NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/24


塩川 shiokawa 

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 日本で一番「短い」川、それが沖縄県本部町(もとぶちょう)を流れる塩川(しおかわ)である。
 川幅約四m、全長はなんと三〇〇m。
 海面より高い位置にあるにも関わらず、岩間から湧水する水には海水とほぼ同じ成分の塩分を含んでおり、川の生物のほかに海の動植物も棲息していることが特徴。
 なぜ塩分を含んでいるかなどの湧出機構については多説あるが、そのメカニズムに関してはいまだ不明とされている。
 塩川のように常時塩水を湧水する河川は世界でも大変珍しく、西インド諸島のプエルトリコ島とここ塩川の二箇所しか存在しないことから、現在は国の天然記念物に指定されている。
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2008/9/25


お鷹の道 Otakano-michi 

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 お鷹の道(おたかのみち)は、東京都国分寺市にある全長350mの遊歩道である。
 江戸時代、市内の村々は尾張徳川家の御鷹場に指定されていた。それにちなみ、武蔵野台地を多摩川が浸蝕して出来上がった国分寺崖線(がいせん)の下の、湧水が集まり野川にそそぐ清流沿いの小径を「お鷹の道」と名づけた。
 道の途中には真姿の池が存在し、池を含めた湧水群は全国名水100選、及び東京の名湧水57選のひとつに選ばれている。また、六月下旬~八月はホタルが見られる事もある。池には、承和一五(848)年、絶世の美女・玉造小町が病気に苦しみ、武蔵国分寺で病の平癒を願ったところ、霊示を受けて快癒したとの言い伝えが残る。
 四季折々の散策路として人気がある、人々憩いの場所である。
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2008/7/28


柿田川湧水群 Kakitagawa-Yuusuigun 

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 柿田川湧水群(かきたがわゆうすいぐん)は、静岡県駿東郡清水町にある湧水群である。環境庁の名水百選に選ばれている。
 狩野川水系柿田川は、一日百万トンの水量を誇る東洋一の柿田川湧水群を水源に、1200mという日本最短の一級河川として知られている。
 湧水群は、富士山の雪解け水を水源として、市街地の真ん中でこつ然と湧き出している。それがそのまま河川となっている柿田川は、流域に豊かな自然環境を作り、貴重な生態系を維持している。
 流域にはケヤキ、エノキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ、シイ等温帯性広葉樹林に囲まれ、ホタル、トンボ、チョウ、アブラハヤ、アユ、セリ、トウカイタンポポなど田園地帯から消えつつある動植物が多数見られる。
 柿田川湧水群は、豊富な自然と水量を誇る湧水群である。
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2008/7/25


茨城 八溝川 Ibaraki Yamizogawa 

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 茨城の八溝川(やみぞがわ)は、茨城県久慈郡大子町を流れる河川である。
 県内最高峰を誇る、標高1022mの八溝山の山腹から涌き出た水が集まった川で、全長124kmの久慈川の支流のひとつである。
 弘法大師が山頂に立ち、谷が八つに分かれ、山水が八方に流れ落ちるのを見て、八溝の嶺と名付けたのが名前の由来という。
 源流の沢には、清流でしか生きられないとされているサンショウウオが棲んでおり、下った八溝川には、天然のヤマメやイワナが生息している。
 久慈川と八溝川が合流する渓谷には、古くから安産の神・二十三夜尊(にじゅうさんやそん)の信仰の場として知られている、落差15m、幅10mの月待の滝が存在している。
 八溝川は、川幅が狭く流れも急な、釣り好きで賑わう清流である。
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2008/7/22


天の真名井 Ame-no-manai 

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 天の真名井(あめのまない)は、鳥取県米子市淀江町高井谷の高台に湧く水である。環境庁の名水100選のひとつに選ばれている。
 古代から絶えず湧出し、生活に不可欠の水源として遠い昔から大切にされ、地域住民のふれあいの水辺として親しまれている。
 せせらぎや現役の水車の音が響く集落の中の遊歩道を辿ると、薄暗い竹林の中に、ほとばしる源泉と、澄んだ水をたたえた池がある。
 水量は一日2500トンで、水温は14度前後と年中一定しており、夏は冷たく冬は温かい。
 生活用水、農業用水、ニジマス養殖など広く活用されており、平成二(1990)年には周辺整備がなされ、カヤ葺きの水車小屋、あずまや、遊歩道、駐車場が整備された。
 天の真名井は、清浄な水に付けられる最大の敬称が名前の理由とされる、淡々と湧く名水である。
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2008/2/29


矢川緑地 Yagawa-ryokuchi 

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 昭和五二(1977)年に東京都の緑地保全地域の指定を受けた「矢川緑地(やがわりょくち)」は、南部線・矢川駅から西へ進んだところに位置する。広さは約2・1ヘクタールあり、流路の所々に湧水が見られ、湿地帯が広がっている。
 矢川は、立川段丘崖下からの湧き水を源とし、途中甲州街道を横断して、青柳段丘崖先で府中用水の支流と合流する、長さ約1・5キロメートルの小川である。矢川という名前の由来は、流れが早いため、まるで弓から離れた矢のような川の流れであることから、その名がついたといわれている。
 緑地の半分は矢川の水をひいた湿原、もう半分は水辺を好むヤナギが目立つ雑木林になっている。貴重な湿地性の草本類が多く見られ、ミクリなどの貴重な制裁植物を見ることができる。
 植物や鳥などの生育環境が整い、湿地の上に整備された木道を進みながら散策することができる。
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2007/12/21


柿田川湧水 Kakita-gawa-yuusui The Spring Water in the Kakita River

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 静岡県の東部に位置する清水町の市街地を流れているのが、柿田川である。柿田川湧水は、日本最後の清流といわれ、富士山の雪解け水が、長い年月を経て湧きでてくるものである。
 水量は非常に多く、日量約百万トンといわれる。水温も一年を通して一定で約一五度で、水質も大変よく「東洋一の湧水」と呼ばれている。環境省が選定した日本の名水百選に選ばれている。
 約八五〇〇年前の富士山大爆発により、大量の溶岩が噴出して三島溶岩流ができたといわれる。その溶岩流の間を通り、富士山の東斜面に降った雨や雪解け水が約四〇キロメートル離れた清水町の真下から湧き水として現れる。
 清水町は昭和六一(1986)年に柿田川公園をつくり、園内の展望台から年間を通じて変わることなく水が涌き出る「わき間」を見ることができる。
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2007/12/7


甘露泉水 Kanro-sensui Kanro Sensui

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 甘露泉水(かんろせんすい)は北海道北部に位置する利尻島の利尻山(標高1771メートル)の湧き水である。
 利尻山は利尻富士とも呼ばれ、日本名山百選にも選ばれた明峰である。
 甘露泉水は利尻富士の3合目付近、標高にすると290メートルあたりから湧き出している。四季を通じて水温は約5.5度と一定で、日本名水百選の一番北に属しており、名前のとおり甘い水である。
 利尻富士は風光明媚な山であり、トド松、エゾ松やイタヤ楓、ダケカンバなど自然の宝庫といえる場所であり、甘露泉水は山に降り注いだ雨や雪解け水が地下に浸透し、100年の年月をかけて湧き出したものである。
 利尻富士の標高はさほど高くないが重装備が必要なほど険しい環境に支配されている。しかし、登山者は多く、頂上からはサハリンまでを見渡せることが出来る、また、登山者にとって、登山の途中で甘露泉水を口にするのは大きな楽しみの一つである。
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