NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/12


片野の鴨池 Katano-no-kamoike Katano-kamoike

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 石川県加賀市片野町にある、広さ一・五四ヘクタール、深さ三・六メートルの池。ラムサール条約登録の湿地である。石川県指定の天然記念物。
 周囲は水田に囲まれているが、これらの水田は水底が低く作ってあり、秋になり水をせき止めると水没する。つまり片野の鴨池と一体化して、さらに大きな池のようになる。
 ここに毎年一〇月になると、たくさんの渡り鳥が越冬のために北からやってくる。その種類と数は日本一の規模といわれている。
 また、鴨を利用した米作りも行われている。
 鴨は餌をとるためにこの水田にやってくる。糞をするのでそれが有機肥料となり、雑草を食べてくれるので、除草剤を使なくてもよい。鴨と人が共棲する米作りであるが、近年は冬季は乾田化する農家も増え、鴨の数も減ってきているのが実情だ。
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2007/8/2


島田飴まつり Shimada-ame-matsuri Shimada Candy Festival

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 島田飴まつり(しまだあめまつり)は、宮城県黒川郡大和町にある吉岡八幡神社にて、例年12月14日に行われる祭りである。
 元和四(1618)年、仙台藩祖・伊達政宗の三男宗清が下草から吉岡に移った際に、同時に下草から移され、新造されたのが吉岡八幡神社の創祠とされる。
 元和年間(1615~23)のある年の12月14日、時の神主が文金高島田姿の花嫁に恋をして病に倒れたため、心配した村人たちが島田髪の形をした飴を作って奉納したところ、病が回復した事に由来する祭りとされる。
 参拝すれば恋がかなうといわれており、ご利益にあやかろうと多くの人がこの祭礼の日、飴を求めにやってくる。
 島田飴まつりは、縁結びに御利益あらたかと伝わる島田髷形飴を売る店が並び、多くの若者たちが参詣する賑やかな祭りである。
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2007/7/11


厚田川 Atsuta-gawa The Atsuta River

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 厚田川(あつたがわ)は、北海道石狩市旧厚田村を流れる、延べ30kmの清流だ。
 その源を北に広がる増毛山地に発し、今も自然を色濃く残した清らかな流れに乗って、遡ってくる鮭の姿も見ることが出来る川として知られている。
 川沿いに少し上流に行けば、そこはもう自然あふれる世界だ。緩やかに続く川の流れと両岸に続く渓容は、この川に鮭が帰ってくるのもうなずける美しさだ。
 鮭の遡上のシーズンは九月から十月にかけてで、ちょうど渓谷の木々が赤や黄色に色付き始める頃なため、体をくゆらせて水面近くを泳いでいく鮭と紅葉の二つを同時に楽しむことも出来る。
 鮭が遡上することからもその川の清らかさは言うに及ばず、流域にある公園と併設されたキャンプ場からは多くのカヌー愛好者たちがこの川の美しさにあこがれて、川面にカヌーを浮かべにやってくる。
 人は川を満喫するために下り、鮭は新たな命をはぐくむために上る。想いはどこかで交錯し、よりこの川を豊かにする。
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朱鞠内湖 Syumari-nai-ko 

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 北海道幌加内町。ここに、日本でも最大の広さを誇る人造湖がある。
 雨竜川の上流に、昭和十八(1943)年に建設された雨竜第一ダムによって、堰き止められる形ででき、アイヌ語で狐川を表すシュマリ・ナイ、もしくは石の多い川を表すシュ・マリ・ナイと名付けられた湖。それが朱鞠内湖(しゅまりないこ)だ。
 湖を見下ろせる高台からは、周囲に広がる複雑に入り組んだ湖岸線や湖面に浮かぶ大小十三の島、湖を覆いつくさんばかりの原生林など、これが人造湖なのかとややかんぐってしまうほどの大パノラマを望むことが出来るだろう。
 湖畔にはキャンプ場もあり、広大な大自然を求めてやってくるカヌーイストやフィッシャーマンを楽しませてくれる。
 また湖周辺は極寒冷地としても知られており、冬季にはダイアモンドダストを見ることが出来るといわれる。
 ダイアモンドダストの舞う広大な湖面。そこにあるのは、もはや人の手を離れた大自然の静かな息遣いのみだ。
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2007/7/3


