NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/7


絵羽模様 Eba-moyou 

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 絵羽模様(えばもよう)は、日本に伝わる、着物の模様づけの一つである。
 通常の着物の模様付けは反物の状態で行うが、絵羽模様の場合、模様づけする前に模様が縫い目で切れないように白生地を裁断、着物の形に仮仕立てをする。
 その後に、背や脇、おくみ、衿、袖などにも模様が続き、柄の全体が一枚の絵になるように模様付けられた物で、最も格の高い模様付けとされている。
 絵羽模様の着物には、留袖、振袖、色留袖、訪問着などがあり、その他に絵羽羽織(えばばおり)、絵羽浴衣(えばゆかた)などが存在している。
 絵羽模様という呼び名は、着物を羽根のように広げた所に一枚の絵模様が描かれている事から、つけられたと言われている。
 絵羽模様は、着物全体を一枚の画布にみたてて模様を表現した、伝統の模様づけである。
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2008/7/28


小田部庄右衛門 (御鋳物師) Kotabe Shouemon (On-Imonoshi) Shouemon Kotabe (Metal Worker)

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 小田部庄右衛門。昭和46(1971)年、茨城県生れ。
 御鋳物師(おんいものし)として八〇〇年以上の伝統を守り続ける。小田部家三七代。
 父である先代の元、子供の頃より梵鐘作りを手伝う。国立高岡短期大学(現富山大学)金属工学科卒業後、盛岡の鉄瓶工房で修行。その後、小田部鋳造に戻り、25歳で御鋳物師を継ぐ。
 筑波山の麓にある工場では梵鐘、半鐘、天水鉢の鋳造を行っており、全国から注文の他に、外国からのベルの製作依頼もある。
 文字と模様を相談し、地元の砂と粘土で鋳型を作り1200度の銅と錫を流し込む。小田部鋳造では鐘に着色しないので、鋳型にとても手間をかける。一つの梵鐘を作るのには、4ヶ月~半年、さらには一年かかることもある。鋳型から取り出された鐘はオレンジがかった赤銅色をしており、しだいに赤、紫、青緑を帯びてゆく。時とともにその土地の空気が色を変化させるのだ。
 イメージの先にある梵鐘の響き。心を震わせる音を求めて小田部さんは試行錯誤を続けている。
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2008/7/23


大堀相馬焼 炭化たたらコーヒーカップ&ソーサー Ooborisoumayaki Tankatatara-kouhikappu&sousaa 

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 江戸時代初期に始められた大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)。相馬藩が保護・育成し、300年の伝統を誇る。
 ひび割れが模様のように器全体をおおっている事から「青ひび」と呼ばれており、このひび割れ模様が、作品を親しみやすいものにしている。
 また、ろくろによる成形の段階で、外側と内側を作る二重焼によって、中の飲み物が冷めにくくなっている。
 炭化たたらコーヒーカップ&ソーサーは、こげ茶色に白い釉薬を掛け、小さい花を付けた、落ち着きのある、可愛らしいイメージの品物である。
 ソーサーはまん丸でなくたまご形で、カップに合わせたほど良い大きさと質感を持っている。
 大堀相馬焼・炭化たたらコーヒーカップ&ソーサーは、素朴な味わいのある手の込んだ品である。
 
サイズは
カップ  径77×高80mm
ソーサー 140×115mm
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2008/7/17


田面船 Tanomo-fune 

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 田面船(たのもふね)は、広島県尾道市に伝わる屋形船の郷土玩具である。
 旧暦八月一日(九月一日)の田面の節句に、男子の生まれた家へ贈られる船のことで、男子が歩けるようになると田面船を曳いて、産土神(うぶすながみ)に参る風習があり、この時期になると作られるという。
 この玩具は、神棚作りで余った材料を片手間に、手作業で作られるもので、その季節が近づかないと作られないという。
 田面とは「田の実」の事で、豊作を祈る農家の祭りである。この地方では祭りが盛んで、田面の船にお米の粉を蒸してお餅状のものに細工をした「しんこ細工の馬」や「人形」を飾って川へ流すという。
 元来は豊作祈願であったのだが、後に幼児の健やかな成長祈願の意味を加えてきたとされる。
 この船は、北国から鰊(にしん)や昆布を運んできた船を模ったとも言われ、船腹には波模様・鶴・鯛などの縁起ものが描かれている。田面船は、長い歴史を誇る郷土玩具である。
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2008/7/11


