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能の源流は奈良時代。今日まで伝わる能の芸術性を確立したのは、室町時代初期に活躍した観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)親子である。
能は、舞と謡(うたい)を担う「シテ」と呼ばれる主役を中心に、伴奏の地謡(じうたい)や囃子をともなって構成される音楽劇だ。
その芸の特徴は、能面を使用することにある。喜怒哀楽の表現を最小限にとどめ、シテのわずかな動作が感情の機微を表わす。能の根幹を成す舞は、舞踊的な部分と演劇的な部分が混在し、所作は抽象的だ。謡は言語によって表現されるすべてのものであり、地謡は舞に必要な文句をうたうだけでなく、登場人物の心理描写や情景描写も行っている。これらはすべて「型」によって構成されており、多様な型を守ることで能の芸術性が保たれてきたのである。
能は、舞と謡(うたい)を担う「シテ」と呼ばれる主役を中心に、伴奏の地謡(じうたい)や囃子をともなって構成される音楽劇だ。
その芸の特徴は、能面を使用することにある。喜怒哀楽の表現を最小限にとどめ、シテのわずかな動作が感情の機微を表わす。能の根幹を成す舞は、舞踊的な部分と演劇的な部分が混在し、所作は抽象的だ。謡は言語によって表現されるすべてのものであり、地謡は舞に必要な文句をうたうだけでなく、登場人物の心理描写や情景描写も行っている。これらはすべて「型」によって構成されており、多様な型を守ることで能の芸術性が保たれてきたのである。
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