栃木県、茨城県を流れる那珂川水系の本流で一級河川。流路延長１５０キロメートル、流域面積３２７０平方キロメートル、関東第３の大河である。
　多くの魚類が生息しており、特にサケの遡上する河川として、江戸時代には水戸藩への献上品とされていた。栃木県から茨城県にかけての中流部では多数のやなが設置され、多くの観光客で賑わう。
　また、秋にはアユが遡上しアユの友釣りが盛んになる。大田原市佐良土（さらど:旧湯津上村）の那珂川河畔には、栃木県の水産試験場があり、淡水魚の研究が行われ、淡水魚水族館のなかがわ水遊園も併設されている。
　河口付近の大洗港は漁港として知られ、魚市場は朝から近隣の買い物客で賑わう。

　水戸市の南東にある海水と淡水が混ざり合った汽水湖で、湖水面積９．３５平方キロメートル、湖岸延長２０キロメートル、最大水深６．５メートル、平均水深２．１メートル。流入河川は大谷川・石川川・涸沼川など。
　生物層の豊かな湖で、現在、野鳥類約１５０種以上が観察されており、時折、コクガン、カリガネなど珍しい鳥が観察されている。
　茨城町の涸沼川河口（流れ込み）、網掛（あがけ）公園、旭村のいこいの村涸沼の裏、ヨットハーバー周辺から大谷川河口、大洗町の老人ホームひぬま苑周辺、涸沼自然公園などがバードウオッチングポイントとなり、湖沼全域と湖岸一帯は鳥獣特別保護区となっている。