青花 Aobana Aobana

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 青花(あおばな)は、日本に伝わる染料のひとつである。
 下絵を描く染料で、露草、螢草などと呼ばれる多年草の花の液汁を和紙にしみ込ませた物で、露草の青い花の汁から得ることからこの名がある。
 友禅模様の下絵などを描くために使用する物で、青花紙、藍紙などともいう。
 青花を少しちぎって皿に入れ、水を注ぐと青インキのような液体が現れるが、これで描いた物は水洗いするときれいに消えるので、その特性を利用して、下絵描き用に使われる。
 露草の花の色の変わりやすさは古くから知られており、「世の中の人の心はつゆくさの移ろいやすき色にぞありける」と、歌にも詠まれている。
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2008/7/4


絞り染め Shiborizome 

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 絞り染め(しぼりぞめ)とは、布を糸で括ったり、縫ったりしてしわをつける事によって模様を表す、染色方法である。
 古くは、数千年前にラテンアメリカ、インド、中国、アジアで作られた布地にもその痕跡が見られ、日本へは、少なくとも1300年以上前に中国から伝わり、その後日本文化の一部として定着したといわれている。
 徳川時代には、美術としても発展を遂げ、技法の種類も広がり、各地でその土地を特色付ける独特な形態も生まれていったという。
 生地を結んで染めると、表面は染まって結び目の内側には色が入らない。糸を使って色々な結びをし、その技術の種類は限りがない。
 世界の絞り染めには6~7種類しか技法がないが、日本にはシンプルな物から、理解する事さえ難しい気の遠くなるような複雑なものまで、およそ100種類も存在している。
 絞り染めは、日本に古くから伝わり発展した伝統の染め物である。
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付け下げ Tsukesage 

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 付け下げ(つけさげ)とは、日本の女性用の和服である。
 正装と普段着の間に位置するとされる着物で、正装との違いは絵羽模様がない事と、家紋が入っていない事とされる。
 絵羽模様とは、左右の身頃や肩から袖にかけて模様がつながっていない事である。
 元々は、華美な訪問着が禁止された第2次大戦戦時下に考案された模様つけの方法、またはその着物の事で、訪問着のように仮仕立てにして絵羽模様を描かず、反物の状態で、着た時に模様が全て上を向くように描いたものであった。
 パーティー、小さな集まり、観劇など、訪問着を着て行くには少し大げさな場面で着用する。
 また、その控え目な模様は、茶席の着物に向いており、茶人の着物としても重宝されている。
 付け下げは、未婚、既婚を問わず着られる、準礼装に近い女性用の着物である。
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直垂 Hitatare 

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 「直垂(ひたたれ)」とは、上着、袴とも同じ裂地でつくった衣装である。裂地とは、染織した糸で模様を織り出す織物のことで、茶入れ袋や袱紗に使われている布地でもある。
 着物の左右の前身頃に縫いつけた、襟から裾までの細長い布「袵(おくみ)」がなく、襟が垂直に縫い付けられていることから、直垂という名称がつけられた。
 もともとは、筒袖仕立ての庶民の平服だった。平安時代になると、鎧下に着る際、行動の便が良いことから、武士が着用するようになった。
 鎌倉時代に入ると袖が大きくなり、体裁を整えて武家の平常服となった。幕府などへ出仕するときは、公式衣装として使われた。
 また、袖が大きい事で、戦の際、鎧下に着ることが不便になり、日常の直垂とは別に、かつての筒袖の直垂に近い形の「鎧直垂」が用いられるようになった。
 江戸時代には、三位以上の武家の礼服となった。
 現在では、大相撲の行司の装束や雅楽の楽師、祭礼の供奉人(ぐぶにん)などでつかわれている。
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