NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/14


伊賀組紐 Iga-Kumihimo 

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 伊賀組紐(いがくみひも)は、三重県伊賀市で発祥したとされる工芸品である。国の伝統的工芸品に指定されている。
 組紐とは、絹糸で主に金銀糸などを組糸に使い、高台、丸台、角台、綾竹台などの伝統的な組台を使って繊細な美しさを持つ紐に作り上げたものである。
 伊賀組紐の組紐技術は、奈良時代、仏教伝来とともに大陸から伝えられたとされ、経典や袈裟などに用いられた。
 武士階級の時代になると甲冑や刀剣の紐が多く生産されるようになり、武具類を中心とする組紐文化が生まれた。
 明治維新後の廃刀令で武家社会が崩壊してからは、江戸時代の伝統組紐の技術は和装に欠くことのできない帯締め、羽織紐へと移行していった。
 伊賀組紐は現在、和装だけでなく洋装にまで幅広く利用されている、伝統ある工芸品である。
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2007/7/30


民芸陶器(縄文象嵌) Mingei-touki(joumon-zougan) Minge Pottery, Jomon Zogan

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 「民芸」とは、民衆的工芸の略で、一般民衆が日常使う雑器のことを意味する。「象嵌(ぞうがん)」の象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。象嵌は、ひとつの素材に異質の素材を嵌め込む技法を指す。
 民芸陶器の「縄文象嵌(じょうもんぞうがん)」は、民芸の健やかな陶器作りの精神を受け継ぎながら、独自の縄文象嵌方法を取り入れたもの。作陶の際、まだ素地の柔らかいうちに表面に組紐を転がして縄文の紋様を付ける。そして、その窪みに素地とは異なった白い粘土を埋めて削ることで、素地の紋様の白とのコントラストの美しさを出す技法である。
 この縄文象嵌の人間国宝認定者に島岡達三氏がいる。益子の土と釉薬を用いる制作を基盤とし、独自の縄文象嵌方法を確立。穏やかで現代感覚にあふれた作風は、国内外で高く評価されている。
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2007/1/25


伊賀くみひも Iga-kumihimo Iga Kumihimo Braid

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 伊賀くみひもは、三重県伊賀市で作られる伝統工芸品である。
 くみひもとは生糸、絹糸を主に、金銀糸を組糸に使い、伝統的な組台を使って繊細な美しさをもつ紐に編み上げられた物である。
 伊賀くみひもの始まりは奈良時代以前にまで遡る。平安時代には仏具、神具等に凝った紐が用いられるようになった。
 武士階級の時代になると、武具類を中心とするくみひも文化が生まれた。明治以後も、江戸時代の伝統くみひもの技術は和装に欠くことのできない帯締め、羽織紐として親しまれている。
 美しく染め上げられた絹糸、その一筋一筋が交じり合い、独特の風合いと、味わいを醸しだす。それらが織りなす美しさが組紐の味わいである。
 1976年、経済産業大臣が定める伝統的工芸品に指定される。
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2007/1/12


シルクリーフ 薄紅梅・若緑 Silkleaf strap usukoubai・waka-midori Pink and Green Silkleaf Straps

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 技術立国日本、というおなじみの言葉にある「技術」の意味は、通常は半導体加工などのハイテクのことを指す。しかし、長い歴史を俯瞰してみれば、日本は長年、その時々の先端技術を持っていたことが伺える。土木技術、伝統工芸、芸術にいたるまで、「匠」の言葉で言い表されるそれは、いまのハイテクと変わらず、精緻で丁寧な先端技術とも言えるのではないか。
 その象徴が、小さな世界で表現される工芸物の数々である。根付や人形といった、比較的小さなサイズの造作物に注がれる意匠の細やかさ、美しさは、まさに日本独特。職人の描き出す宇宙に想いを巡らせることができるのは、日本人であることの証左でもある。
 わずか12cmの長さのストラップも、匠の技を受け継ぐ京都の紐組職人の手にかかれば、日本の美をたたえる芸術品に昇華する。伝統色の紅梅と若緑で染め上げられた絹糸を、さりげなく使う贅沢さこそ、日本人だけが持つ美的感覚である。
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江戸くみひも Edokumihimo Edo Braiding

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 江戸くみひも(東京くみひも)は、渋い味わいと気品の高さが特徴の、東京の名産品である。
 日本は世界でも珍しいくらい紐の発達した国だと言われる。単に物を縛ったり継いだりするだけでなく、結び方、結ぶ紐の色、結びの配置などにより吉凶・性別・身分までを表現するものであった。
 起源は江戸時代以前に遡る。中国や朝鮮を経て伝えられ、幕府の開設で武具の需要が高まり、生産が盛んとなった。やがて、わび・さびの要素を加えて精緻なものへと発展していく。
 その用途は広く、現代帯締めや羽織ひもなど、今でも日常生活には欠かせないものとして広く使われている。
 江戸くみひもは、お経の巻き物や袈裟、貴族の礼服の添帯、兜や鎧のおどし糸や刀の柄巻など、多方面に活用される、わび・さびを感じさせてくれる工芸品である。
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2007/1/9


京房ひも・撚ひも Kyofusahimo・Yorihimo Kyofusa Braids・Yori Braids

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 ひもを巧みに結び、雅やかな房飾りを綾なす「京房ひも・撚ひも」。平安時代から連綿と受け継がれる京都の伝統工芸品だ。
 起こりは平安時代。貴族たちが室内調度品や身の回りの小物などに華麗な房飾りを施し、華やかな装身具として用いたのがはじまりだ。鎌倉時代には、武士たちの武具甲冑の刀の付け下げ緒に使われた。茶の湯が流行した室町時代には、茶道具の飾りとして茶道にも取り入れられるようになったという。
 江戸時代には、各宗本山が集まる京都で、仏具のくみひもや飾り房の専門店が数多く誕生し、興隆を極めた。やがてその技術とデザインがさらに発達し、町人文化の興盛とともに、一般庶民たちの日用品としても愛用されるようになり今日に至っている。
 現代でも神具、茶道、伝統芸能をはじめとして日常生活における服飾や装飾に広く利用され親しまれている。
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