大館 アメッコ市 Oodate Amekko-ichi 

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 寒さがもっとも厳しくなる二月の半ばに、秋田の大館で行なわれる「アメッコ市」は、天正一六(1588)年を起源とした小正月の行事である。この地では、「この日にアメを食べると風邪をひかない」と伝えられている。
 元々は、瑞々しい赤い枝ぶりのミズキの枝に米で作った飴を付け、稲穂の代わりに神前に供える農家の風習であったが、大館に佐竹藩(秋田藩)の支城があった江戸時代には、早くから「アメッコ市」が立つようになった。そして、昭和四七(1972)年から現在の大町中央通りで行われるようになった。
 この四百年以上続いている飴の市には、近くの山から白髭大神(しらひげおおみかみ)と仙人が飴を買いにやってくる。
 アメ屋が軒を連ねる大町中央通りには、色とりどりのアメを付けた枝が飾られ、アメ細工やカラフルな切りアメを売る露店が並び、大勢の人でにぎわう。そんな中を、言い伝えを再現した白髭大神巡行や郷土芸能である獅子舞が行われる。
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2007/6/25


糠平湖 Nukabira-ko 

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 北海道帯広市の北に聳える東大雪の山々。その山麓にあるのが糠平湖である。
 昭和三十年に、電源開発の目的で音更川に作られたダムによってせき止められて出来た人造湖だ。その大きさは周囲32km。人造湖としては北海道でも2番目の広さを誇る。
 今も緑深く、ごくまれにヒグマも出没するような自然豊かなところだが、訪れる人は少なくない。
 湖に浮かぶ廃線跡の十一連のアーチ橋を眺めて、自分だけの絵画を楽しむ人もいれば、ニジマスやワカサギを求める太公望もやってくる。
 湖周辺も車や自転車で一周することが出来る。ルピナスが咲く道を自転車で颯爽と駆れば、心地よい初夏の風がその身を包んでくれる。
 秋も深まれば東大雪の木々が赤く色付き、格好の紅葉狩りの季節となる。
 すぐ近くの糠平温泉で、旅の一日の締めくくりをゆっくりと温泉で癒すことも出来る。
 季節ごとに違った贅沢を心行くまで堪能できる。
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駒止湖 Komadome-ko 

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 北海道・十勝平野の北西にある山ヌプカウシヌプリ。アイヌ語で「野の上にある山」を登り詰めた先に、駒止湖がある。
 比較的小さな湖で、周囲800mほど。しかし、その湖は神秘性をまとって、鏡のような湖面を湛えている。
 元は火山の火口跡だとされるこの湖だが、不思議なことにここに流れ込む川もなければそれらしい沢もない。それでもいつも水位は変わらず、満面と張り巡らされている。
 近くの然別湖とこの湖との間に、ナキウサギの出没する格好のスポットがあるため、多くの人はこの美しい湖のことをあまり知らない。だからこそ、この湖の美しさが保たれている、という考え方もあるかもしれない。
 一人静かに、どこから沸いてくるのか分からない、不思議な湖面やそこに写りこむ木々に目を落としていれば、写真に撮られて満足顔のナキウサギが一休みにやってくるかもしれない。
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ペテガリ岳 Petegari-dake Mt. Petegaridake

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 北海道・日高山脈。その襟裳岬まで延びる連峰の一角を成すのがペテガリ岳だ。「日高一の秀峰」「遥かなる山」とも言われ、日本二百名山にも数えられている。
 頂までの高さは1736m。登山道は東西の尾根にあり、頂を目指す登山者たちをペテガリ山荘が出迎えてくれる。
 冬ともなればあたり一面は雪に覆われ、とても人が入れるような環境ではなくなるため、登山は主に夏場がシーズンとなる。
 その道のりは険しく、特に東側のルートはカールとよばれる円形にくぼんだ谷を3つも乗り越え、何度も尾根を上り、そして下っていくことの連続となる。
 しかし、それでもなお、シーズンになれば多くの登山者たちが、この岳を目指してやってくる。
 例え足が棒のようになろうとも、その頂にたどり着けば、どうして訪れたくなるのか、という理由も見えてくるかもしれない。
 耳を澄ませば、ナキウサギの声が聞こえてくる。
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