NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/15

浮立面 Fuyumen Furyumen

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 佐賀県鹿島市の郷土芸能である「面浮立(めんぶりゅう)」で、かけうち(踊り手)がつける鬼の面を浮立面(ふりゅうめん)と言う。
 面浮立は豊作や雨乞いを願う、この地方独自の伝統芸能。踊り手は鬼の面(浮立面)をかぶり、頭にシャグマ(毛または麻)を着け、前には小太鼓を吊り下げ、笛、鉦、太鼓など囃子に合わせて手を振り足を上げて踊る、それは勇壮な踊りだ。佐賀県の重要無形民族文化財にも指定されている。
 このとき着ける「浮立面」には雄と雌の2種類ある。雄は口を結び、目の玉が大きく、額に皺の線が寄り、大きな角が生えている。雌はそれに対して角が短く、口を大きく開け、舌を大きく伸ばし、目は吊り上がっている。面師が昔ながらのノミを振るい、楠、桐、桧、能古見杉などの木目を活かしながら、丹誠込めて緻密に彫る面浮立は、見る者を圧倒する凄みを持つ。

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