NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/6/6


光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭り Hikarikagayakukoori-no-bonbori-to-kamakura-matsuri 

Jp

 光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭りは、平家の落人の里として知られる、栃木県日光市湯西川温泉の冬の風物詩とされる。毎年1月末から2月末日の約一ヶ月行われるという。
 旧栗山村(現在の湯西川地区)は、約800年前の源平の戦いに敗れて身を隠した平家の、落人伝説を伝える地域とされている。
 舞い降りる雪の中に浮かぶ氷のぼんぼりのほのかな光と、暖かいかまくらの中で、雪深い湯西川温泉ならではの風情が楽しめる。そして、夕暮れになる午後5時30分から午後9時まで、氷のぼんぼりに灯りがともされ、ファンタスティックな世界に変わるという。
 メイン会場の他にも、湯西川沿いの沢口河川敷にミニかまくらが作られ、そのひとつひとつにもろうそくの灯りがともされて幻想的な世界を体験できる。
 また、日曜祝祭日には餅つき大会も行われ、ミニかまくら作りも体験する事ができる。
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2008/3/21


ヒーブル・オンジェイ hiiburu onjei Ondrej Hybl

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 1977年生まれ。大蔵流狂言茂山千五郎家修業生。チェコ、パルドヴィッツェ出身。2000年、国立カレル大学大学院哲学部入学。2002年、国費留学生として同志社大学大学院国文科に入学。狂言師、茂山七五三氏に師事する。2005年、同大学修士課程修了後、大阪大学大学院文学研究科博士課程文化表現論に進学、在学中。同年EXPO2005国際博覧会において「チェコ共和国を代表しての働き・活躍」に対しチェコ政府代表より表彰される。
 日本の伝統芸能である狂言の世界に強い関心を持ち、チェコ人初の狂言修業生になったオンジェイさん。
 狂言は人を笑わせる技術だが、安売りの笑いではない、人に対して優しいユーモアなのだという。
 人が本気で笑う時、そこに国境はなくなる。狂言が世界遺産になったということは、この地球にいる人たち全てにとって貴重な財産だということ。狂言は日本の古い文化に強く繋がっていて、世界の人も豊かにする可能性がある。と氏は語る。
 
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2008/2/15


川崎和男 Kawasaki Kazuo Kawasaki Kazuo

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 1949年福井県生まれ。デザインディレクター。医学博士。
 金沢美術工芸大学産業美術学科卒業後、東芝に入社。伝説のオーディオAurexをロゴを含めて手がけたのち、1979年に独立。2年後には地元、福井に拠点を移す。以降、ナイフ、液晶テレビ、眼鏡、人工心臓にいたるまで多岐にわたる製品のデザイン、研究を進める。
 2001~03年まで、グッドデザイン賞審査委員長。現在、大阪大学大学院工学系研究科教授のほか、同大学コミュニケーションデザインセンター、未来医療センター、フロンティア研究センターの各教授も兼務する。
 デザイナーとは「理想主義を、具体的に目に見える形で提案できる職業」だとし、数学、サイエンス、テクノロジー、アート、すべてを導入して、冷徹に、そして厳密に現実を構築していく。
 DESIGN A DREAM デザインの力で世界を変えることができると、本気で信じているデザインディレクターが、日本には少なくとも一人は、いる。
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2007/12/25


増永眼鏡 Kazuo Kawasaki Ph.Dのアイウェア Masunaga-megane Kazuo Kawasaki Ph.D-no-Aiuea Masunaga Eyeglass by Kazuo Kawasaki Ph.D

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 増永眼鏡株式会社は、メガネフレームの世界三大生産地の一つとして知られる福井県福井市の、日本で一番古い眼鏡メーカーである。
 この眼鏡は地元出身のデザインディレクターである川崎和男によってデザインされ、2000年シルモ・パリ国際眼鏡見本市で、グランプリを受賞した。
 ねじがまったくなく、軽量でバネ性のあるβチタンをフレームに採用する事で、掛けた時のあたりの柔らかさを追求している。さらにレンズを一つのポイントで固定することにより、テンプルを両側に広げても、両眼のレンズそのものに歪みが生じることはない。そのため、常にレンズと目の瞳孔距離が一定に保たれている。
 「スマート&ハイテクノロジー」というコンセプトの元、川崎和男によるインダストリアルデザインと、増永眼鏡の卓越した技術力とで実現させた、機能性と品格あふれるメガネとなっている。
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2007/11/7


