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万媚(まんび)は能楽に用いる面のひとつで、若い女性の色っぽさ、なまめかしさを表現している。
万媚とは「百の媚に勝る」という意味があり、艶やかな中にも目元や口元に媚びを表現している。
目が切れて長く、口が少し突き出しているが小さいため、正面から見ると美しい女性だが、少し面を上げるとかわいらしい笑顔、少し下に傾けると、不適な笑みをたたえる女性にも見え、陰影を使いたくみに表現を使い分けられる能面である。
能「紅葉狩」では、若い美女の宴に参加した平維茂が、酒と美女の舞に酔い眠ってしまうが、夢の中で八幡宮の神からの「美女に化けた鬼を退治せよ」とお告げ受け鬼を退治する。この美女役の面として、万媚を使う。他にも「熊野」「殺生石」では鬼女の化ける若い女として使われる。
万媚は、大人の女性の艶っぽさと、あどけない少女のようなかわいらしさをあわせ持った、不思議で魅力的な面である。
万媚とは「百の媚に勝る」という意味があり、艶やかな中にも目元や口元に媚びを表現している。
目が切れて長く、口が少し突き出しているが小さいため、正面から見ると美しい女性だが、少し面を上げるとかわいらしい笑顔、少し下に傾けると、不適な笑みをたたえる女性にも見え、陰影を使いたくみに表現を使い分けられる能面である。
能「紅葉狩」では、若い美女の宴に参加した平維茂が、酒と美女の舞に酔い眠ってしまうが、夢の中で八幡宮の神からの「美女に化けた鬼を退治せよ」とお告げ受け鬼を退治する。この美女役の面として、万媚を使う。他にも「熊野」「殺生石」では鬼女の化ける若い女として使われる。
万媚は、大人の女性の艶っぽさと、あどけない少女のようなかわいらしさをあわせ持った、不思議で魅力的な面である。
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