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2008/11/4


松之山の棚田 matsunoyamano-tanada 

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 新潟県十日町の旧松之山町周辺には、棚田(たなだ)と呼ばれる水田の集まりがある。
 棚田とは、山腹などの自然の傾斜を利用し、階段状に作られた細長い谷にある水田のことをいい、全国各地に存在している。
 松之山は山間地にあり、平地が少ないために、人々は山を切り開いて階段状に水田を形成して耕地を増やしていった。冬は豪雪地帯となるため、豊富な雪解け水によって米作りに欠かせない水も十分得ることができた。
 棚田の作り方は、傾斜を土で固めた「土坡(どは)」と「石積み」の二つがあり、東日本一帯は土坡を用いて築造されている。
 美しい棚田の風景は、まるで桃源郷を思い起こさせるような幻想的な世界である。
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2008/7/1


深野棚田 Fukano-tanada 

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 三重県松坂市深野地区にある深田棚田(ふかのたなだ)は、まさに石の芸術を思わせるような、美しい棚田である。石垣の段数は約一二〇、積み上げられた石の数は三〇〇万個以上もあるといわれている。その類稀な風景は、日本の棚田百選のひとつに選ばれているほどである。
 石垣で造られた棚田は西日本に多く見られる風景である。
 江戸時代、少しでも藩の石高(こくだか)を増やすためにと、特に西日本の地域では山間地にまで田んぼが作られたという。そのため、急な傾斜などにも耐えられるよう、石垣造りの棚田が多く造られたといわれている。
 また、稲作には「水はけがよく水利が良い土地」が適しているため、棚田は稲作に適していたとされる。
 城塞を思わせるような、自然石が織りなす風景は圧巻であり、先人の苦労も偲ばれる。
 現在は地元の人々が保存会を結成し、今も美しいままに維持・管理されている。
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2007/10/15


西予市 龍澤寺 Seiyo-shi Ryuutaku-ji 

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 棚田が広がる城川町魚成地区。古くからの農山村文化が伝わるこの地区に、三七〇〇坪に及ぶ広大な寺「龍澤寺(りゅうたくじ)」がある。「竜沢寺」とも呼ばれる寺の周囲には緑地公園が広がる。
 禹門山(うもんざん)龍澤寺は禅宗の一つ曹洞宗の総持寺派に属しており、全国に有する末寺は五六寺。
 樹齢三〇〇年を越える杉の木々がそびえ立つ石畳の参道を進むと、重厚な山門が現れる。
 七堂伽藍(しちどうがらん)を備えた境内に入ると、近世建築と呼ばれる桃山時代の建築技術を取り入れた禅堂などがあり、豪壮な寺であることを実感できる。 
 春にはお釈迦様の誕生を祝って甘茶が振舞われる、「龍澤寺花祭り」が行われることでも知られている。
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2007/2/22


うへ山の棚田 Uheyama-no-tanada Uheyama Rice Terraces

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 平成十一(1999)年、「-日本の棚田百選にも選ばれた「うへ山の棚田」。兵庫県美方郡美方町に所在する。棚田とは、山の斜面を利用して作った階段状の田んぼのこと。
 国道482号線から吉滝キャンプ場の標識に従ってすこし進むと、右手が開け、山並みを背景として棚田が開ける。
 うへ山の棚田は、秋がいちばん美しい。稲穂が黄金色になって風にゆれる様は非常に綺麗だという。また初夏には水田に映る山々の景色が美しく、夏には成長した稲がまるで緑の絨毯のように田を覆い、四季折々の景観が楽しめる。
 棚田の景観は、やすらぎを与えてくれる日本人の心の原風景である。
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2007/2/7


暗峠 Kuragari-touge Kuragari Tōge Mountain Pass

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近世まで奈良と河内を結ぶ主要道であった旧奈良街道(国道308号)。暗峠(くらがりとうげ)は、その県境にある峠。
 江戸時代には参勤交代や庶民の奈良・初瀬・伊勢の参詣路として、また奈良から大阪間の物資輸送路の商業路として賑わった歴史のある峠道である。
 現在は、生駒山へ登るドライビングルートとして観光客に親しまれ、石畳や、道標、古い家並みが残り、往時の名残りを留めている。「石造阿弥陀如来立像」や「郡山城主柳沢氏の本陣跡と伝わる「本陣跡」など史跡も多い。江戸時代の俳聖・芭蕉は最後の旅でこの峠を越え、秀句「菊の香にくらがり登る節句かな」を残している。
 道路上から眺める生駒市の景色は絶景。眼下には見事な棚田が広がる。
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2007/1/30


内成棚田 Uchinari-tanada Uchinari Rice Terraces

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 大分県別府市の南側に位置する浜脇、内成地区の傾斜地に階段状に連なる水田群。
 平成十一(1999)年、農水省の「日本の棚田百選」に選ばれた。枚数1000枚、団地面積42ヘクタール。百選内でも5番目の面積を誇り、規模、景観共に九州地区屈指の棚田である。
 地区の歴史は古く、鎌倉時代の文章に名前が残る。
 石城寺の麓の湧水を水源として地元の集落の勢場、太郎丸、梶原が中心となり現在も耕作が行なわれている。
 休耕田もなく、集落全体により管理されており、棚田での農業体験イベント、棚田オーナー制度や棚田米の販売など存続に力が入れられている。
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2007/1/28


両合棚田 Ryouai-tanada Ryoai Rice Terrace

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 1999年、日本の棚田百選に選定され、約4haの耕地が120枚の棚田で構成されている。
 大分県院内町の南部、余谷の東南部に滝貞と小平の集落があり両集落の間を余川の支流、滝貞川が流れる。両合棚田は、その両側の急斜面に広がる狭くて急峻な地形のため石積みで築かれた、田んぼで階段状に幾重にも広がっている。
 このような地形は農作業には大変な労苦が伴い、両集落ともに小集落で、人口減少や高齢化が進んでいる。昔ながらの掛け干しによる稲作を続けており、地域一帯でそのみごとな景観を守り続けている。
 棚田を流れる滝貞川には、石橋の両合川橋が架かり懐かしい風景が残し、田植や刈入れの時期になると多くの観光客や写真愛好家が訪れる。
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羽高地区棚田 Hadakachiku-tanada Hadaka Rice Terrace

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 羽高地区棚田は、大分県中津市山国町にある、日本の棚田百選に選出されている棚田である。
 棚田とは、山麓部や丘陵などにおいて傾斜地に段階状に作られた水田のことである。水田は自然環境を守り、水を育み、土砂崩れなどを防ぐ保全機能をはたし、人々の暮らしを支えてくれている。
 ここ山国町の羽高集落は、周囲を杉林と広葉樹の雑木林に囲まれ、深い山々の懐に抱かれた、人家わずか15軒足らずの小さな山里である。
 棚田の枚数は70枚で、面積は4.9haと、決して広くはない。集落のほとんどの人が農業で生計を立てている。
 そんな羽高では近年、棚田オーナー制度を導入して、都市住民との交流を行っている。
 羽高地区の棚田は、素朴で木訥な田園風景を今も残している。
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