とんぼ玉 Tonbo-dama Dragonfly Ball

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 「とんぼ玉」-この風変わりな名前を持つ小さな玉のことをご存知だろうか。とんぼ玉とは、簡単に言えば色文様の付いたガラス玉で、紐を通す孔の空いたビーズのことである。漢字で書くと「蜻蛉玉」、欧米語では「glassbeads」と呼ぶ。
とんぼ玉の歴史は古く、メソポタミア文明やエジプト文明の時代にまで遡る。そして現在まで3500年に渡り世界各国で多種多様なとんぼ玉が作られ、多くの人々を魅了している。
 日本には江戸時代に南蛮貿易により伝来。表面に円文様をあしらった、とんぼの眼を思わせることから「とんぼ玉」と呼ぶようになった。以来400年あまり、様々な製法や表現方法が発達し、今では多数の現代作家のもとで美しいとんぼ玉が作られている。
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2007/10/23


時田英明 Tokita Hideaki Hideaki Tokita

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 日本に数十人しかいないといわれる根付の世界で、大型新人として注目をあつめる根付師・時田英明(ときたひであき)。1979年、東京都生まれ。
 根付とは、江戸時代に流行した、印籠や巾着などを帯から提げるための「留め具」となる小さな飾り物のこと。現在、コレクターは日本よりも海外に多く、彼もまた留学先のニュージーランドで根付の存在をはじめて知り、翡翠彫刻を学び始める。
 その後同国にて、師匠となる彫刻家・ミック氏と出会う。彼に学びながら彫り始めた根付は、世界トップクラスの根付コレクターから絶賛、奨励を受けるようになっていき、2007年には国内でも「日本象牙彫刻会・新人賞」を受賞した。
 「観察する時間は、教わっている時間と同じ。たかが葉っぱ一枚でも、何かを得ようとする努力で、何かが得られる」
 自分をぎりぎりに追い込みながら、直感を研ぎ澄ます生き方の中で生まれる作品は、唯一無二の強烈な存在感を解き放つ。
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2007/9/28


植芝盛平 Ueshiba Morihei Morihei Ueshiba

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 植芝盛平(うえしばもりへい)は「合気道」の創始者。明治一六(1883)年、和歌山県生まれ。数学・物理に強く、英雄伝説や奇跡説話に関心を抱く少年だった。
 税務署勤務を経て、文房具店を開業後、古流武術や剣術を習得した。日露戦争に従軍した盛平の銃剣術は、連隊一だった。
 故郷に戻って農業に携わり、開拓移民として北海道へ。農業指導の傍らで、合気柔術を習った。
 父の病気平癒祈願の為に、京都の出口王仁三郎を訪ね、「鎮魂帰神法」の教えを受ける。触発され、京都に移住し、「植芝塾」を開設した。気・心・体がひとつになった「合気武術」を誕生させた。
 盛平の噂は、全国に広まり、多くの軍人や武道家を集めた。その後、東京に道場、茨城県に修練場と合気神社を併せもつ合気苑を建てた。
 海外に自ら出向くなど、晩年まで合気道の指導・普及に身を捧げた。
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2007/9/26


髙橋欣也 Takahashi kinya Kinya Takahashi

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 高度な絵画的表現力と、化学的な技法。友禅染は、世界に類を見ない芸術様式だ。
 京都の染工房、株式会社髙橋德は、約一〇〇年にわたり、老舗「染めの千總」と取引を行なってきた伝統を誇る。
 同工房ではこの伝統芸術を守り、「今を生きる友禅」を伝える試みを行なっている。世界のトップファッションデザイナー、山本耀司のドレス・ジーンズ等を手がけ、また著名アーチストのCG絵画から掛け軸や屏風等を製作した。さらに京友禅を塗り絵感覚で体験できる、手描友禅染教室を一般に開講している。
 「人々に受け入れられてこそ、伝統も技術も残っていきます。受け入れられるものとは何か、それをいつも考えています」と欣也さんは語る。
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