|
瓢鮎図(ひょうねんず)は一五世紀頃の室町時代に描かれた墨画である。もやのかかった山を背景に竹の生えた野辺の一角で、風変わりな男が両手に瓢箪(ひょうたん)を持ち、水中に泳ぐ鮎(なまず)を捕らえようとしている。
苦労して成功するという中国のことわざ「鮎魚、竹竿に上る」を含ませ、更に瓢箪を加えて「つるつるな瓢箪でぬめぬめしたなまずを捕らえることができるか」というユーモラスな問いかけをしている。
当時の京五山の禅僧三一人が参詩を添えている。「上手く捕ろうとするなら更に瓢箪に油を塗り、一層手を滑らせれば成功するのではないか?」など自由で遊び心のある問答になっている。
宋元画を学び、山水画の始祖といわれている如拙(じょせつ)が、足利義持(あしかがよしもち)の命により描いた作品で、初期水墨画の代表作と言われている。
京都市右京区花園にある退蔵院にあり、昭和二六(1951)年に国宝に指定されている。
苦労して成功するという中国のことわざ「鮎魚、竹竿に上る」を含ませ、更に瓢箪を加えて「つるつるな瓢箪でぬめぬめしたなまずを捕らえることができるか」というユーモラスな問いかけをしている。
当時の京五山の禅僧三一人が参詩を添えている。「上手く捕ろうとするなら更に瓢箪に油を塗り、一層手を滑らせれば成功するのではないか?」など自由で遊び心のある問答になっている。
宋元画を学び、山水画の始祖といわれている如拙(じょせつ)が、足利義持(あしかがよしもち)の命により描いた作品で、初期水墨画の代表作と言われている。
京都市右京区花園にある退蔵院にあり、昭和二六(1951)年に国宝に指定されている。
[+ADDRESS] |