」として知られるこの県祭は、5日午後11時から翌6日の午前1時頃まで行われる「梵天渡御(ぼんてんとぎょ)」がハイライト。長さ約2.4メートルの青竹の先に直径2メートルほどの球状の御幣をつけた梵天御輿と、雌獅子・雄獅子の各御輿が、灯火を消した暗闇の中、宇治神社御旅所を出発。県神社本殿に奉幣されるまでの約2キロメートルの間に、梵天を猛スピードで回転させる勇壮な「ぶん回し」が披露される。
 この県神社は、平等院建立時にはその鎮守となったとも伝えられている由緒ある神社で、県祭りも江戸時代には既に「暗やみの奇祭」として知られていたという。
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2007/4/23


葵祭り Aoi-matsuri 

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 葵祭り(あおいまつり)は毎年5月15日に行なわれる賀茂御祖神社と賀茂別雷神社の例祭のことである。
 京都の三大祭の一つであり、欽明天皇の御世に行なわれたのが始まりとされる。賀茂祭、北の祭とも称された歴史の古い祭りとして知られる。
 路頭儀、社頭儀に分かれており、道中の儀である路頭儀は500人におよぶ平安貴族の衣装をまとった行列で、馬、牛車を従えて京都御所から下鴨神社、上賀茂神社を巡る。
 行列が上、下両社に到着した後は御祭文の奉上、御幣物を奉納し「あずまあそび」の舞を修める社頭儀が行なわれる。
 長さ1キロにおよぶ典雅な平安行列はさながら王朝絵巻のようであり、市民や観光客を楽しませている。
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2007/4/10


なまはげ Namahage Namahage

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 なまはげは秋田県男鹿市近隣に伝わる民俗行事であり、毎年大晦日に行われる。
 鬼の面をつけ、わらみのをまとい、わら沓を履き、出刃包丁と桶、御幣棒を手に持つ姿で現れる。
 近隣の家を一軒づつ訪れ「泣く子はいねが」「怠け嫁はいねが」と問い、怠け者を探す。家の主人はなまはげを丁寧にもてなし、なまはげは饗応を受けて次の家へと向かう。
 冬場に仕事をせず、囲炉裏にあたることで出来る火傷である「なもみ」を剥ぎ、怠け者を懲らしめることから「なまはげ」と称されたと言われる。
 東北各地方に多くの類似の伝統行事があり、多くの伝説が残されている。
 怠け者を戒めると共に、子供達の無病息災と幸福を祈り行われる、古来よりの民俗行事である。
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宮崎 牛越祭 Miyazaki Ushigoe-Matsuri Ushigoe Festival

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 宮崎の牛越祭(うしごえまつり)は、宮崎県えびの市西川北にある菅原神社にて行われる祭りである。宮崎県の無形民俗文化財に指定されている。
 菅原神社は、菅原道真の末子、道正が勧請した社といわれ、えびの市天満宮の別名もある。
 毎年7月28日に行われ、当日は飼牛にカンコビ(首輪)・赤毛布で巻いた腹帯を付け、さらにワラ束を白布で巻いた御幣を背に、数十頭の牛たちが登場する。
 競技では、社前に設けられた高さ50cm・長さ4mの丸太を、手綱を引く飼主のかけ声で飛び越えさせる。
 丸太を無事飛び越えると、牛はその年の健康に恵まれるという。
 牛越祭は、ユーモラスで和やかな雰囲気の伝統行事である。
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2007/3/15


静岡 白濱神社 Shizuoka Shirahama-jinjya Shizuoka Shirahama Shrine

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 白濱神社(伊古奈比命神社)は、静岡県下田市白浜にある。祭神は、伊古奈比?起命となっている。
 白浜海岸の台地に建ち、鎮座は2400年前という伝説があり、伊豆最古の歴史をもっている。
 総檜造りの本殿には縁結びの伊古奈比め命と、商業と漁業の神である三島大明神を祭る。更に現在は、見目、若宮、剣の御子を合わせて祀っている。
 鬱蒼とした木々に包まれた境内には、国の天然記念物のアオギリ樹林や、樹齢1500年の御神木のビャクシンがある。
 毎年10月29日の例祭前日の火達祭は、1年で最大の祭典である例祭が始まる事を伊豆7島に祭られている后神や御子神に知らせるための火祭りといわれる。
 30日には例祭が終わった事を知らせ、御幣を島に向かって流す御弊流祭が行われている。
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2007/1/25


神酒口 Mikino-kuchi Mikinokuchi

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 「神酒口(みきのくち)」は、各地方の正月の神棚を飾るため、左右一対で御神酒徳利の口に挿す、三百年以上の歴史を持つ民芸品。結婚式や上棟式などの席に縁起物として飾られることもある。  
由来は定かではないが、御幣(ごへい・お祓いのときなどに用いる白い装飾品のこと)の変形したもの、あるいは神様を迎え入れるためのアンテナとも言われている。
 地方により素材は竹、ひのき、紙と異なるが、奈良県吉野郡下市町では吉野杉を使う。表面に溝を彫り、
カンナで紙のように薄く削った経木の溝同士を編み目のように組み合わせて作るのだ。「汚れを焼き尽くすように」との祈りを込めて、まるで炎がメラメラと燃え盛るようなかたちに仕上げる。
正月が過ぎた後は、下市町では、一年間の無病息災を祈って小正月の「どんと焼き」で焼くという。
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