NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/10


義経・弁慶伝説 Yoshitsune-Benkei-densetsu Legends of Yoshitsune and Benkei

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 最上地域には、義経・弁慶に関する伝説が多く残っている。室町時代に書かれたとされる「義経記」によると、兄源頼朝の追手を逃れ岩手県平泉に向かう途中、文治3(1187)年に最上地域を通ったとされている。

 なかでも瀬見温泉周辺には、義経の子「亀若丸」の誕生に加護があったという子安観音などの義経主従にまつわる数々の伝説、旧跡が残されている。
 「瀬見」という名の由来には、弁慶が使っていたなぎなたの名が「せみ丸」であったから、亀若丸が落人の身であることを知って一度も泣かなかったので「泣かぬ蝉」から、キズを負っている蝉が、温泉の上の木に止まって湯煙で湯治をしていたから、など諸説ある。
 最上町瀬見の義経・弁慶にまつわる観光地には、産湯を探して谷川を下った弁慶が、なぎなたで岩を砕いたところ、温泉がわきでたとされる「薬研の湯」や、亀若丸の名をつける時、弁慶がすずりとして墨をすったといわれる「弁慶の硯石」などがある。
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2007/6/11


産着 Ubugi Ubugi

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 産着(うぶぎ)は初着とも書き、習慣として広まったのは江戸時代頃からである。当時は赤ん坊が生まれても、数日で命が果ててしまうことは珍しいことではなく、なんとか赤子が悪霊の目に触れず、天に召さることのないようにと、わざわざ古着で作った着物を着せたりしていた。
 この生まれたての赤子に着せかける着物を産着と言うが、始めは袖のない「おくるみ」という小布団のようなものでくるみ、三ないし七日後に袖口のある「手通し」というものを着せた。
 赤ん坊が無事生きてゆけそうだとなった頃、氏神様にお参りし、氏子となる「お宮参り」を行う。男児は生後三一日目、女児は三二日目頃に参り、その折には里から送られた初着を掛け衣装としてまとった。この際に晴着として着せかける初着は、赤青黄色などの華やかなものが良いとされ、男児は熨斗目(のしめ)、女児は柄模様で、御所車や手鞠、小鼓の柄が花で囲まれたものが多い。
 産着は、様々にかたちを変え、赤ちゃんを災いから守っているようにもみえる。
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2007/5/14


さるぼぼ Sarubobo 

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 飛騨弁で、赤ちゃんの事を「ぼぼ」と言う。「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」という意味で、災いが去る(猿)、家内円(猿)満になる等、縁起の良い物とされ、お守りとしても使われている。基本の形は赤い丸顔に赤い身体、黒い頭巾と腹掛けを纏い、両足を広げ、両腕を上げて広げた姿である。最近では赤以外に黄色や緑色など、様々なバリエーションもある。
 飛騨は山深く、奈良時代は「下々の下国」と呼ばれた程で、気候は寒く、土地が無い上に痩せていた。そんな風土から年貢も払えず、男は雑徭(宮大工)として駆り出され、少ない人口が更に減って大変だったといわれている。残された子供達は玩具も買ってもらえず、お婆さん等に作って貰ったのが、この「さるぼぼ」のはじまり。その後、はやり病、特に天然痘が多かった為、魔よけ的な意味で、赤い布で作られる様になった。
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2007/3/20


山路王子神社 Yamaji-ouji-jinjya Yamaji Oji Shrine

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 山路王子(やまじおうじ)神社は、「熊野信仰」の修験道として有名な熊野九十九王子のひとつで、一壷王子ともいわれている。九十九王子の中で、王子社の形をとどめた数少ない神社のひとつである。
 この神社は江戸時代から奉納されている「泣き相撲」という珍しい祭りで有名だ。毎年10月10日に行われ、子供の無事成長を願う行事だ。生後間もない男の赤ちゃんに赤いふんどしを付けて相撲を取らせ、「いやだ、いやだ」というのを行司が無理に取らせるので子供が泣くが故に「泣き相撲」。子どもに土を付けることで土に親しませ、労働の尊さを教えるのが主旨だと言われている。
 この祭りは、和歌山県の無形民族文化財に指定されている。
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2007/2/16


紅枝垂地蔵桜 Beni-shidare-jizou-zakura Beni-shidare-jizo Cherry Tree

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 国指定天然記念物で推定樹齢1千年の三春滝桜の娘といわれ、推定樹齢は400年の枝垂れ桜。根回りは6・3メートル、目通り幹囲は4・1メートル、高さは約16メートルある。
 地上から2・5メートルのところから一本の大枝が西へ14メートル程伸び、それより2メートル上のところから11本の大枝が四方に直径18メートルも広がっている。滝桜を中心に多くの子孫が確認されているが、山峡の空に羽を広げる様はこの地蔵桜が筆頭だろう。この桜の下には、地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命、夭折の難を逃れる為、この地蔵に願をかけたと言われている。
 開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、四方に伸びた太い枝から、薄紅色の小さな花がほとばしるかの様に咲き競う。
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2007/1/18


胎毛筆 Taimou-hude Taimo Brushes

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 「胎毛筆」(たいもうふで)は「赤ちゃん筆」とも言われ、昔から一度も散髪していない毛先のある頭髪(産毛)を、一生に一度しか取れない事から、筆に加工し頭脳明晰、達筆、健やかな成長を祈願し「生涯のお守り」として、また「一生の宝物」として作られ、誕生記念にしていた。
 最近では、へその緒の代わりに成人式や結婚式の時に贈られるケースも増えていて、親から子への愛情が込められた、世界でたった一つの思い出の品として作られている。
 筆は、書道用品店や床屋が仲介したり、筆屋に直接頼んで作ってもらえる。
 製作に必要な毛量は5〜6センチの長さで、大人の小指くらいの太さがあれば立派な筆になり、クセ毛でも「火のし」という工程でクセを取るので大丈夫。
 グローバルな意味で考えると、茶色はもちろんの事、金色の筆というのも出来るんだなぁと思う。
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2007/1/6


松江筆 Matsue-fude Matsue Brushes

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 島根県松江市の特産品で、ふるさと伝統工芸品に指定されている。
 松江筆は400年の伝統をもち、江戸時代(1686年)京都御所の筆づくりの技を導入し作り始められた。松江筆は、作ろうとする筆に応じた原料毛を取り揃えている。その種類は56銘柄にもなる。ヒツジ・タヌキ・イタチなど、使用する獣毛により弾力性や粘着力が変わってくる。約10の工程を経て仕上げていく。
 筆の穂先を赤と緑に染めた「ぼたん」が人気だ。書画用筆、宮中歌会用の御題筆、赤ちゃんの誕生を祝ってその髪の毛でつくる胎毛筆など独特のもので、1本から注文を受けている。
 松江筆は全て手作りでていねいに仕上げ、書きやすい筆を目指している。
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