NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/19


額スカシ 鉄仙 白 Gakusukashi Tessen Shiro 

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 日本で生まれた扇子の歴史は古く、平安時代初期まで遡る。その形状は次第に変化し、雅やかな身の回り品として宮中女子に間に広がっていったという。
 鎌倉時代には中国へ渡り、逆輸入された扇子だが、平安時代より扇のほとんどは京都で生産されてきた。現在でも京扇子は職人による手仕事で造り上げられている。
 京扇子の模様のひとつに、「額スカシ」というものがある。全体に透かしをほどこし、白い鉄仙が浮かび上がる模様はとても清涼感がある。
 額スカシはとても手の込んだ作品で、薄く漉いた和紙を手彫りし、絹の紗を貼り合わせ、さらに手描きで彩色するのだという。
 伝統美と品格ある京扇子に、職人の熟練の技が光る。
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2007/10/16


ケベス祭 Kebesu-matsuri Kebesu Festival

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 ケベス祭は、大分県国東市国見町の岩倉社で、毎年10月14日の宵に行われる奇祭。
起源や由来は一切不明で、「ケベス」は「蹴火子(けべす)」が訛って転じたものだとされるが、詳しいことは謎のままの火祭りである。
 祭り当日の夜、奇怪な面を着けた「ケベス」がサマスタと呼ばれる棒を扇子で叩きながら境内を1周すると、猛然と燃え盛る護摩(ごま)焚きの火に向かって走り出す。それを白装束の「トウバ」が阻止しようとし、ケベスと火をめぐって攻防を繰り返す。そして、トウバが火のついたシダを持ち、境内を走り回り、見物客を追い回す。この火の粉を浴びると、その年は無病息災で暮らせるという。
 ケベス祭は、県指定無形民俗文化財であり、日本屈指の奇祭として注目されているという。
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2007/9/25


皆一踊り Minaichi-odori The Minaichi Odori Dance

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 皆一踊り(みないちおどり)は、島根県隠岐郡知夫村郡に伝わる、民俗芸能である。村の無形民俗文化財に指定されている。
 室町時代の頃から続く、狂言小唄の面影を残すとされる民間伝承の踊りとされる。
 毎年旧暦の八月一五日に、島内の村役場近くにある一宮神社境内にて奉納されている。
 起源は不明であるが、本来は豊作祈願として奉納されていたが、風祈祷や雨乞いの際にも歌詞を変えて奉納されることがあったと言われている。
 雨ごいの歌や太鼓のリズムに乗せ、扇子を手にした人々が輪になりって太鼓を囲み、ゆるやかな歌と太鼓に合わせてゆったりと優雅に踊る。
 皆一踊りは、古くから続いてきた、狂言風流系の珍らしい郷土芸能である。
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2007/8/23


尾張万歳 Owari-manzai Owari Manzai

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 愛知県知多市に伝わる「尾張万歳(おわりまんざい)」は「知多万歳」とも呼ばれ、平成八(1966)年に国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能である。
 鎌倉時代の正応年間(1288~1293)、現在の名古屋市東区矢田町にある長母寺(ちょうぼじ)を開いた無住(むじゅう)国師が、寺に仕える村人に法華経を覚えやすいように歌えるものにした「法華経万歳」が起原とされている。
 伊勢・紀伊・遠江・木曽などを廻った尾張万歳は大衆にも受け、各地の万歳にも影響を与え大正時代には隆盛を極めた。
 扇子をかざして祝詞を言い立てる太夫(たゆう)一人と、小鼓で合いの手を入れる才蔵(さいぞう)一人が二人一組になって演じるのが基本であるが、才蔵の数を四人に増やしたり、楽器も三味線や胡弓を加えたり、と現在は華やかな舞台向けの芸として伝承されている。
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2007/8/20


幸田 彦左まつり Kouta Hikoza-matsuri 

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 幸田・彦左まつり(こうた・ひこざまつり)は、愛知県額田郡幸田町にて開催される、郷土の英雄・大久保彦左衛門忠教(おおくぼひこざえもんただたか)をたたえる祭りである。
 大久保彦左衛門(1560~1639)は戦国時代の武将で、徳川家の家臣。天下のご意見番と言われ、徳川氏の歴史と功績を讃えた家訓書「三河物語」の著者としても知られる。
 まつりは、籠での登城禁止令に反発した彦左が大たらいに乗って登城した事にちなんだもの。
 扇子を片手にした彦左をたらいに乗せ、お供の一心太助に扮した大人や子どもが町内をパレードし、総勢約1400人が山車と共に駅前などを練り歩く。
 このほか、夜店やアトラクションなど、内容盛りだくさんのイベントとなっている。
 幸田・彦左まつりは、仰々しくも楽しい夏祭りである。
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2007/8/9


仙台すずめ踊り Sendai-suzume-odori Sendai Sparrow Dance Festival

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 仙台すずめ踊り(せんだいすずめおどり)は、宮城県仙台市宮城野区にて7月の終わりに行われている祭りである。
 慶長八(1603)年、仙台城新築移転儀式後の宴席で、泉州・堺出身の石工が、伊達政宗の御前で、即興で披露した踊りがはじまりと言われている。
 小気味良いテンポ、躍動感あふれる身振り、跳ね踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ている事や、伊達家の家紋「竹に雀」にちなみ、すずめ踊りと呼ばれる様になった。
 戦前までは石切町の石工の子孫によって伝承されてきたが、近年、市民の間に広がり、多くのグループが創られるようになってきた。
 現在は、扇子を体の前で大きく動かし、足を左右にぴょんぴょん跳る「はねっこ踊り」を基本とし、各グループそれぞれに工夫を凝らした振り付けを創作して技や美を競い合っている。
 仙台すずめ踊りは、夏の風物詩として親しまれている踊りである。
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2007/5/1


滝下勝明 Takishita Katsuaki 

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 京都に伝わる伝統工芸品「京扇子」の伝統工芸士。
 昭和九(1934)年生まれ、昭和六一(1986)年、伝統工芸士に認定される。京都扇子団扇商工協同組合理事。
 京扇子は平安時代からの歴史を持ち、当初は桧扇と言われる薄い板で作られたものが作られ、その後紙と竹で作られる現在の形に近づいた。宮廷で用いられ、茶道、能、狂言などの文化にも広く使われ、現在でも愛用されている。
 扇骨(せんこつ)、地紙、加飾、折、箔押などの多岐にわたる工程を持ち、それぞれ専門の職人により分業されている。
 氏は重要な部分である扇骨の職人。「頭ではなく手で覚えるんです」と言い、よどみの無い作業で寸分の狂いも無い扇骨を作り出す。
 親方から四代にわたる伝統と技術を今に伝える職人である。
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2006/11/27


扇 Ougi Folding Fan

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 扇は8世紀頃日本で発明された。扇の着想は、一説には、木簡を束ねて一端に穴を開け、紐などで繋いだ物が起源であるとされる。
 平安時代頃から、扇はあおぐという役割だけでなく、儀礼や贈答、コミュニケーションの道具としても用いられた。和歌を書いて贈ったり、花を載せて贈ったりしたことが、源氏物語など、多くの文学作品や歴史書に書かれている。武士階級では刀と同じ物と解釈され尊ばれた。またコンパクトに折り畳めるという利点が高く評価され、大航海時代には中国を経由して西洋にまで輸出され独自の発展を遂げ、17世紀のパリには扇を扱う店が150軒を数えるほど大流行したという。
 扇子を開いた形は、「末広がり」に通ずるので縁起のよいものとされ、めでたい席での引出物としても用いられている。
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