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昭和四(1929)年佐賀県有田町生まれ。平成七(1995)年、重要無形文化財「白磁」保持者(人間国宝)に認定される。
昭和二十(1945)年ごろ14代酒井田柿右衛門、奥川忠右衛門らに師事、白磁制作の技法を習得する。昭和三十三(1958)年から県立有田窯業試験場に勤めながら磁器の成形、釉薬(ゆうやく)の研究を重ね、伝統的な白磁制作技法を極めた。
磁器、とくに白磁の世界には造形の完全さが求められる。一切の加飾に頼らず、「かたち」そのもので端正さ、温かさ、風格を表現するのだ。小手先の技術やごまかしなどは一蹴されるほどの難しさがある白磁。「形そのものが文様」と語る井上氏は、白磁の真髄を追求し、ろくろ成形名手として研鑽を摘んできた。「名器に雑念はない。あるのは技術と感覚だけ」と氏は今もひたすらろくろの前に座り、一点のゆがみも許さない。
昭和二十(1945)年ごろ14代酒井田柿右衛門、奥川忠右衛門らに師事、白磁制作の技法を習得する。昭和三十三(1958)年から県立有田窯業試験場に勤めながら磁器の成形、釉薬(ゆうやく)の研究を重ね、伝統的な白磁制作技法を極めた。
磁器、とくに白磁の世界には造形の完全さが求められる。一切の加飾に頼らず、「かたち」そのもので端正さ、温かさ、風格を表現するのだ。小手先の技術やごまかしなどは一蹴されるほどの難しさがある白磁。「形そのものが文様」と語る井上氏は、白磁の真髄を追求し、ろくろ成形名手として研鑽を摘んできた。「名器に雑念はない。あるのは技術と感覚だけ」と氏は今もひたすらろくろの前に座り、一点のゆがみも許さない。
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