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和歌山県の高野山に建つ御影堂(みえどう)の前には一本の松がある。松は通常、二葉か五葉だが、まれに三葉の松が存在する。
それが三鈷の松(さんこのまつ)であり、密教の法具の一つである三鈷杵(さんこしょ)に似ているところからその名がついた。
その昔、唐で修行した弘法大師が帰国の際、一本のホウキを授けられた。するとそのホウキの間から金色に光る三鈷杵が出てきた。大師は密教の修行にふさわしい場所はどこかを占うため、その黄金の三鈷杵を日本に向かって投げた。
帰国後、大師は三鈷杵を全国に探し歩き、光り輝く松の木にかかっているのを発見したのが現在の高野山上であったといわれ、真言密教の聖地をこの地に開山した。
時に大同元(806)年とされる、御影堂前の三鈷の松にまつわる伝説である。
以来、その松は三葉の松であったことから「三鈷の松」として祀られるようになったのだという。
現在では参詣に訪れた人々が、縁起物として三葉の落ち葉を持ち帰り、お守り代わりとして大切にされている。
それが三鈷の松(さんこのまつ)であり、密教の法具の一つである三鈷杵(さんこしょ)に似ているところからその名がついた。
その昔、唐で修行した弘法大師が帰国の際、一本のホウキを授けられた。するとそのホウキの間から金色に光る三鈷杵が出てきた。大師は密教の修行にふさわしい場所はどこかを占うため、その黄金の三鈷杵を日本に向かって投げた。
帰国後、大師は三鈷杵を全国に探し歩き、光り輝く松の木にかかっているのを発見したのが現在の高野山上であったといわれ、真言密教の聖地をこの地に開山した。
時に大同元(806)年とされる、御影堂前の三鈷の松にまつわる伝説である。
以来、その松は三葉の松であったことから「三鈷の松」として祀られるようになったのだという。
現在では参詣に訪れた人々が、縁起物として三葉の落ち葉を持ち帰り、お守り代わりとして大切にされている。
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