能面 翁 Noumen Okina Okina Noh Mask
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翁(おきな)面は能面の中でも最も象徴的な面のひとつだが、じつはこの面は能が出来る以前から存在していたという。
大和朝廷以降の神楽舞で、族長が舞って寿詞(よごと)を述べたのが翁舞の源流であるとされるが、この翁面は神の面として神聖視されていた。
また、能がまだ猿楽能と呼ばれていた平安中期から鎌倉時代の頃、猿楽座が表芸として演じていたのが「翁猿楽」であり、翁面・三番猿楽・父尉の三翁の祝祷(しゅくとう)の舞を中心とした式三番(しきさんば)であって、現在の「翁」の元となっている。
翁面と言えば白式尉(はくしきじょう)で、綿を付けたようなぼうぼう眉、「へ」の字型の目をした福々しい笑顔、頬と紐で繋いだ「切り顎」など、他の能面に見られない古様を伝えている。この神聖なる老人の面は、天下泰平、五穀豊穣、家門や子孫の繁栄、そして長寿の祝福を祈り、もたらす神とされている。
大和朝廷以降の神楽舞で、族長が舞って寿詞(よごと)を述べたのが翁舞の源流であるとされるが、この翁面は神の面として神聖視されていた。
また、能がまだ猿楽能と呼ばれていた平安中期から鎌倉時代の頃、猿楽座が表芸として演じていたのが「翁猿楽」であり、翁面・三番猿楽・父尉の三翁の祝祷(しゅくとう)の舞を中心とした式三番(しきさんば)であって、現在の「翁」の元となっている。
翁面と言えば白式尉(はくしきじょう)で、綿を付けたようなぼうぼう眉、「へ」の字型の目をした福々しい笑顔、頬と紐で繋いだ「切り顎」など、他の能面に見られない古様を伝えている。この神聖なる老人の面は、天下泰平、五穀豊穣、家門や子孫の繁栄、そして長寿の祝福を祈り、もたらす神とされている。
- 名前
- 能面 翁