NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/25


中川清司(人間国宝) Nakagawa Kiyotsugu(NingenKokuhou) 

Jp

 中川清司(なかがわきよつぐ)は、昭和十七(1942)年、京都府生まれの木工芸師である。
 十九歳の頃より、父で京指物師であった中川亀一氏に師事、技術を磨く。
 昭和四八(1973)年には「柾合わせ」(まさあわせ)という、柾目を合わせる技法による作品を創作し、日本工芸会近畿支部展にて「日本工芸会賞」を受賞することとなる。
 翌年には同じく木工芸師であり父の知人であった竹内碧外氏に師事し、指物や桶指物、長方形や三角形等の部材を貼り合わせる木画、そして柾合わせなど、幅広く高度な木工技法を体得。それら生かし、軟木の良材を用い、組合わせた木目がその表面を「幾何学的な文様」で彩る美しい制作物を多く発表、高い評価を得る中、平成十三(2001)年に「木工芸」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
 飽くなき探求によって裏打ちされたその技術力の高さは、人間国宝となった今も休みなく生み出される素晴らしい作品によって、証明され続けている。
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2007/1/12


江戸指物 Edosasimono Edo Sashimono Woodwork

Jp En

 江戸指物は、釘を使わずに木と木を組み合わせて作る家具・調度類であり、華奢さで粋を表現するのが特徴である。
 江戸時代、徳川幕府は多くの職人を全国から呼び寄せて、神田・日本橋周辺に、職人町をつくり手工業を発達させた。
 江戸時代の中頃には、大工職の仕事が細分化された。その一つが指物師である。
 指物の仕事は、組手を見せず、金釘を使用せずに鏡台、茶だんす、硯箱などの木工品を丈夫に、美しく組立てるものである。
 朝廷用、茶道用が発達した京指物に対し、江戸指物は武家用、商人用、歌舞伎役者用が特徴とされる。あまり装飾的になることを避け、すっきりとした造形と堅牢な作りで江戸の粋を表現する。
 江戸指物は、「粋」を好む江戸っ子が生み出したものであるといえるだろう。
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